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エビデンスが全てではない、個別化医療の思想確立を

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以下のようなたいへん重要な指摘をされたネット記事があります。遅ればせながら皆様にご紹介申し上げます。

.      「EBM神話の終焉とPrecision medicineの裏側

→ https://medical-tribune.co.jp/news/2017/0105506113/index.html?_login=1#_login

このネット記事を薬学関係者に広く紹介されたのは、元帝京大学薬学部長・遠藤浩良先生です。先生は、薬学界にあってはトップレベルの論客で、80歳代後半に入られたにもかかわらず、毎日のように最新情報を発信しておられる馬力には感嘆の他ありません。筆者は、常々、尊敬申し上げている次第です。

遠藤先生はこのネット記事の紹介にあたって、
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「今や EBM や GL が医療において万能であるかの如き勢いで医師の現実の治療を支配しています。
しかし、自分がその治療を受ける身になって周囲の同病の患者さんと見比べると、患者というものは
.        ”百人百様だな!”
というのが実感です!!」
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と述べられています。

ここでいう「EBM」とは、エビデンスに基づく医療のことで、「GL」とは医療関係学会がことあるごとに発信している、治療法を詳細に述べたガイドラインのことです。

また、以下に出てくる「Precision medicine」とは、米国のオバマ大統領が政治遺産とすべく、米国の威信をかけて国家プロジェクトとして推進している、患者個人個人に合わせた、
.        「精密医療」
のことです。

このネット記事は、MedicalTribune社のホームページに掲載されています。
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.      「EBM神話の終焉とPrecision medicineの裏側」

時代の変化を問う<1>
Interviewee | 東海大学循環器内科学教授 後藤 信哉氏

心筋梗塞や血栓症の権威であり、国内外の臨床試験に多数関わってきた後藤信哉氏が、ランダム化比較試験(RCT)やEvidence based
medicine(EBM)の未来に懐疑的だと聞き真意を問うた。

同氏の視野は広く、現代医療を支えたEBMのコンセプトが行き詰まりつつあること、それに代わるものとして提唱された個別化医療や
precision medicine(精密医療)も思想的基盤が脆弱で、背後に巨大情報企業の利害が見え隠れすること、情報技術の進歩と個人情報の蓄積は医療に激変をもたらし、医師をマニュアルワーカーにしかねないことなどについて、危機感を込めて語った。

(以下、項目を並べますと)

“EBMという一種の原理主義”

EBMからprecision medicineへ

医師がマニュアルワーカーになる日

(と続き、結論として)

まず、個別化医療の思想を確立する必要がある。患者の個別性をどう位置付け、治療に反映させるかを明確にして社会と共有する。これ
がないと医療は情報産業に吸収され、医師はその配下になりかねない。今後10年間の最優先課題ではないか。

次に、EBMやprecision medicineが解き明かせない部分を重視すること。医師の手が触れることの治療効果や、患者の表情を見ることの
診断的意義はデジタル化できない。そうした仕事を大事にして、”病気や患者の分からなさ”と悪戦苦闘することが、マニュアル化の対極にあるのだ。

僕は、若い医師にRCT論文やGLを読むことを勧めない。「それより教科書で病態生理を学びなさい」と言う。明日更新されるかもしれな
いGLを追いかけても、マニュアルワーカーにしかなれない。医療の専門家としての思想や世界観を鍛えておかないと、環境の激変には対応
できないと考える。
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と書かれています。

後藤信哉先生のご意見「個別化医療の思想確立」こそ、一人ひとりの患者様に対峙する医療者の根幹とすべき哲学ですね。

 

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