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自家がんワクチン、放射線、RFAにてPR となった進行再発胃癌の一例 

倉西文仁,JA尾道総合病院外科

【背景】自家癌ワクチン療法は、自己癌組織を抗原に、細胞傷害性T 細胞を誘導する特異的免疫療法である。2004年より約130例に対しAFTV療法を行ってきた。今回進行胃癌に対し、低用量抗癌剤併用下にAFTVを施行し、長期無再発と再発・加療無効後の追加治療でPRを得た症例を報告する

【症例】70歳台男性。2005年1月、進行胃癌に対し幽門側胃切除術施行。術中腹水細胞診陽性にて可及的腫瘍切除に終了。2005年2月よりAFTV計12回施行。また2005年7月より8月までUFT内服治療を施行した。

【経過】2008年9月肝転移および鼠径部リンパ節再発を認めるまで3年8 ヶ月間無再発であった。鼠径部のリンパ節はABCにて胃癌再発と判明し、放射線照射を行った。肝転移巣にはRFAを行った。しかしその後CEA 86.6 nまで上昇し、CT上傍大動脈リンパ節の増大を認め再度照射を行い、再度AFTVを使用しCEA 20.7まで低下した。またAFTVの投与において重篤なる副作用は認めなかった。

 

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