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脳腫瘍臨床試験(放射線、抗がん剤との併用)

初発多型膠芽腫の治療効果(手術+放射線治療+テモダール+ワクチン)

日本では、2006年7月より、 グレードIVの多形膠芽腫(GBM)の標準的治療法として、初発患者に対し「手術+放射線治療+テモダール投与」が行われておりますが、これでも全生存期間中央値(MST)は 14.6 ヶ月で、「手術+放射線治療」のみの場合の 12.1ヶ月に比べ、中央値がわずかに 2.5 ヶ月増加するにすぎません(図1)。これは、手術や放射線による局所治療で叩ききれなかった辺縁部の残存腫瘍が、テモダールの使用でもわずかな延命効果しか得られなかったことを示しています。

(The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE 2005, Mar 10 987-996)

そこで我々は、現在の標準治療である「手術+放射線治療+テモダール投与」に加えて自家がんワクチンを投与することで、局所治療により除去しきれなかった辺縁部の腫瘍細胞を攻撃することを考えました(図2)。

投与スケジュールは、手術後の放射線治療+テモダールの併用療法が終了し、テモダールのみの治療が始まる時に、テモダールと同時に自家がんワクチンを1週間間隔で3回投与することとし、その前後に皮内テストを実施しました。
一般的に、放射線治療とテモダールを併用する期間は、リンパ球が減少してしまいます。そのため、その後の回復期を狙って自家がんワクチンを実施することとしました。(図3)

そして実際に行われた「手術+放射線治療+テモダール投与+自家がんワクチン投与」による臨床試験の結果、生存期間の中央値が 22.2ヶ月まで改善されることが分かりました(図4)。 ( Journal of Neurosurgery 2014, Jul 4:1-11. [E-pub ahead of print] )

また、長期に渡り患者様が生存された指標となる3年生存率についても、標準治療と比較して大幅に改善されていることが分かりました。(図5)

肝臓がんでの臨床試験と同様に、この試験においてもワクチン群のすべての患者さんは自家がんワクチンを1コースしか受けておらず、1コースのワクチン投与だけで上記の結果が得られています。