日本語 English

文字サイズ

サイトマップ
初めての方へ 無料相談・お問い合わせ 029-828-5591 日曜・祝日を除き 9:00-17:30

乳がん骨転移の治療:振り返ってみれば、世界最高の成績だった-3

最新の学会から

乳がんが骨転移した場合、骨転移巣は

どんな治療をしても治せない

というのが医療界では常識となっています。

しかし、我々はついに、限定条件付きながら、

乳がん骨転移巣は治せる

という臨床データを得ましたので、お知らせします。(ニュースは3報ありますが、以下は第3報です)。

第1報は、弊社のホームページ( http://cell-medicine.com/ )のうち、トピックス欄から、
→ 2017.12.26 乳がん骨転移の治療:振り返ってみれば、世界最高の成績だった-1

第2報は、トピックス欄から、
→ 2018.01.04 乳がん骨転移の治療:振り返ってみれば、世界最高の成績だった-2

に掲載してありますので、ご覧下さい。)

この第3報では、乳がんが進行したステージ4で骨転移があるため「どんな治療をしても治せない」末期がんと診断された患者様に、今回の論文に記載された具体的な症例について解説しながら、呼びかけたいと思います、
「あきらめるのはまだ早い」 と。

*********

第1報で述べたように、今回、学術誌International Journal of Breast Cancerに受理され出版されることになった我々の論文(Ref. 5)では、自家がんワクチン療法を受診していて見出された20例の乳がん骨転移症例について予後を調べています。

この方々は、単発・多発の骨転移だけではなく、肝、脳、リンパ節、肺、胸壁、皮膚等、さまざまな部位に乳がんの転移がある末期がんの方々ばかりです。

日常診療で「自家がんワクチン療法」を受診された方々ですから、年齢はもちろんのこと、患者さんの背景因子は実にバラバラで、当然ながら、手術、放射線、ホルモン剤、様々な抗がん剤、骨吸収抑制剤などによる治療を、とっかえひっかえ受けられた上に、重ねて、自家がんワクチン療法を自由診療で受診されています。

臨床的完全奏効(clinical complete response)となった3例の方々は、以下のような経過をたどられました。

弊社のホームページの中の 乳がんのページ に、各症例の骨転移巣の診断画像が掲載されています。

Case #6
この方については、既に症例報告論文が出されています。
→ こちらです (World J Surgical Oncol, 11:127, 2013)

乳がんのページの〔症例0406〕(因島医師会病院) がこの方です。
——————————
胸部に大型骨転移があり、ホルモン療法も効かないトリプルネガティブの乳がん。自家がんワクチン接種(2006.08)後の免疫反応(DTH-2反応)は陰性、以後、放射線・化学療法を併用、1年後には縮小、さらに3年後(2010.12)には骨転移が消失、全く再発の傾向なく、術後5年目に放射線科の先生の診断で根治(CR)と判定された。2017.02現在も、健在。術後10年以上経過している。
——————————

しかし、2013年の上記論文は、この方が乳がんでは最悪性のトリプルネガティブと判明する前に投稿されていました。当時の骨転移の診断画像が通常の99mTc骨シンチグラフィーであったため、その後のフォローアップの過程で、より精密なSPECT画像が撮られ、それが今回の我々の論文(Ref. 5)に掲載されています。

やはり臨床的完全奏効状態(clinical complete response, cCR)が50ヶ月も続いていることが確認されています。骨転移ありとの最初の診断時からは128ヶ月以上健在です。

Case #17
乳がんのページの〔症例0984〕(因島医師会病院) がこの方です。
——————————
この方は、MRI画像診断で2.5cmの乳がんを指摘され、2009年3月に手術、その4ヶ月後に第1選択として自家がんワクチン療法を受診されました。遅延型アレルギー反応テストで強陽性となった方です。その後、抗ホルモン剤を投与されていましたが、6年後に胸骨に骨転移が発見され、2コース目の自家がんワクチン療法を受診、36Gyの放射線治療、レトロゾール+ゾレドロン酸治療で血中CEAが激減しています。追加で2015年10-11月にはニボルマブ投与を2回受けています。2016年2月にPET-CT診断で臨床的完全奏効(cCR)、以後、2017年8月まで検査を繰り返していますが、18ヶ月以上もcCR状態を維持しています。骨転移ありとの最初の診断時から26ヶ月以上健在です。
——————————

Case #20
乳がんのページの〔症例2040〕(因島医師会病院) がこの方です。
——————————
この方は、ステージIIという比較的早期の乳がんを2000年6月に摘出、抗ホルモン剤を服用していましたが、13年後に再発、その際、超大型の胸骨転移巣が発見されました。2015年には放射線治療(60Gyというフルドーズです)と自家がんワクチン療法、以後、ゾレドロン酸+タモキシフェン+レトロゾールで治療されています。2014年9月に臨床的完全奏効(cCR)となり、2015年8月に再確認されています。再発予防にとニボルムマブも3回投与されました。しかし、2016年2月に小さい再発が胸骨に出現、cCR状態は17ヶ月間と判定されています。胸骨の再発はピンポイントの放射線治療で消失、現在まで40ヶ月以上健在です。
——————————

