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がん溶解ウイルス療法のすごいコスト

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11月27日(火)に着信したASCO(米国臨床腫瘍学会)のニュースに、

Oncolytic Virus Treatment For Melanoma Not Cost-Effective, Study Finds.

というものがありました。

すでに米国と欧州で承認されているがん溶解ウイルス製剤に、
“talimogene laherparepvec (T-VEC)” タリモジーン・ラハーパレプベック
があります。これは、商品名が、Imlygic, イムリジック で、もともとは、OncoVex^GM-CSF と言われていたものです。

帯状疱疹を起こす単純ヘルペスウイルスを遺伝子組み換えによりがん細胞だけで増えるように改変して作られています。直接、悪性黒色腫(メラノーマといわれる皮膚がん)の組織内に注射すると、がん細胞だけをどんどん破壊してしまいますので、がんを小さくするという意味ではとても良く効きます。

ただし、がん患者の延命効果があるかといえば、必ずしも明らかにあるとは言えず、これまで不明でした。また、副作用も盛大で、疲労感・悪寒・発熱・嘔気・感冒症状・薬剤注射部痛の他に、ヘルペス感染症も起こすことがあるそうです。

今回のASCOニュースで取り上げられたのは、T-VECを、免疫チェックポイント阻害剤であるイピリムマブ(ヤーボイ)に上乗せして、手術不能進行メラノーマ患者を治療したときです(Ref. 1)。

確かに、がんを小さくできるか否か測る奏効率(ORR)
でみると、
.   「T-VEC+ヤーボイ」群で38.8% (38/98)
に対し、
.   「ヤーボイのみ」群では18.0% (18/100)
で、はっきりと差がありました。

しかし、無増悪生存期間(PFS)については統計学的有意差はなく(従って、全生存期間(OS)の延長効果も期待できない)、

.   「T-VEC+ヤーボイ」では$494,983(1ドル114円換算では、5642万円) もかかったのに対し、
.   「ヤーボイのみ」の治療では$132,950(1515万円)だった、

とのことでした。

この論文の結論は、コスト効果比(*)を考えた時、

がん溶解ウイルス療法がこんなに高くつくのでは、患者が喜んで支払う額を越えている、

というものでした。

(*)この論文では、コスト効果比を、
.   incremental cost-effectiveness ratio (ICER)
と、
.   incremental cost-utility ratio (ICUR)
で、測定しています。

ICERについてのわかりやすい日本語の解説は、

「薬剤経済学の真髄–価値に見合った価格」 → http://www.crecon-ma.co.jp/essence/

にあります(ICURについてわかりやすい日本語の解説は、筆者は見つけられませんでした)。

本邦では、まだ保険診療に「コスト効果比」の考え方が導入されていませんが、保険診療体制が破たんに直面している現状からすれば、患者個人個人に対するがん治療薬の“経済毒性”が社会問題化して、いずれは欧米のように「コスト効果比」の考え方が導入されるでしょう。

T-VECのようなすごいコストがかかるがん溶解ウイルス療法に比べれば、

弊社の自家がんワクチン療法なんぞ、
1コースで150万円程度(それも原則1コースで治療終了、統計学的有意差をもってPFS延長効果が証明されている肝がん再発抑制効果あり)ですから、
.   “とっても安上がり”
とお考えいただければ幸いです。

Reference

1. Almutairi AR, et al.
Economic Evaluation of Talimogene Laherparepvec Plus Ipilimumab Combination
Therapy vs Ipilimumab Monotherapy in Patients With Advanced Unresectable Melanoma.
JAMA Dermatol. Published online November 21, 2018.
doi:10.1001/jamadermatol.2018.3958

 

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