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高齢者のがん治療では、生活の質維持にもっと積極的な介入を

最新の学会から

今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO2021)の報告が、和文のシリーズでCareNetから出ています。

その中の一つに、
.     「老年腫瘍」
.   (公開日:2021/07/08)
について、杏林大学医学部 総合医療学/腫瘍内科学、水谷友紀先生による記事が掲載されています。

https://www.carenet.com/report/asco/2021/cg003229_010.html

この記事では、

高齢がん患者に対する高齢者総合的機能評価および介入に関するランダム化比較試験(THE 5C STUDY)

が紹介されています。

.   高齢者総合的機能評価(Comprehensive Geriatric Assessment:CGA)は、
「患者が有する身体的・精神的・社会的な機能を多角的に評価し、脆弱な点が見つかれば、それに対するサポートを行う診療手法」
と定義されていますが、要するに、

「がん治療中の高齢者でも生活の質(QOL)を高く維持していくため、困っているところを見つけて積極的にケアを行っていく診療方法」

と言い換えることができるでしょう。

患者の脆弱な点を見つけるだけではなく、見つけたら積極的に介入して助け、医薬品だけには頼らない治療をしていこうとするものです。

この点は、特に従来型低分子抗がん剤治療による強い副作用に苦しむことが多い高齢者では重要です。

例えば、吐き気が常にあるためまともに食事ができない、だるさが強くて動く気が失せてしまう等の状態を放置したのでは、
———
. もともと、
「身体機能・臓器機能・認知機能の低下や、併存症による多剤内服、老年症候群など、生活機能の低下につながる多様な背景を抱えている」
高齢者では、
———
がん治療の効果に大きなマイナスの影響を与えかねません。

日本がんサポーティブケア学会では、
.  「高齢者がんの特徴と評価
という一文を公表していますが、

http://jascc.jp/wp/wp-content/uploads/pubcom/qa1.pdf

その中で(6ページ)、

「老年医学における CGA は各評価項目の脆弱性に対応して必要な治療介入を前提としているのに対し、がん診療では脆弱性に介入までは十分に行われていない現状がある。」

と嘆いています。つまり、

. がん診療では年寄りの面倒見が悪いじゃないか

というわけです。

上述のASCO2021で報告されたTHE 5C STUDYの結果は、積極的に脆弱性に介入しても、現時点では未だ成功しているとは言えない、というものでしたが、

水谷友紀先生は、
「本試験がnegative studyであるからといって、その有用性が否定されたわけではないだろう。」
と、研究展開の方向性を前向きに評価しています。

今後、本邦ではますます高齢がん患者が増えていくと予想されています。

そこでは(低分子抗がん剤による標準治療の重要性を否定するものではありませんが)カルボプラチンやnab-パクリタキセル等、副作用の強烈な毒薬・劇薬が使用されることが非常に多いだけに、高齢者のがん診療では、単に薬を投与するだけではなく、
******
. 高齢者の脆弱性に対する積極的な介入まで十分に行ってほしいものだ
******
と筆者は念じています。

がん診療とは、患者さんだけではなく、周囲をも巻き込む総力戦なのです。


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