33. 多くの抗がん剤は免疫抑制を起こします。抗がん剤療法と自家がんワクチン療法を併用することは可能でしょうか? 自家がんワクチンやがん免疫療法のみなさまから寄せられる質問とその回答をご紹介します。

よくあるご質問

33. 多くの抗がん剤は免疫抑制を起こします。抗がん剤療法と自家がんワクチン療法を併用することは可能でしょうか?

原則としてはリンパ球の増殖を強烈に抑制しない抗がん剤であれば併用が可能です。また、抗がん剤投与の休薬期間中に自家がんワクチン療法を施行してしまうか、抗がん剤の投与量を低用量にしてしまうという方法が考えられます。
可能ならば、休薬期間に入ってから抗がん剤の影響がなくなるまで4週間待ち、血中リンパ球数が回復途上にあることを確認した上で、なお自家がんワクチン投与に6週間以上の期間が取れることが望ましいです。もし一度でもリンパ球欠乏症を起こしたことがある患者様の場合、しっかり回復しつつあることを確認しなければなりません。回復が長くかかる場合の例はこちらの論文にてご覧ください(→ S u Y B , e t a l. , J C linOncol 22:610-6,2004)。
しかし、比較的骨髄抑制作用の弱い抗がん剤を通常よりも少量投与している場合や、FOLFOXやFOLFIRIを投与中であっても常時、血中リンパ球数が一定数以上に維持できている場合は、同時併用が可能です。
また、最近登場してきた、分子標的薬や抗体医薬といわれるものは、T細胞増殖を抑制しない種類ならば、併用可能とされています。この分野はどんどん進歩していますので、併用については従来の考え方が大きく変化しつつあります。

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