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肝臓がん

自家がんワクチン療法後、経過報告があった症例についてソフトクライテリアの観点から評価した治療成績を以下の表とその下の代表的症例にまとめました。  なお、ここに掲載しているのは、肝細胞がんの場合です。

(注) 肝内胆管がん・胆嚢がんは、肝細胞がんとは異なります。 → こちらの表の胆管・胆嚢をご覧ください

下表の改善率-1の定義は → こちらです

がん種
全症例数 118
1:有効 10
2:長期不変・無増悪
(1年以上)
31
3:不変
(6ヶ月以上1年未満)
5
4:無効 26
改善率1:
(1+2)/(1+2+3+4)
56.9%
5:経過観察中 0
6:投与中止 2
7:転帰不明追跡不能 26
改善率2:
転帰不明も
無効とした場合
41.8%
8:未投与 1
9:未評価 17

注) 改善率1=(1.有効+2.長期不変・無増悪)/(1.有効+2.長期不変・無増悪+3.不変6ヶ月以上1年未満+4.無効例数)   → もっとみやすい改善率-1、改善率-2、表中の項目1~9の定義は → こちらです

代表的症例

2014年6月5日に、トピックス欄で、当該時点での一般内科医の感覚を表すニュースが紹介されています。先ずはご覧ください。 こちらです →  「元の主治医を不思議がらせた肝臓がんの方のお話」

〔症例0004〕 (個人医)
B型肝炎を背景とする肝癌。術前後の血液学的データからは半年後の再発確率が高い。02年9月自家がんワクチン接種、18ヶ月(04年3月)無再発。その後再発および再々発するも08.11時点(6年経過)で勤務継続中。

〔症例0054〕 (つくばセントラル病院)
C型肝炎を背景とする肝癌。繰返し再発、その都度手術。2003.11自家がんワクチン接種、05.12月末現在(2年1ヶ月経過)、再発なし、腫瘍マーカーも正常値。

〔症例0171〕 (たけだ免疫・遺伝子クリニック)
野球ボール大の肝未分化肉腫。 術後化学療法を施行したが再発。その後2004.12自家がんワクチン接種、2年経過時無再発。

〔症例0175〕 (たけだ免疫・遺伝子クリニック)
アルコール性肝硬変を伴う肝細胞癌。発症後、約4~6ヶ月間隔で再発を5回繰り返し、常に腫瘍マーカーの再上昇に悩まされてきた。その都度TAE、TAI、PEIT法による血管内治療を施行。その後、自家がんワクチン接種。以後、3ヵ月・半年後でもCT画像上で再発確認されず、腫瘍マーカーPIVKA II EC値も正常化し、約1年経過。

この症例の腫瘍マーカーの変化は下図をご覧下さい。

CMI0133.png

〔症例0204〕 (たけだ免疫・遺伝子クリニック) B型肝炎を背景とする肝癌。2005.03自家がんワクチン接種、07.03(2年経過時)無再発。

〔症例0260〕 (宇都宮セントラルクリニック)
B型肝炎ウイルスキャリアー。2005年5月、突然の右肋部痛出現、救命外来へ搬送。CTにて多発肝腫瘍と腹水を認めた。6月、血管造影にてS5下方へ突出する約9cmの肝がんを認める。肝細胞がん破裂と診断、腹膜播種の疑いあり、7月外科切除。9月自家がんワクチン投与開始。診療情報提供書に「1年間腹膜再発がなければ…」とあったが、2012年7月、「今のところ再発や転移、後遺症など全く無く、ごく普通に生活できております」との知らせあり、7年間無再発の著効例と判断。

) 通常、手術時に多発肝がんがあり、腹水まで発見された場合、がん細胞の腹膜播種は避けられず、術後も再発必至と主治医も覚悟します。腹部内でがん組織破裂、と診断された場合はなおさらです。しかし、自家がんワクチン接種後、無再発状態が7年間も継続しているのは、著効としか考えられません。

〔症例0757〕 (乾がん免疫クリニック)
C型肝炎を背景因子とした肝がん。2001年8月以来、2007年11月までに頻繁に再発を繰り返したため、計29回もの治療を重ねた(肝動脈塞栓療法6回、酢酸局注3回、ラジオ波焼灼療法2回、マイクロ波治療1回、エタノール局注2回、肝動脈内動注化学療法1回、抗がん剤治療11クール、手術3回)。
最終術前の腫瘍マーカーAFP値は41,958と異常な高値で、術後いったん下がったものの再上昇傾向があるのではないかとの疑いがあり、2008年7月に自家がんワクチン接種、以後43ヶ月以上、全く再発の徴候もなく元気でいる。手術を行った大学病院の担当医も驚嘆しているという。

下図はこの方の3回目の手術で摘出された肝がんです(左側黄色矢印)。横隔膜の一部も一緒に手術で切除されています。また、その時の肝がんの病理画像です(右側)。上部には脈管浸潤まで見られ(黄色矢印:すでに肝臓全体にがん細胞が散らばっていると推定されます)、再々発は必須と考えられていました。

CMI0133.png

この方の臨床経過は、

CMI0133.png

 

〔症例1680〕 (光ヶ丘診療所)
2002年に慢性C型肝炎を発症、その後の肝硬変の上にできた難治性の肝がん。慢性肝炎は24週間のインターフェロン投与で治癒したものの、2004年に2cmの肝がん2個発生。初回手術後、4年後に再発、以後再発間隔が51-、28-、12-、4-ヶ月とどんどん短くなり、自家がんワクチン療法を受診。その後はピタリと再発が治まった。自家がんワクチン接種12ヶ月後に血中にグリピカン-3特異的細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を検出、論文発表された。

グリピカン-3は肝がんで高頻度に発現がみられる分子です。この分子を特異的に認識し、肝がん細胞を殺せるキラーリンパ球(細胞傷害性Tリンパ球、CTL)が、自家がんワクチン接種によって血中に出現していることが初めて証明されたのがこの症例です。下図はその証拠となる検出画像です。

詳しくは、光ヶ丘診療所+国立がん研究センター東病院+セルメディシンの共同研究論文をご覧下さい。

こちらです → Kawashima I, et al. Suppression of postsurgical recurrence of hepatocellular carcinoma treated with autologous formalin-fixed tumor vaccine, with special reference to glypican-3. Clin Case Rep. 2015 Jun;3(6):444-447

CMI1680-Fig. 2-ELISPOT