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第16回がんワクチン療法研究会から、胃がんのステージIIIAでも長期生存

最新の学会から

 

先月11月30日、第16回がんワクチン療法研究会が京都にて開催されました。この会は、がんワクチン療法を受診された症例を中心に据えて、個々の患者さんに最良のがん免疫療法を提供するにはどうすべきかを検討してきた小型の研究会です。

さて、このニュースの前号に続いて、これは考慮に値すると注目される治療成功症例の発表がありましたので、ご紹介します。

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自家ガンワクチンにより長期生存した進行胃癌(Stage IIIA、根治度B)例より、進行胃癌(StageIII)における免疫療法の有効予測因子を考える

竹越國夫1、大村哲也2、島多勝夫2

1 竹越内科クリニック、2 射水市民病院外科
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ここで報告された症例は、70才代、男性。2013年5月、胃全摘術を受けたとき、胃周囲のリンパ節郭清も受け(56個中15個にがん細胞ありだった)、根治度B静脈侵襲はv1(sm層)でした。

胃の周囲のリンパ節56個中15個に胃がん細胞が見つかったことは、顕微鏡による病理検査は完璧とはいえませんから、他のリンパ節にもがん細胞が潜在している可能性がおおいにあります。

根治度Bとは、手術で肉眼的には癌は全部取れたけれど、どうもあやしいなという場合です。

静脈侵襲がv1(sm層)とは、胃癌細胞が静脈に浸潤していることを示します。もしかしたら静脈の中まで入り込んだ先駆的ながん細胞が、既に血流に乗って全身を巡っているかもしれません。

これらの状況から、この患者様、いつ再発・転移しても不思議ではない進行胃癌の状態だと判断されます。そのため、術後補助化学療法として抗がん剤TS-1が処方されました。いわゆる標準治療です。

ところが驚いたことに、ご本人は、まず、自家がんワクチン療法を選択されました。ワクチン療法後の遅延型アレルギー反応(DTH-2)は陽転せず、偽陽性でした。すなわち、胃癌細胞を殺せるキラーリンパ球ができてはいるが、大量に誘導されている状態とは限らない、というわけです。

その後、翌年1月から低用量(通常の半量)のTS-1治療を開始、以後継続服用しており、術後6年間、無再発の状態を維持しています。

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この症例報告からでは、科学的には、自家がんワクチンが確かに効いたとは言えません。

何もしなくても運よく無再発だったかもしれませんし、仮に潜在的に再発しているとしても、低用量のTS-1だけが効いているのかもしれません。

しかし、主治医は、自家がんワクチン療法と、術後補助化学療法の併用が無再発生存期間を延長したと考えています。

ここで読者に考えてほしいのは、実臨床の現場感覚です。

患者様としては、「副作用のほとんどない自家がんワクチン療法に続けて、副作用が起こらない半量のTS-1を飲み続けたことによって、6年間も再発なし、とは儲けものだ」という感覚があると思われます。

また、治療を行った主治医としても、「標準的抗がん剤治療+自家ガンワクチン療法で、結果的に再発(の高い可能性)を抑えられ、高いQOLを保って患者に喜んで長生きしてもらえるなら、治療法としては合格なのではないか」という感触を得ていると思われます。

このような、試行錯誤を含む議論ができる場として「がんワクチン療法研究会」で発表していただいたことは、たいへん有意義であったと筆者は思います。

目の前のがん患者様に対して、一途に標準治療を押し付けるよりは、科学的なあいまいさを含んでいるとしても、患者様に喜んでもらえる治療法なら、実臨床の場では採用しても然るべきではないかと、今回の症例報告から考えさせられた次第です。

 

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