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大腸がん

自家がんワクチン療法を受診、その後、2020年12月末時点までにフォローアップ調査した大腸がん症例のうち、経過報告があった症例についてソフトクライテリアの観点から評価した治療成績を以下の表と、その下の代表的症例にまとめました。

評価済み症例のうちの有効例~無効例中34.8%で、臨床的に見てなんらかの改善効果(有効例 + 1年以上の長期不変・長期無増悪例)が見出されております。

(ご案内:このページは、掲載責任者であるセルメディシン株式会社が医療機関ではなくバイオ研究開発企業であることから、症例報告を掲載しても厚労省の「医療広告ガイドライン」には抵触しないことを、茨城県保健福祉部厚生総務課に確認済みです。)

がん種 大腸
全症例数 433
1:有効 19
2:長期不変・無増悪
(1年以上)
51
3:不変
(6ヶ月以上1年未満)
12
4:無効 119
改善率1:
(1+2)/(1+2+3+4)
34.8%
5:経過観察中 7
6:投与中止 21
7:転帰不明追跡不能 189
改善率2:
7.転帰不明も
無効とした場合
18.0%
8:未投与 15
9:未評価 0

注) 改善率1=(1.有効+2.長期不変・無増悪)/(1.有効+2.長期不変・無増悪+3.不変6ヶ月以上1年未満+4.無効例数)
 → もっとみやすい改善率-1、改善率-2、表中の項目1~9の定義は→ こちらです

代表的症例

〔症例0010〕 (筑波大学附属病院・臨床研究)
2002年7月手術。リンパ節転移あり、Stage IV(ss,N2)。同年7月、再発予防のため化学療法開始。02年11月再発予防のため自家がんワクチン療法施行、強い局所反応と発熱あり(グレード 2)。その後、脾臓周辺リンパ節転移巣が消失。04.05肝転移出現、切除。以後、10年9月現在まで全く再発なく、ワクチン接種より7年経過。

〔症例0023〕 (遠山クリニック/つくばセントラル病院)
腹腔内全面播種。手術摘出後、小腸が2mしか残っていないという症例。2003年2月、NK細胞療法施行。03年3月、自家がんワクチン療法施行。8月、CTで再発なし。11月、膣ろうが発生したため再々手術。12月、自家がんワクチン療法2コース目施行(1コース目と異なる組織を使用)。当初予想(余命半年)を大きく越え、2005年1月まで1年8カ月生存。

〔症例0030〕 (つくばセントラル病院)
肝、肺に転移あり。上行結腸、肝臓を切除。右半結腸、肝臓を切除。残肝転移巣切除。自家がんワクチン療法施行後10カ月(2004.04)まではKPS 80-90%で外来受診、肺転移巣の一つが縮小、他の一つが増大。mixed responseの典型例。

〔症例0133〕 (石橋総合病院)
手術時にリンパ節転移あり。抗がん剤療法(UFT+LV、TS-1)が無効、直径4cmに増大。局所放射線照射と自家がんワクチンの時差併用で大型のリンパ節転移巣消失。

CMI0133.png

〔症例0203〕 (個人医)
手術(2005年2月)前より腫瘍マーカー(CA125)は高値を示し、術後も140まで上昇。別の腫瘍マーカーCEA値は術後一時下がったが再び上昇。CT画像上でも腹膜播種による肝表面への転移が見つかっている。2005年2月自家がんワクチン接種開始。DTH-2判定時にCA125は正常値(<35)に下がった。ワクチン投与1年後もCA125は正常値維持。CEA値が15まで低下。この間、化学療法はしていない。

〔症例0333〕 (東海クリニック)
55歳、他院で、リンパ節転移あり等により既にステージIVと診断されていた。自家がんワクチン投与開始から約1ヶ月経過後の2006年5月時点で主治医より「腹部の腫瘍縮小」との情報あり。最終的には死亡したが、ワクチン投与開始直前まで増大傾向だった腫瘍が、短い期間で縮小した点が評価された。

