自家がんワクチンの効果:総数2880例のフォローアップ調査完了、有効例を続々発見 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

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自家がんワクチンの効果:総数2880例のフォローアップ調査完了、有効例を続々発見

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がん免疫療法後の患者様の経過を追跡するフォローアップ調査は、日常的ながん治療(実臨床といいます)の場におけるそのがん免疫療法の効果を知る上でたいへん重要です。

ただ、患者様お一人お一人を追跡調査するのは、特に自由診療では、たいへんな作業となります。

保険診療なら、治療費が30%以下になるというメリットがあり初診後に再来する方もとても多いのですが、自由診療ではすべて自費となるため、治療費はどうしても高額になりやすく、がん免疫療法のために、1回だけ(あるいはその治療の期間だけ)、自由診療クリニックに来て受診し、そのまま二度と来院しなくなる方が非常に多く、予後不明となるからです。

それでも弊社では自由診療にて「自家がんワクチン療法」を受診された患者様の経過調査を、提携医療機関の先生方のご協力を得て、営々と続けて参りました。

この点は、治療効果の程度を示す“成績”の評価につながります。単に治療した累積数を示す“実績”とは決定的に異なる重要なキーポイントになるため、調査を重ねていく価値があるのです。

これまでも、フォローアップ調査の結果報告は、ある程度の区切りがついた際、弊社のホームページに掲載して参りました。

前回のフォローアップ調査では、1759例の経過が判明した2016年10月13日時点にて区切ってあります。

このたび、前回の調査対象症例とその後に自家がんワクチン療法を受診した症例も含めて、
. 総計2880例
の経過が判明しましたので、
. 「がん種別全体の治療成績表」
として公開いたしました。→ こちらです。

この大型表は、2019年から2020年12月末日にかけてフォローアップ調査した結果です。

この表から「ソフトクライテリア」によって評価した自家がんワクチン療法の効果について、「改善率」が算出できています。

「改善率」の定義は、→ こちらにあります。
このページの 「症例報告による評価(ソフトクライテリア)」 の項をご覧ください。

ここでいう、「ソフトクライテリア」については、その意義について以下に解説してありますので、ぜひご覧願います。
(弊社ホームページのトピックス欄で、→  2018.03.01版にあります。

抗がん剤によるがん治療の効果を評価する「RECIST基準」のような「ハードクライテリア」とは違うものですが、
『学問の世界では何がしかの判断基準(クライテリア)を作るのは、自由であって、それをどう判断し、どう活用するかという点は、むしろその情報を入手した側に委ねられています。』

このような観点から、弊社では、権威に振り回されず、臨床現場で使いやすいように、がん治療効果の評価基準として、すでに2005年にソフトクライテリアを設定しています。

今回のフォローアップ調査で出た 改善率1 については、
. 43.2%
でした。自家がんワクチン療法により、これだけ高い割合の症例で、何等かの改善効果が認められております。

今回のフォローアップ調査では、「転帰不明追跡不能」例は、全体で1269例もありましたが、
これら全てを「無効だった可能性がある」
としてあえて無効症例に算入した場合の 改善率2 については、
. 22.3%
となっています。

改善率1、改善率2とも、前回調査(1759例)では、それぞれ、
. 42.8%、29.6%
でしたので、調査対象症例数が 1121例 も増えたのに、「改善率1,改善率2」のデータは、かなり安定していることがわかります。

つまり、自家がんワクチン療法により、ほぼ一定の割合で、ソフトクライテリア評価による、
「有効」
「1年以上の長期不変(無再発無増悪)」
「6ヶ月以上、1年未満の不変(無再発無増悪)」
「無効」
「転帰不明追跡不能」
の症例が発生していることを示しています。

今回のフォローアップ調査では、明らかに「有効」と判断された症例数が、がん種全体で167例ありました。前回調査では101例でしたから、66例も増えています。

特に、乳がんでは、「有効」例が前回の12例から今回は37例にまで、25例も増えています。

乳がんでは、手術後、5年以上経てから再発してくる場合もあり、10年診ないと安心できない、とされていますが、今回の調査では、

自家がんワクチン投与後、10年以上も無再発無増悪だったため「終診」に至った症例が「有効」例としてカウントされています。これが大幅増に貢献しています。

他のがん種でも「有効」例は、
・脳腫瘍 で、10例増
・大腸がんで、 4例増
・肺がんでは、増加なし
・肝臓がんで、 3例増
・胃がん で、 2例増
・卵巣がんで、 3例増
・膵臓がんで、 2例増
・腎がん で、 3例増
・その他のがんで、14例増
となっています。

これらの新発見の有効例のうち、代表的症例については、追々、それぞれのがん種ごとに、このセルメディシンニュースで紹介して参りますのでお楽しみに願います。


【ご案内】

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自家がんワクチン療法は、しっかりした学術論文群に支えられている科学的根拠のあるがん免疫療法です。

学術論文群は、→ こちらにあります。

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抗がん剤が効きにくい“スローな癌”こそワクチンで
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大病院の先生方へ:

「混合診療禁止」政策により、保険診療機関である大病院では「自家がんワクチン療法」が実施できなくても、先生ご自身の患者様に対して、お近くの連携クリニックにてごく簡単に、自由診療にて実施できます。

既に、大学教授で、この連携方式により、ご担当の患者様の自家がんワクチン療法受診を実現されている先生方も何人もおられます。具体的な方法は弊社まで直接お問い合わせください。

新たに「自家がんワクチン療法」を自院でも連携方式で開始したい病院の先生方は、どうか遠慮なく弊社にご連絡下さい。Web会議にて直接説明申し上げます。

大病院から小型診療所まで、どこでも簡単に実施可能です。しかも初期投資も不要です。

肝がんでは、すでにランダム化比較対照臨床試験で有効性が証明されているエビデンスレベルの高いがん免疫療法です。

★“自家がんワクチン療法”は「厚労省への届け出は不要です」★

自家がんワクチンは生きている細胞を含まないため培養不要で、 再生医療等安全性確保法でいう
「細胞加工物」(人又は動物の細胞に培養その他の加工を施したもの)に該当しないためです。

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患者様向けには、「自家がんワクチン療法」のホームページをご案内下さい。わかりやすくやさしく記載してあります。
こちらです。⇒ https://cell-medicine.com/

弊社は、理化学研究所発ベンチャー企業 & 筑波大学発ベンチャー企業 です。

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TEL:029-828-5591、FAX:029-828-5592
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