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免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ、キイトルーダ)の薬価が大幅に下落

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読者の皆様は「薬価」なるものがあることをご存知と思います。新聞等でよく出てきます。薬価は、本邦で承認された医薬品に対して、厚労省がつける公的な購買価格です。

健康保険を使える患者は、病院にかかったとき、一般的には薬価の3割の負担で受診できます。その差額の7割分は、健康保険を担っている健康保険組合から病院は受け取ることができます。

実際にその医薬品を使う病院では、医薬品卸業者から薬価よりは安く購入し、薬価と実購入価格との差額を病院の重要な利益源にして経営しています。この差額が大きい場合、薬価再算定の対象にされます

2014年に世界で初めて本邦で承認された免疫チェックポイント阻害剤ニボルマブ(商品名:オプジーボ)の薬価は、

・2014年9月 729,849円/100mg   (100%とする)

と算定され、1年間使用すると3500万円にもなるため、健康保険財政が破綻すると話題になりました。

ところが、この薬価は次々に改訂されています。特に、オプジーボが適応となるがん種が拡大しますと市場も拡大しますので、薬価の再算定制度のターゲットにされ、

・2017年2月  364,926円/100mg (50%ダウン)
・2018年4月  278,029円/100mg (62%ダウン)
・2019年5月  172,025円/100mg (76%ダウン)
・2021年6月  155,072円/100mg (79%ダウン

という急落ぶりです。従来は2年に1回の薬価改定でしたが、2018年度からは四半期ごとに年4回行われています。

オプジーボの類似品とされているペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ、MSD社が販売)も、
当初の薬価は、
・2017年2月  410,541円/100mg (100%)
でしたが、最新の改訂では、
・2021年8月  214,498円/100mg (48%ダウン)
となっています。

ここまで薬価を下げられますと、製薬企業にとっては大打撃です。さすがに世界的なメガファーマであるMSD社もたまりかねたのでしょう、今年7月27日、
.   「薬価制度改革における課題」
と題する記者会見を開催、薬価の再算定制度の見直しを求めました。
→ https://answers.ten-navi.com/pharmanews/21554/

この記者会見でMSD社は、市場拡大再算定制度の問題点として、
——————–
 適応拡大が再算定を引き起こすリスクとなり得るため、適応拡大への投資判断を困難にしている。
 販売額が予想をどれだけ上回ったかで薬価の引き下げ率が決まる仕組みとなっており、適応拡大の医療上の価値は考慮されない。
 類似品も連座的に薬価が引き下げられる。
 売り上げの大きい主力製品が標的になりやすく、引き下げ率も大きいため、経営に甚大な影響がある。
——————–
の4点を挙げています。

今後はいったいどうなることか、まだ小型ベンチャー企業で、国の未承認薬である「自家がんワクチン」の臨床開発途上にある弊社としては、論争の行方を見守るしかありませんが、
せめて、がん免疫療法薬の前例となっている免疫チェックポイント阻害剤について、「薬価もこれ以上は下げません」という将来の最低ラインを示していただければ、
それを横にらみしながら、これからの臨床開発計画を練り直すことができるのではないかと考えています。

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