膵臓がん治療は未だに副作用の強い化学療法が中心です 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

トピックス

膵臓がん治療は未だに副作用の強い化学療法が中心です

最新の学会から 

メディカルサイエンスダイジェスト(ニューサイエンス社)という医師向けの雑誌があります。この最新号(vol. 47, No. 7, 2021)は、

膵臓がん診療の最近の進歩

についての特集号で、膵臓がん治療に関する最新の知見が短く効率よくまとめられています。

膵臓がんは、日本における罹患率が人口10万人あたり33.9人と世界で最も多く、米国の2.17倍もあるとのことです。
膵臓がんは、症状が出にくいために気が付いたときには相当進行している状態で見つかることが多く、予後不良となることが知られています。
5年生存率は10%以下で、脳腫瘍のうちの膠芽腫と並ぶ「最凶のがん」とされています。

となれば、治療法が大きな問題となります。

早期のステージI~IIの段階なら手術で完全切除できるのですが、それでも

.   「局所再発ならびに転移再発率が高く、
.    手術時にはすでに全身にがん細胞が
.    散布されている可能性が高い

とされています。そのため、手術前に抗がん剤を投与する補助療法と、手術後の補助化学療法が行われます。

その際に使用される抗がん剤は、ゲムシタビン(商品名:ジェムザール)とS-1(商品名:TS-1)ですが、どちらも“劇薬”に指定されていますので、強い副作用があります。
特に、白血球が激減する骨髄抑制状態になると、感染症にかかりやすくなるため危険です。

さらに膵臓がんが進行していて、切除不能の状態で見つかった場合は、一層強力な抗がん剤治療(場合によっては放射線治療も併用する化学放射線療法)が行われます。

このときに使用されるのは、1次化学療法と2次化学療法がありますが、どちらでも主役は、
「FOLFIRINOX療法」
です。これは、
.  フルオロウラシル(“劇薬”)+レボホリナート+イリノテカン(“劇薬”)
.  +オキサリプラチン(“毒薬”)
の併用療法ですから、強烈な副作用を覚悟しなければなりません。

他にも「GnP療法」も使われますが、これは、
.  ゲムシタビン(“劇薬”)+ナブパクリタキセル(商品名:アブラキサン、“毒薬”)
の併用療法ですから、やはりFOLFIRINOX療法に負けない強烈な副作用を覚悟しなければなりません。

このように膵臓がんの標準的な化学療法では、まだまだ副作用の強い“毒薬”、“劇薬”である低分子抗がん剤を組み合わせた治療法が中心です。

膵臓がんでは、他の臓器のがん治療には広く使われるようになっている免疫チェックポイント阻害剤が使えません。例外的に、がんゲノム解析でマイクロサテライト不安定性が高頻度にある場合のみ、免疫チェックポイント阻害剤であるペンブロリズマブ(キイトルーダ)が保険適用になっています。

しかもこのペンブロリズマブが使えるのは、2次化学療法段階と分類されていますので、先行する1次化学療法で、患者様は骨髄に相当大きなダメージを受けた後と推定され、免疫療法が極めて効きにくい状況になっています。

このように、膵臓がんの治療にがん免疫療法が本格的に採用されるようになるとは、なかなか想像しにくいのが現状です。

それでも、弊社の自家がんワクチン療法では、希望が持てる症例報告が登場しています。

弊社のホームページのうち、膵臓がんのページの、
. 〔症例0621〕(銀座並木通りクリニック)
. 〔症例2319〕(松橋耳鼻咽喉科・内科クリニック)
. 〔症例3155〕(福田内科クリニック)
をご覧ください。

特に〔症例 3155〕の胸部CT画像、肩部PET-CT画像では、多発肺転移と左鎖骨上窩リンパ節転移が激減、腹膜播種も縮小しています。

そして、自家がんワクチン療法では、問題となるほどの強い副作用はありません。あっても、放置すれば自然治癒する程度の軽いものばかりです。

もし、強烈な副作用がある膵臓がんの標準的化学療法をできれば避けたい、とお考えの方で、既に手術を受けた経験のある方は、骨髄が元気なうちに(血中の白血球数とリンパ球数でわかります)、自家がんワクチン療法をお考えいただければ幸いです。


【ご案内】

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自家がんワクチン療法は、しっかりした学術論文群に支えられている科学的根拠のあるがん免疫療法です。

学術論文群は、→ こちらにあります。

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抗がん剤が効きにくい“スローな癌”こそワクチンで
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大病院の先生方へ:

「混合診療禁止」政策により、保険診療機関である大病院では「自家がんワクチン療法」が実施できなくても、先生ご自身の患者様に対して、お近くの連携クリニックにてごく簡単に、自由診療にて実施できます。

既に、大学教授で、この連携方式により、ご担当の患者様の自家がんワクチン療法受診を実現されている先生方も何人もおられます。具体的な方法は弊社まで直接お問い合わせください。

新たに「自家がんワクチン療法」を自院でも連携方式で開始したい病院の先生方は、どうか遠慮なく弊社にご連絡下さい。Web会議にて直接説明申し上げます。

大病院から小型診療所まで、どこでも簡単に実施可能です。しかも初期投資も不要です。

肝がんでは、すでにランダム化比較対照臨床試験で有効性が証明されているエビデンスレベルの高いがん免疫療法です。

★“自家がんワクチン療法”は「厚労省への届け出は不要です」★

自家がんワクチンは生きている細胞を含まないため培養不要で、 再生医療等安全性確保法でいう「細胞加工物」(人又は動物の細胞に培養その他の加工を施したもの)に該当しないためです。

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患者様向けには、「自家がんワクチン療法」のホームページをご案内下さい。わかりやすくやさしく記載してあります。
こちらです。⇒ https://cell-medicine.com/

弊社は、理化学研究所発ベンチャー企業 & 筑波大学発ベンチャー企業 です。

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