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超高額の抗PD-1抗体:経済的負担を半減する方法

最新の学会から

最近話題の抗PD-1抗体(オプジーボやキートルーダ)は、悪性黒色腫で劇的に効きますが、すでに米国では悪性黒色腫以外にも腎がん、肺がんを対象に承認されています。その他、他のがん種でも有効性が非常に期待されています。

しかし、ICCIM2015国際シンポジウム(東京、2015.07.09-11)では、

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・基礎研究から臨床試験への橋渡しはスピード勝負になった。しかも新薬は高騰しているため、経済的毒性(financial toxicity)が出てきた。今は、肺がん患者一人あたり1億円かかる。
(国立がん研究センター東病院・土井俊彦先生)
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と言及されました。抗PD-1抗体については投与量を下げ、治療期間を限定すればある程度、経済的毒性を回避できそうです。

抗PD-1抗体はいずれも超高額です。例えば
オプジーボ点滴静注100mg の薬価は、729,849円/瓶
もします。

通常の投与量は、3週間に一度、体重1kgあたり2mgを点滴投与しますから、体重50kgの方でも1回に73万円、年17回投与するとしますと、1年で1,241万円もかかることになります。

薬代だけではなく、がん治療には何かと費用がかかりますので、大まかに言っても年間1,500万円(保険が効くなら高額療養費制度に救われても年間100万円超)はかかると覚悟しなければなりません。

これがもし、保険外で全額自費負担(悪性黒色腫以外のがんでは全員)となれば、大富豪以外は継続的な受診が無理となります。これが
● 経済的毒性(financial toxicity) ●
です。

(まして、肺がんでは、やはり高額な分子標的薬を次々にとっかえひっかえ使用しますから、1人の患者さまの生涯あたりでは治療費が1億円に達するのもあながち誇張とは言えないのです。)

このとき、通常の抗PD-1抗体投与量(2mg/kg)を半量(1mg/kg)にすれば、抗PD-1抗体の経済的毒性は半減します。また、副作用の出現確率もそれなりに減少すると予想されます。

問題は、半分に減らしても十分な臨床効果が得られるかですが、正直に申せば、現時点では正確なところはわかっておりません。

しかし、オプジーボに関しては、1mg/kg単回投与で3週間後でも血中濃度は6μg/mLあり、仮に0.3mg/kg単回投与だったとしても血中濃度の減衰曲線の並行性から推定して、3週間後でも血中濃度は1.3μg/mLもあると推定され(オプジーボ添付文書より)、少なくともこの抗体が直接キラーリンパ球に触れられる環境でなら、おつりがくるほどの十ニ分な有効範囲を保っています。

実際、銀座並木通りクリニックの成功第1例でも、
(→ 2015.06.29 「自家がんワクチンと免疫チェックポイント阻害剤の併用は安全で効果的だという最初の症例がでました」を参照)
自家がんワクチン投与後、キートルーダを1mg/kg(3週おき)に抑えて使用し、有効となっています。

さらに、この度、銀座並木通りクリニックでは、オプジーボの半量投与で、別の成功例、

「肺小細胞がん: 抗PD1抗体薬 + 放射線治療 併用症例」

を経験しています(→ http://ameblo.jp/gin-nami )(2015年07月19日公開分)。

この症例では、縦隔リンパ節転移巣に通常の半分の放射線照射を行った後に、
(右下葉の原発巣は,以前放射線照射を行っていることもあり、これ以上の照射ができなかった)、
オプジーボ 1mg/kgを隔週で4回投与して、原発巣縮小に成功しています。

念のためオプジーボを追加投与をするとしても、もはや延々と繰り返していく必要はなく、医師が残りの投与回数を見極めてくれるでしょう。

この症例では、自家がんワクチンを使用していませんが、手術を受けた経験のある方で、切除標本が入手可能であれば、
・銀座並木通りクリニック・三好立院長は、
自家がんワクチンとの併用
を推奨しています。

その理由は、ぜひ、ブログ
「あとは緩和」といわれたら)(→ http://ameblo.jp/gin-nami )(2015年07月19日公開分)
をご覧下さい。

専門的には、

(1)事前に自家がんワクチン」を接種(できるだけキラー活性のあるCD8+ T細胞を増やしておくため)、
(2)後から免疫チェックポイント阻害剤である抗PD-1抗体を投与する、
(3)(もし可能ならば)放射線治療も併用する、

という方法が、必勝パターンになると予想されています。

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大規模病院の先生方へ:

「混合診療禁止」政策により、大規模病院では「自家がんワクチン療法」が実施できなくても、先生ご自身の患者様に対して、お近くの連携クリニックにて簡単に実施できます。既に、大学教授で、この連携方式により、ご担当の患者様の自家がんワクチン療法受診を実現されている先生方も何人もおられます。

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“自家がんワクチン療法”は「厚労省への届け出は不要です」

自家がんワクチンが、生きている細胞を含まないため培養不要で、再生医療等安全性確保法でいう「細胞加工物」(人又は動物の細胞に培養その他の加工を施したもの)に該当しないためです。

セルメディシン株式会社

(メールでのお問い合わせは、「お問い合わせ・資料請求フォーム」をご利用願います)