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投与のタイミング

実際にワクチンを使う時の注意点についてご説明したいと思います。大切なのは、自家がんワクチン療法実施のタイミングです。

自家がんワクチンと、放射線治療、ペプチドワクチン、化学療法は併用できます

放射線治療と「自家がんワクチン」とは、大きな問題なく、併用できます。ただし、放射線治療後、白血球数が一時的に大きく減少することがあります。その底の値(個人差がありますので一概にいくつとは言えません)から回復期に入ったら、自家がんワクチンを接種するようにしてください。※1

抗がん剤と「自家がんワクチン」とは、条件次第で併用できます。ただし、抗がん剤の投与量を調整し免疫抑制作用が弱い程度に使用量を抑える低用量とすれば、同時併用が可能です。もし強烈な抗がん剤治療を行った場合は、抗がん剤治療がいったん終了した後、減少していた(白血球のうちの)リンパ球数が回復してくる時期から、「自家がんワクチン」を接種するようにしてください(時差併用となります)。このときも、できれば白血球のうちのリンパ球数がおおよそ1000ヶ/ul以上になっていることが望ましいと考えられていますが、厳密な境界線ではありません。  減少していたリンパ球数が現在回復途上にあるならば、1000ヶ/ulに満たなくても免疫状態は改善しつつあり自家がんワクチン療法は実施可能ですので、主治医の先生とご相談してください。

化学療法前
化学療法や放射線療法と併用 ※2
化学療法や放射線療法後 ※3

がんペプチドワクチンと「自家がんワクチン」とは、問題なく同時併用が可能です。自家がんワクチンでは、患者様自体のがん組織そのものから膨大な種類のがん抗原ペプチドが体内で発生すると考えられていますが、使用可能ながん組織の量に限定され、量的に不足しがちであるという特徴があります。それに比べれば、がんペプチドワクチンは、原料のがん抗原ペプチドが合成品であるため、量的には大量に作れます。しかし、入っているがん抗原ペプチドの種類は多くてもわずか4~5種類にすぎません。もし両者を併用できるならば、種類と量を補い合うことができます。※4

その他の治療法との併用について

温熱療法、ラジオ波焼灼療法、超音波収束治療の3者は、いずれもがん組織を熱で破壊する治療法ですから、問題なく「自家がんワクチン」と併用できます。理論的には、熱ショックタンパクが発生しがん抗原提示能力を高めますから、むしろ併用した方が良いと考えられます。ただし、同時併用とするか、時差併用とするかは、主治医の先生とよくご相談ください。 高濃度ビタミンC療法、健康食品類と「自家がんワクチン」との併用も、大きな問題はないことは分かっていますが、相互にどのような作用を及ぼすのかはまだ分かっていません。

※1できれば白血球のうちのリンパ球数がおおよそ1000ヶ/ul以上になっていることが望ましいと考えられていますが、厳密な境界線ではありませんので、主治医の先生とよくご相談してください。

※2リンパ球数がおおよそ1000/ul以上の場合が望ましいとされていますが、もっと少ない場合でもよさそうです。がんペプチドワクチンでは、進行大腸が んの標準療法、FOLFOXやFOLFIRI、の投与中でも、好中球は大きく低下させますがリンパ球はあまり減少させず、むしろ 抑制性T細胞 を抑える(p=0.019)ため、リンパ球の割合が15%以上ありCRPが1.0mg/dl未満ならばワクチンの効果が期待できるという、2012年の日 本バイオセラピィ学会における山口大からの報告もあります。

※3休薬後末梢血リンパ球数が1000/ul以上に向けてどん底から回復しつつあるなら

※4がんペプチドワクチンは、そのままの状態での注射でも、樹状細胞ワクチンにした状態での注射でも、自家がんワクチンとの併用には問題ありません。ただし、どちらも他社の技術ですので、受診方法についてはネット検索の上でご検討願います。

がん細胞がおとなしいときがチャンス

がんは獅子身中の虫、体内の敵です。数が少ないうちにやっつけてしまう、のが基本中の基本です。CTの画像検査で見つかる直径1cmのがんには、がん細胞が10億個もいますから、見つかってから全部殺そうとしても至難の技となります。がんが見つかったら早期の小さいうちに、大きながんを手術で取り除いたら再発・転移する前に、散らばっている見えないがん細胞を完全に殺し、治してしまうのが正解です。

再発してから治療すればいいや、と考えるのは、実は手遅れになることが圧倒的に多くなります。

重篤な副作用が無く、繰り返し投与の無い自家がんワクチンは、このような目で見ることは出来ない細胞レベルのがんを治療するのに最適です。

一方、自家がんワクチン接種後に、がん特異的なリンパ球が誘導、増殖してくるのに時間がかかるため、治療効果が現れるまで、3ヶ月以上かかることもまれではありません(例えば症例0144の腫瘍マーカーの変化を ご覧ください)。その間、がん細胞群の増え方が遅いため急速に症状が悪化することはないだろう、という見通しがあることが、自家がんワクチン療法開始の キーポイントになります。また、このようなスローな癌は、一般に抗がん剤が効きにくく、化学療法のみで制御しようというのは無理な場合が多く見られます。 体内で活性化したCTLが増殖できるためには、患者様の体力が十分に維持されていることが大切です。特に、がんの終末期の場合は、体力低下による免疫応答 能が激減していることが多く、自家がんワクチン療法は無駄になりますので、お勧めできません。