〔症例0419〕 (尾道総合病院)
55歳、2003年7月、がんの浸潤は固有筋層を超えて漿膜下組織あるいは周囲脂肪織にまで達していた。既にリンパ節と肺に転移あり。2006年9月自家がんワクチン投与。投与後13ヶ月時点で生存。その後死亡するも「推定余命より2倍以上の延命」と評価。

〔症例0420〕 (土屋病院)
2006年9月大腸がん手術。同年11月自家がんワクチン接種。以後、2007年2月、2011年3月、2014年12月まで無再発生存確認。主治医より「根治」の診断が出ている。

〔症例0520〕 (つくばセントラル病院)
S状結腸癌手術、2005年(8年後)に再発再切除、2006年3月腹膜播種、 小腸切除・胆嚢摘出。 UFT、FOLFOX,、TS1の化療も無効、 2007年2月再々発、イレウス惹起(前医はここで手術不能と診断)。転院後、腹側腹膜と小腸を巻き込む腫瘤、肝転移、上行結腸壁転移を再々手術、自家がんワクチン接種(低量UFT、クレスチン・シメチジン併用)。以後、骨盤内転移も切除(ここまでに累積5回の手術)、2007年11月からの再度の自家がんワクチン接種後、08年03月より低量ゼローダを併用。 CEAは11.1から漸次下降し、08年05月にはCEA 4.8 の正常値まで下降、10年01月現在DTH反応陽転、元気でPS0(全く問題なし)。

〔症例0567〕 (尾道総合病院)
56歳、2006年10月直腸癌手術。直腸漿膜への浸潤があり、人工肛門になった方。リンパ節転移が25個中5個にあった。2007年7月自家がんワクチン接種。しかし腫瘍マーカーは増大、2009年1月がピークだった。その後減少、2013年9月までは生存。典型的な「一時増悪、その後有効」となるがん免疫療法の効果パターンを示した。

〔症例0863〕 (個人医)
80歳、女性。直腸がん。主治医は息子。術前に軽度脳梗塞および痩身のため抗がん剤治療は避け、2009年1月自家がんワクチンを接種。接種時すでに腹膜転移があった。接種から2年以上元気に生存されたが、癌とは関係ない誤嚥性肺炎で永眠。「主治医の評価による何らかの臨床上の好ましい反応」と評価。

〔症例0905〕 (銀座並木通りクリニック)
2008年12月大腸がん手術。Stage IIIでリンパ節転移があった。抗がん剤ゼローダ投与後、2009年3月自家がんワクチン接種。ワクチン中のエンドトキシン含量が(大腸由来のため)498 EU/mLもあったが、全く問題なく注射できた(ただし、注射部位の皮膚反応は強く、直径5cm以上の紅斑が出現した。潰瘍にはなっていなかったが、注射痕が5年後でも残っている)。2013年10月大学病院の主治医より「根治」と言われている。

〔症例0994〕 (因島医師会病院)
67歳、男性、大腸がんを64歳の時に手術、ステージIV、腹壁転移、腹水あり、傍大動脈リンパ節11ヶ所に転移ありの状態だった。手術は姑息的(全部は取れない)手術で、以後、テガフール/ウラシル療法8コース、アバスチン併用FOLFOX4療法13コースを受けたにもかかわらずがん部が増大、さらに2008年5月よりカペシタビンで12コースも治療したが肺転移巣が出現、強烈な化学療法を続けるも脳梗塞を発症、化学療法を完全にあきらめた方である。
. 当院にて2009年8月より自家がんワクチン療法1コース目、転移リンパ節への放射線治療、その後、自家がんワクチン療法2コース目を施行したところ、腫瘍マーカーが徐々に減衰(下図)、傍大動脈リンパ節転移巣が消失した。しかも放射線照射をしていない肺転移巣までも消失、5年以上無再発状態が続いている。
 Fig. 6 for HP

2017年9月に学術論文が出ています 。→ こちらです

(注)大腸がんでこれだけ多発転移があると、まして腹壁転移まであると、「手術はできません」となり「化学療法」だけとなることがほとんどですが、この方は幸いなことに姑息的手術を受けられました。そのため自家がんワクチン療法が施行可能となり、治療成功となっています。 