以上のように、1年以上の間cCR状態を維持した3例のうち、術後早期に自家がんワクチン療法を受診したCase #6、Case #17は再発を免れています。骨転移が再発したCase #20では、再発巣に対する放射線の追加治療で再びcCR状態に入っています。

また、我々の論文中のみに記載のCase #19では、
——————————
自家がんワクチン療法+除痛放射線治療(36Gy)でcCR状態に入り、11ヶ月続きましたが、新しいリンパ節転移が見つかったため、惜しくも1年以上の間cCR状態を維持した症例には組み込まれませんでした。その新リンパ節転移も、追加の放射線治療で消失、腰痛再発もなくなっています。
——————————

このように、最初の手術後、なるべく早期に自家がんワクチン療法を受け、放射線治療を併用すれば、予後は良好となると考えられます。

では、その他のcCRとならなかった方々はどうだったのでしょうか。

それでも、骨転移ありとの最初の診断時から、最短で8ヶ月(Case #10、トリプルネガティブで多発骨転移、リンパ節転移あり)、最長では130ヶ月以上(Case #13、多発骨転移、胸壁転移あり)生存されています。

他にも長期生存例はあります。Case #11(肺転移、リンパ節転移、多発骨転移あり)は118ヶ月以上、Case #16(リンパ節転移、多発骨転移あり)では転移乳がんが80ヶ月以上不変となっていて、114ヶ月以上生存中です。

これらを含め、全体の全生存期間中央値は60.0ヶ月、5年生存率が50%、1年以上の臨床的完全奏効(cCR)維持率15%(3/20)、骨転移巣局所の制御率では45%(9/20)に達しています。

全体の生存期間の長さを過去の文献4報(Ref. 1, 2, 3, 4)と比べると、全生存期間中央値(mOS)では明らかに長く、

世界最高の成績 であることは第2報で述べたとおりです。

ですから、自家がんワクチン療法を受診した後、骨転移巣が臨床的完全奏効(cCR)に達しなかったからといって、悲観することはありません

次善の策(放射線治療の追加、抗ホルモン剤、(強い副作用がない範囲の用量で)抗がん剤などの従来型治療法)を追加していけば、長い余命を享受できることが多いのです。

従来は、乳がんが骨転移した場合、骨転移巣は「どんな治療をしても治せない」というのが医療界では常識となっていましたが、
(→)「自家がんワクチン療法」を追加すれば、治療が最も難しいとされる骨転移巣さえ治せる場合がある、ということから、乳がんが進行して骨転移が発生してしまう前に、乳がん原発巣の手術後、
(→)乳がん原発巣の手術後、できるだけ早めに「自家がんワクチン療法」を受診すれば、血中を流れていたり、体内のどこかに隠れている残存乳がん細胞を殺し、再発予防は成功するはずです。

読者の関係者で、もし、乳がんの患者さまがおられましたら、このニュースをお知らせいただければ幸いです。

References

1. Young M, et al. Survival in breast cancer patients with bone metastases and skeletal-related events: a population-based cohort study in Denmark (1999-2007), Breast Cancer Research and Treatment, 129:495-503, 2011.

2. Koizumi M, Yoshimoto M, Kasumi F, Ogata E. Comparison between solitary and multiple skeletal metastatic lesions of breast cancer patients, Annals Oncol, 14:1234-1240, 2003.

3. Harries M, et al. Incidence of bone metastases and survival after a diagnosis of bone metastasis in breast cancer patients. Cancer Epidemiol, 38:427-434, 2014.

4. Ahn SG, et al. Prognostic Factors for Patients with Bone-Only Metastasis in Breast Cancer. Yonsei Med J 54(5):1168-1177, 2013.

5. Kuranishi F, et al. Rate of clinical complete response for 1-year or more in bone-metastatic breast cancer after comprehensive treatments including autologous formalin-fixed tumor vaccine. Int. J. Breast Cancer, in press, 2018.
Provisional PDF → https://www.hindawi.com/journals/ijbc/aip/4879406/

 

【ご案内】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

大規模病院の先生方へ:

「混合診療禁止」政策により、大規模病院では「自家がんワクチン療法」が実施できなくても、先生ご自身の患者様に対して、お近くの連携クリニックにて簡単に実施できます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

既に、大学教授で、この連携方式により、ご担当の患者様の自家がんワクチン療法受診を実現されている先生方も何人もおられます。具体的な方法は弊社まで直接お問い合わせください。必要な投資額はわずか30万円前後です。

新たに「自家がんワクチン療法」を自院でも開始したい病院の先生方は、どうか遠慮なく弊社にご連絡下さい。直接説明に伺います。

大病院から小型診療所まで、どこでも簡単に実施可能です。しかも肝がんでは、すでに無作為比較対照臨床試験で有効性が証明されているエビデンスレベルの高いがん免疫療法です。

★“自家がんワクチン療法”は「厚労省への届け出は不要です」★

自家がんワクチンは生きている細胞を含まないため培養不要です。また、組織を再生させるものではなく再生医療等安全性確保法でいう「再生医療製品」に該当しないためです。

**********△▲***▽▼********************△▲***▽▼***********