その他の治療法との併用について

がんの手術後、目に見えない小さながん細胞が残っているとき、放置すればがんが再発したり転移したりします。これを防ぐため、放射線治療や抗がん剤療法が標準的に行われることがあります。そのとき、体の免疫系全体を壊さないピンポイントの放射線治療や、内臓にもほとんど傷害を与えない36Gy以下の低線量の放射線、リンパ球への副作用が少ない(弱い)抗がん剤療法であれば、自家がんワクチンと同時に、あるいは時差を設けて、併用も可能です。最近では、これらの3つの治療法を併用したトリオ療法は効果的と考えられています。

この治療法により、従来は決して治らないと考えられていた乳がん骨転移巣さえ、消失させることもあるのです(実例はこちらの〔症例0406〕をご覧ください)。

強い抗がん剤療法では、がんの大きさがどれだけ小さくなるかを測定しつつ、また血液データ等を参照しつつ、抗がん剤の使用量を限界まで高めて使用し ていきます。しかし、抗がん剤は一般に強い副作用があるため、繰り返し投与しているうちに毒性が蓄積してきていずれ継続不能となり、止めるとすぐにがんは 急速に回復、増殖していきます。

それに対し、一般にがん免疫療法はゆっくり効いてきます。がんの大きさは小さくできなくても、増悪スピードを抑えることができるため、結局は長生きできることを、Madanは概念図で示しています。さらにここに副作用の少ない(弱い)抗がん剤や放射線治療を併用すれば、もっと長生きさせることができるはずです(上図 )※。自家がんワクチン療法も、がんを小さくできる場合もありま すが、主にはこのような効果を狙うものです。

※5 The Oncologist, 2010;15(9):969-75 に掲載されたMadanの概念図に「弱い抗がん剤/放射線+がん免疫療法」の線を弊社で追加

「自家がんワクチン」と免疫チェックポイント阻害剤の併用

がん免疫反応に関与する細胞群の表面に発現している分子群によって、キラーリンパ球の増殖をストップさせるような信号を媒介する段階を免疫チェック ポイントといいます。この段階を阻害する薬剤は、結果的にキラーリンパ球の増殖を促進し、がん細胞を殺しがん治療を進める方向に作用します。これが免疫 チェックポイント阻害剤・抗CTLA-4抗体のイピリムマブ(ヤーボイ)や抗PD-1抗体のニボルマブ(オプジーボ)等の作用です。

免疫チェックポイント阻害剤を作用させる前に、手術後に先ずは「自家がんワクチン」を作用させ、あらかじめキラーリンパ球を活性化しておけば、すばやくがん免疫サイクルをグルグル廻し、一層強力ながん治療効果が得られると期待できます。下図は、ChenとMellmanの概念図(2013)(基本中の基本である “手術” の概念が書き込まれていなかった)に、弊社にて「手術+自家がんワクチン」の概念を追加したものです。

禁忌

  • 自家がんワクチン投与前から、すでに自己免疫疾患があると疑われる場合は、絶対に自家がんワクチンを投与しないで下さい。強い免疫刺激力のため、自己免疫疾患を増悪させる可能性があります。

「もう治療法がありません」となる前に

全国の大きな病院で、「もう治療法がありません」と言われる患者様が多数発生しています。これはもっと正確には、「“保険診療だけによる治療法”はもうありません」、というべきもので、“保険外の自費診療”ならまだ治療法はあります。

自家がんワクチン療法は、このような保険外自費診療(自由診療)で治療できる方法のうち、重要な選択肢です。

大きな病院では、ほとんど全て保険診療を行っています。国による混合診療禁止規制があるため、保険診療と自由診療は同じ病院で同時に併用することはできません。しかし、大病院の先生も、小さなクリニックや診療所に診察の応援を兼ねてアルバイトに行っています。このとき、病診連携方式で、大学病院・総合病院などで手術を行い、患者様を先生のバイト先の連携クリニックに紹介、そこで自家がんワクチン療法を外来で実施し、フォローアップを再びもとの病院に戻ってもらって行っていくという効果的なスタイルをとれば、同じ大きな病院で診てもらいつつ自家がんワクチン療法を受診したいという患者様のご希望を簡単に実現できるのです。大学教授でさえ、こうして患者様のご希望をかなえている先生がおられます。

自家がんワクチン療法は、生きている細胞を用いる「免疫細胞療法」とは異なり、培養はしません。大型のクリーンルームも高額な細胞培養機器も不要です。わずか「事務デスク一つ分」の院内スペースがあれば、ワクチンの無菌的院内調剤ができますので、小型クリニックでも簡単に実施できます。

患者様の主治医の先生が、バイト先の小型クリニックと弊社との技術提携をご希望の場合は、先生から下記の弊社連絡先へ直接e-mail、またはお電話にてお問い合わせ願います。日程調整の上、弊社から詳細な説明にお伺いします。