初期肺がん中の激しい遺伝子変異 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

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初期肺がん中の激しい遺伝子変異

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大型連休中の5月3日、いかにも米国らしい力仕事の塊のようなニュースが飛び込んできました。

こちらです → http://www.ascopost.com/News/55580?http://www.ascopost.com/News/55580?utm_medium=Email&utm_source=ExactTarget&utm_campaign=&utm_term=6577590

100例の初期の非小細胞肺がん(それも全身治療開始前に)から、327ヶ所のサンプルを採取し、それぞれのサンプルの全ゲノム解析を行ったところ、1個のがん組織内でも多数の遺伝子変異が見出され(このこと自体は、従来から乳がん等でもわかっていたことですが)、肺がんの進行とともに急速に増えていくことが判りました。

目新しい点は、このような一つのがん組織内の遺伝子変異・染色体が不安定ながん程、再発しやすく、早く死亡しやすいということでした(統計学的な有意差があります)。

つまり、がんができた初期から、がん細胞自体がどんどん変化していて、一つのがん組織内でも異質化が従来の想像以上にスピーディに進んでいたのです。

となれば、肺がん治療でがん細胞(内なる敵です)に対する単純な攻撃を繰り返していたのでは(例えば、同じ分子標的薬を使い続ける等)、敵がたちまちにして変化し、効かなくなってしまうと容易に考えられます(臨床現場では、一つの分子標的薬の有効期間はせいぜい1年前後といわれています)。

このことから、がん治療においては、単純な治療法を順番に繰り出していって、
(A法がだめだった、ではB法で治療、えっ!もう効かなくなった、
ではC法で….)
というようなシークエンシャルなやり方をしていたのでは、いつまでも鬼ごっこが続くことになり、累積治療費が莫大にふくらんでいくことになります。

(これが、一人の肺がん患者の生涯治療費が1億円を越えるとささやかれ、保険診療制度がもはや持たないといわれる所以です)。

やはり、がん治療では、単純な治療法を並べていくのではなく、今そこの時点で、同時に採り得てしかも作用原理が異なる治療法を一挙に使う、すなわち、多重攻撃で一気呵成にがん細胞を一掃するのだ、という戦略が必要です。

このような多重攻撃の一方法として、弊社の「自家がんワクチン療法」を採用していただければ幸いです。

自家がんワクチン療法は、がん免疫療法の一種ですが、著名な免疫チェックポイント阻害剤・オプジーボのように、がん局所で免疫反応を停止させるブレーキをはずす役割をはたすのではなく、体内の免疫反応を積極的に刺激して、がん局所に多数の免疫細胞を送り込むという(Ref. 2)、アクセルの役割をはたします。

作用原理が異なりますから、オプジーボと同時併用が可能です。もちろん従来型の細胞毒性の強い抗がん剤ではありませんから、注射時のちょっとした痛みや腫れ、一過性の発熱等の軽い副作用を除けば、重度の苦しい副作用は皆無です。

References

1. Jamal-Hanjani M, et al. TRACERx Consortium: Tracking the Evolution of Non?Small-Cell Lung Cancer. N Engl J Med, April 26, 2017. DOI: 10.1056/NEJMoa1616288
→ http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1616288

2. (専門的になりますが、以下の学術論文は、弊社の社員が第一著者で、弊社役員も参加しています。その解説は、弊社のホームページ
から、
ドクター通信 from セルメディシン No. 351 – 2017.05.09
https://cell-medicine.com/doctors/
のページをクリックしてご覧下さい。)
Miyazaki T., Ishikawa E., Matsuda M. et al. Assessment of PD-1 positive cells on initial and secondary resected tumor specimens of newly diagnosed glioblastoma and its implications on patient outcome. J Neurooncol (2017). First Online: 26 April 2017. doi:10.1007/s11060-017-2451-7

 

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