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肺がん「根治」例が出ました–フォローアップ調査から

症例のご紹介

弊社では、自家がんワクチン療法を受診された患者さまの予後について、ときどき主治医の先生方のご協力を得て、フォローアップ調査を行っています。

今年行ったフォローアップ調査から、自家がんワクチン「無効」だったはずが、放射線との併用により自家がんワクチンの治療効果が引き出されて「有効」に評価が変化し、根治(治った)と診断された症例が見つかりましたので、ご紹介します。

症例〔0625〕 銀座並木通りクリニック

肺がん。2007.08.22病理診断書には、右肺上葉、低分化型腺がん、胸膜にもがんが浸潤、静脈侵襲が散見される、と記載。リンパ節には34個中13個に転移が認められていた。2007.10自家がんワクチン接種開始、しかしその後、リンパ節に転移を発見、放射線治療、低用量化学療法(休眠療法)を経て2012.07無再発にて治療終了。2015.01無再発生存中。主治医診断は「根治」。

(注)

この症例では、自家がんワクチン接種2ヶ月後に転移を発見しているため、一旦は自家がんワクチンが「無効」と考えられていました。
しかし、その後、2011.11.17の主治医のブログ( http://ameblo.jp/gin-nami/entry-11080929620.html )では、以下のように評価が「有効」に変化しています。(ブログ内の引用HPのリンク先が古いため、以下では新リンク先に変更してあります)

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ワクチン投与後,2ヶ月で縦隔リンパ節,右鎖骨上リンパ節に
転移が認められた.鎖骨上のリンパ節は,触診でもハッキリと
ゴリゴリと触れる.

喫煙者の肺癌はタチが悪いことが多い.
“これは,予後が悪い.厳しいぞ・・・”
あの時はそう思った.

放射線治療はイヤだと言っていた患者さんだが,そうも言って
いられない.

縦隔と鎖骨上領域に放射線照射をおこなった.放射線照射は著
効し,転移リンパ節は著明に縮小した.

ここまでの経過を見ると放射線治療が著効した症例であり,自
家がんワクチンは治療効果になんら関与していない症例のよう
に思える.

ところが,この患者さんはその後長期にわたり
“無再発生存”である.高かった腫瘍マーカーも
正常値に落ち着いている.

鎖骨上のリンパ節が ゴリゴリと触れるような肺癌症例は
一時的に放射線治療が著効しても,その後遠隔転移がまず
出現する.

実は,癌病巣に放射線をあてた後に,ワクチン療法の効果が発
現した症例が過去にも報告されている.
http://www.cell-medicine.com/cases/report/nyugan/
http://www.cell-medicine.com/cases/report/daichogan/
http://www.cell-medicine.com/cases/report/other/
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/18777956

確か,放射線で癌を崩すことによりハッキリと抗原提示がなされ
るため,免疫療法の治療効果が高まる,というのが現象説明の考
察だったと記憶している.

本症例は,臨床経過から放射線照射を併用することにより,自家
がんワクチンの治療効果が引き出された症例と推察した.

でないと,この肺癌の病態進行が長期にわたり無再発生存である
ことの説明がつきにくい.
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手術前に、既に派手な転移があった症例で、術後には見えなかった潜在転移巣が、あとから遅効性の自家がんワクチンが効いてくるまでの間に、急速に大きくなってしまい、あたかも「ワクチン投与後に転移した」ごとく診断されることは良くあります。

この症例でも、その転移巣を放射線治療をしたわけですが、「放射線で癌を崩すことによりハッキリと抗原提示がなされるため,免疫療法の治療効果が高まった」との主治医推定(2011.11時点)は、科学的に妥当なものと考えられます。

(上述のサイト、http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/18777956 は、しっかりした学術文献を掲載しています → Ref. 1)

(ちなみに、低用量化学療法(休眠療法)は、主治医自身が「がんは引き分けに持ち込め」(セブン&アイ出版、2015.12.23刊行)と言っているように、がんの増悪を抑える(がん細胞と正常細胞間で引き分けにする)だけですから、高いQOL維持と延命は可能となりますが、がんを根治にまで持ち込めるものではありません。)

その後、2013年に出版されたChenとMellmanの「がん免疫サイクル」の概念図を見ていただければ、がんワクチンと放射線治療が協力して「がん免疫サイクル」を廻せることから、がん治療には非常に効果的となることが分かると思います。ぜひ、ChenとMellmanの「がん免疫サイクル」の概念図をご覧下さい(→ こちらです ページの最下段にあります)。

科学的に妥当でなければ、「根治」という主治医診断は、やすやすとはでてきません。この症例からもわかりますように、自家がんワクチン療法と放射線治療は、相性がとてもいいのです。

Reference

1. Hodge JW, Guha C, Neefjes J, Gulley JL. Synergizing radiation therapy and immunotherapy for curing incurable cancers. Opportunities and challenges. Oncology (Williston Park). 2008 Aug;22(9):1064-70; discussion 1075, 1080-1, 1084.

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   抗がん剤が効きにくい“スローな癌”こそワクチンで

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大規模病院の先生方へ:

「混合診療禁止」政策により、大規模病院では「自家がんワクチン 療法」が実施できなくても、先生ご自身の患者様に対して、お近くの連携クリニックにて簡単に実施できます。

既に、大学教授で、この連携方式により、ご担当の患者様の自家がんワクチン療法受診を実現されている先生方も何人もおられます。具体的な方法は弊社まで直接お問い合わせください。必要な投資額 はわずか30万円前後です。新たに「自家がんワクチン療法」を自院でも開始したい病院の先生方は、どうか遠慮なく弊社にご連絡下さい。直接説明に伺います。

大病院から小型診療所まで、どこでも簡単に実施可能です。しかも肝がんでは、すでに無作為比較対照臨床試験で有効性が証明されているエビデンスレベルの高いがん免疫療法です。

“自家がんワクチン療法”は「厚労省への届け出は不要です」

自家がんワクチンが、生きている細胞を含まないため培養不要で、再生医療等安全性確保法でいう「細胞加工物」(人又は動物の細胞に培養その他の加工を施したもの)に該当しないためです。

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患者様向けには、「自家がんワクチン療法」のホームページをご案内下さい。わかりやすくやさしく記載してあります。
こちらです。
⇒ http://cell-medicine.com/

弊社は、理化学研究所発ベンチャー&筑波大学発ベンチャーです。

セルメディシン株式会社
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