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日本癌学会2015で放射線のアブスコパル効果について研究発表をしました

最新の学会から

セルメディシン株式会社では、長らく筑波大学陽子線医学利用研究センターとの間で共同研究を行ってきましたが、この程、第74回日本癌学会(2015.10.8-10)にて、以下の演題で研究発表がなされました。

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Oct. 9 (Fri.) 16:45-17:30 J
P12-8 Cancer immunity (8) がん免疫(8)

P-2112 Radiation induced tumor cell death bring about the “abscopal effect” in the brain.
Junko Zenkoh1, Kenshi Suzuki1, Ariungerel Gerelchuluun1, Tadao Ohno2, Koji Tsuboi1
(1 Univ. of Tsukuba, Faculty of Med, PMRC, 2 Cell-Med. Inc.)

放射線照射により誘導される免疫細胞死は脳内へもアブスコパル効果をもたらす

善光 純子1、鈴木 健之1、ゲレルチュルン・アリウンゲレル1、大野 忠夫2、坪井 康次1
(1筑波大・医学医療系・陽子線センター、2セルメディシン株式会社)

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“放射線のアブスコパル効果”とは、放射線をがん組織に照射して治療を行うと、不思議なことに、放射線が当たっていない遠方にあるがんも縮小する、という効果をいいます。

既に現在では、“放射線のアブスコパル効果”はがん細胞に対する免疫反応によるもので、放射線照射で破壊されたがん組織から漏れ出たがん抗原によって活性化された細胞傷害性Tリンパ球(CTL)が、放射線照射野外にある元気ながん細胞を探し出して殺してしまうためだということが判明しています。

今回の発表では、放射線があてられていない脳内にあるがん細胞に対しても、このようなアブスコパル効果が見られることを発表したものです。

いまでも、ときどき弊社にたいして、
「脳腫瘍や脳転移したがんには、脳に“血液脳関門(blood-brain barrier)”があるため抗がん剤は効かないのではないか」
との問い合わせがあります。

しかし、脳内のがん局所では、入り込んでいる微小な血管が破れているか、または、血管内皮細胞どうしの(本来ならば余計な分子も通さないしっかりした)結合が緩んでいて、事実上モレモレの状態になっています。

ですから、血管を流れるリンパ球も容易に通過できます。こうして、体内のどこかで活性化されたCTLが、脳内にいるがん細胞も見つけて殺してくれるため、脳内でさえアブスコパル効果が発揮されるのです。

言い換えれば、「放射線のがん治療効果といえどもかなりの部分ががん免疫反応を介して作用している」、というわけです。

がん治療で放射線を用いる場面は多数あると思いますが、その重要な基礎となる体の免疫能を、強烈な抗がん剤治療で破壊してしまわないよう、がん化学療法を手掛ける内科の先生方には、特にご配慮をお願いしたいものです。

強烈な抗がん剤治療で、血中のリンパ球数が1000以下になると、抗がん剤投与をやめてもリンパ球数が回復しなくなることが多々あります。こうなると、細胞性免疫能の観点からすれば、もはや危険レベルです。放射線照射を重ねても、なかなかがん治療効果が現れなくなりやすいのです。

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抗がん剤が効きにくい“スローな癌”こそワクチンで

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セルメディシン株式会社

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