〔症例1053〕 (百万遍クリニック)
68歳、転移巣なし。2009年12月自家がんワクチン投与。2010年2月、細胞性免疫反応を抑制する細胞(Treg)値が29.9から19.0へ減少し良い傾向と説明した。再発すれば来院する予定であったが、その後の記録なし。2015年4月時点で無再発と判断。この場合も「主治医の評価による何らかの臨床上の好ましい反応」と評価された。

〔症例1328〕 (再生未来クリニック)
55歳、患者本人が医師。2010年3月、左半S状結腸を1/3切除。腸間膜リンパ節転移切除。2010年4月化学療法6クール+ゼローダ内服。2010年5月時点でCEA=10.3、CA19-9=98.9。2011年6月自家がんワクチン投与開始。接種後2ヶ月時点ではCEAが上昇傾向にあったが、11月現在下降し始めているとのこと。高濃度ビタミンC併用。2016年2月時点ご存命。

(注)接種後のCEA上昇は、おそらくスードプログレッション(pseudo progression)その後有効になったと推定された症例です。

〔症例1466〕 (池袋がんクリニック)
33歳。上行結腸がんの腫瘍径が約10cmもの巨大さだった。2011年5月大腸がん摘出術施行。リンパ節転移あり、ステージIVと診断。2011年6月よりmFOLFOX6を12回実施。温熱療法を週1回のペースで実施。2011年11月末抗がん剤終了時点で再発転移傾向は確認されず。この際に、2012年1月ワクチン投与開始。2015年11月中旬の定期検査で問題なく、2016年5月時点、大腸カメラとCT検査で再発なく無事に術後5年経過、がん拠点病院から卒業。

(注)この方は若いため、副作用の強いmFOLFOX6療法に耐えられたと思われます。抗がん剤終了時点で再発がなかったとしても、ステージIVであったことから、潜在がん細胞による再発の可能性が高く、これを自家がんワクチンが抑えたと考えられます。主治医評価がたいへん良好でした。

〔症例1715〕 (ふる里クリニック)
80歳、男性。直腸癌、筋層を超えて浸潤、漿膜への明らかな露出はないものの、静脈浸潤は高度、漿膜下層に腫瘍塞栓巣が散見される。リンパ節転移あり(2ヶ/6ヶ中)、StageIIIbと診断。肺転移(7X6mm)あり、切除。肝転移2ヶあり、約6ヶ月経過後、PET/CTにて、肝右葉S7から肝門部大静脈に一部接して最大径40 mmの転移巣を認めた。
 2012年10月自家がんワクチン接種。2012年11月陽子線治療。2013年1月腫瘍マーカーが正常化。PET/CTのhot spotが(-)となり、約1年経過後も再発・転移所見なく正常生活(PS0)を送っている。

(注)この方は、肝転移巣に対し、自家がんワクチン+陽子線治療が相乗的効果を発揮したものと考えられます。

〔症例2370〕 (東海クリニック)
60歳、肝転移あり。2015年1月大腸がん手術。肝には径2cm X 1個、1cm X 4個、数ミリのものが5-6個ある。同年4月から温熱療法を開始。6月より自家がんワクチン接種。2017年11月まで温熱療法で通院があった。開始から2年強無再発。「主治医の評価による何らかの臨床上の好ましい反応」ありで有効例と評価。

〔症例2905〕 (陳瑞東クリニック)
76歳。直腸がんステージIIIb。2017年11月より2コースの自家がんワクチンを投与した方。2018年3月の肝CTにて病変3か所あり(2か所は縮小1か所は増大)。以後、肝マイクロ波焼灼術を繰り返す。肺転移あるも、2020年3月生存確認。

(注)いわゆるmixed responseの方。自家がんワクチン接種直後に病変2か所の縮小を評価し、有効例としています。再発を繰り返している1か所は、変異したエスケープクローンと推定されます。