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乳がん

乳がんは初回手術後の患者様のうち、7~25年間で20%が再発します。一旦治ったように見えても要注意ですので、その対策は重要です。また、進行乳がんでは65~75%で骨転移を起こし難治性となることが知られています。激しい痛みが発生する前に手当してください。

自家がんワクチン療法を受診、その後、2016年10月13日時点までにフォローした乳がん症例のうち、経過報告があった症例についてソフトクライテリアの観点から評価した治療成績を以下の表と、その下の代表的症例にまとめました。

がん種
全症例数 234
1:有効 12
2:長期不変・無増悪
(1年以上)
101
3:不変
(6ヶ月以上1年未満)
13
4:無効 37
改善率1:
(1+2)/(1+2+3+4)
69.3%
5:経過観察中 12
6:投与中止 7
7:転帰不明追跡不能 30
改善率2:
転帰不明も
無効とした場合
58.5%
8:未投与 2
9:未評価 10

注) 改善率1=(1.有効+2.長期不変・無増悪)/(1.有効+2.長期不変・無増悪+3.不変6ヶ月以上1年未満+4.無効例数)   → もっとみやすい改善率-1、改善率-2、表中の項目1~9の定義は → こちらです

乳がんの強い化学療法後に出てくる”ケモブレイン(化学療法による脳機能障害)”にも要注意です。化学療法のみに頼らない治療法が必要です。

「自家がんワクチン」は患者様の免疫能力を明瞭に高めることを、尾道総合病院では2011年4月にアメリカ癌学会で発表しております。

代表的症例

〔症例0141〕 (尾道総合病院)
2004.08、術後抗がん剤CEF治療6クール終了後も肝転移あり。同年10月自家がんワクチン開始、05.03肝転移巣長期不変(SD)、しかし腫瘍マーカー上昇、その後通常よりも低い用量の化学療法(タキソテール40mg/日)を再開、腫瘍マーカーほぼ正常化、大型骨転移巣が激減、一部消失(下図)。

Mammary-CMI0141

〔症例0247〕 (尾道総合病院)
1999年手術、化学療法6クール後6年経過するも再発、脳転移と判明、05.09自家がんワクチン+全脳照射を同時併用。追加化学療法を拒否。退院後ホルモン療法のみで経過観察するもCA15-3上昇、12月骨盤転移による激しい痛みにより歩行不能となったため、仙尾骨照射。06.01緩和ケア病棟(ホスピス)に入院、4ヶ月後緩和ケア病棟(ホスピス)から自力歩行により退院、主治医・看護師・放射線技師を驚愕させた。06.09骨転移巣一部縮小(MR)、大部分は長期不変(SD)、12月現在通常生活中。

〔症例0258〕 (尾道総合病院)
1999年手術、骨転移・肺転移あり、放射線・化学療法(ハーセプチン5クール含む)。05.02肝転移、肺転移、骨転移発見、9月意識障害、脳転移も判明、多発性のためγナイフ不可能。今回は化学療法を拒否したため、9月 自家がんワクチン+アロマシン+全脳照射を同時併用。腫瘍マーカーCA15-3激減。患者は05.10退院。

〔症例0406〕 (因島医師会病院)
胸部に大型骨転移があり、ホルモン療法も効かないトリプルネガティブの乳がん。自家がんワクチン接種(2006.08)後の免疫反応(DTH-2反応)は陰性、以後、放射線・化学療法を併用、1年後には縮小、さらに3年後(2010.12)には骨転移が消失、全く再発の傾向なく、術後5年目に放射線科の先生の診断で根治(CR)と判定された。2017.02現在も、健在。術後10年以上経過している。

Mammary-CMI0406

注:通常、乳がんで骨転移があった場合、8051症例もの検討の結果、強力な放射線照射をしても、骨転移の痛みを取るためには80%以上で有効だが、骨転移巣を完治させることはできないことが判明している(Falkmer U, et al. Acta Oncol. 2003; 42:620-33.)。また、本邦でも、「骨転移治療の目標は、骨に住みついたがん細胞を、完全に取り除いたり、死滅させたりすることではない。残念ながら、現在の治療ではそれはできないからだ。」(がんサポート、監修:村岡 篤 香川労災病院第3外科部長、2012年03月号)と述べられている。

すなわち従来は、どんな治療をしても(放射線・化学療法でも)乳がん骨転移は決して治らない、とされていた。しかし、この症例では、自家がんワクチン・放射線・抗がん剤のトリオ療法明らかに治っており、自家がんワクチンの上乗せ治療効果があったためと結論されている。  

症例報告論文は、 → こちらです。現在の主治医と相談されるとき、プリントアウトしてご持参下さい。

 この症例に続いて、自家がんワクチンを併用した結果、乳がん骨転移のCR例はさらにでています。日本癌治療学会(京都)にて2015年10月29日に発表されます(P31-8)。

 “がん、骨転移にはワクチンを!!

〔症例0554〕 (尾道総合病院)
65歳、2006年6月手術。スキルス型乳がん、術後に補助化学療法(CMF)、ホルモン療法、放射線療法、自家がんワクチン療法を施行。2009年12月、胸骨傍リンパ節に再発、放射線+化学療法(TS-1+PTX)を追加、2010年2月、再発リンパ節は完全消失していた。
【主治医による考察】本症例は術後自家がんワクチン療法を施行したことで、リンパ節再発に対する放射線作用が増強し完全寛解を得たものと考えられる。

〔症例0886〕 (竹越内科クリニック)  2000年手術、当時リンパ節転移あり、放射線治療併用。9年後の09年2月局所再発。腕に浮腫あり、肺に米粒大の2-3個転移、骨髄転移あり(やはり乳がんでは、10年無再発でないと安心できない、との主治医見解だった)。09年2月自家がんワクチン接種開始、1コース接種終了時には腋の下の転移巣から出ていた体液が止まったという。免疫反応テスト-2は擬陽性。2010年7月、本人より「調子がいい、元気だ」との連絡あり。