弊社社員が英文総説論文を書きました 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

トピックス

弊社社員が英文総説論文を書きました

最新の学会から 

医学生物学の研究分野では、基礎研究論文がいくつかまとまると、その研究の斯界における位置付けや、発明発見の流れ、残された問題点、将来予測などを記述した論文を書くことがあります。

これは、世界で最初に論文として書くピンポイントの研究成果を基盤にして(原著論文といいます)、他の研究者の成果も含め、ある程度のまとまりのある研究分野全体を俯瞰して書くものですから、総説論文と言われ、大きな価値があるとされています。

大学を卒業し、大学院に進学して研究を始めたいと考えた場合、教科書レベルから一歩抜け出すために、まずは該当する分野の最新の総説論文を探し出して勉強を始めるのが普通です。

(昔から“学者”といわれる大学教授のなかには、自分で直接手を出して得た研究成果ではなく、他人の研究成果をまとめて読み込み、その中から新しい概念を発見・抽出してきて、それを総説論文に表し、自分の研究成果として発表するという、極めて頭脳明晰な方がおられます。
.   筆者が学生時代に教わった先生方のお一人は、自称「文献学者」と言ってましたが、研究費がかからなくていいよ、とご自慢でした。
.   凡愚な学生にはとうてい真似できるものではありませんでしたが、、、。)

つい最近、筑波大学にて研究していた弊社の社員(T.M.)が、大学院で指導を受けながら、世界的に読まれているCancers誌に以下の総説論文を書きました。

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Tsubasa Miyazaki, Eiichi Ishikawa, Narushi Sugii, Masahide Matsuda.

Therapeutic strategies for overcoming immunotherapy resistance mediated by immunosuppressive factors of the tumor microenvironment in glioblastoma

Cancers (Basel). 2020 Jul 19;12(7):E1960. doi: 10.3390/cancers12071960.

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脳腫瘍のうち、最悪中の最悪のがんと言われる
.       膠芽腫(glioblastoma, GBM)
の、がん免疫療法に対する治療抵抗性について、専門的な議論を展開しています。

特に、膠芽腫では、免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ等)が効きません。

当初の手術後にほぼ間違いなく再発してきますが、膠芽腫内の細胞環境にM2型マクロファージやミエロイド由来抑制性細胞などの細胞性免疫反応を抑制する細胞群がいて、がん免疫反応の阻害をする分子群を発現するためだとしています。

Cancers誌は、がん分野ではよく読まれている学術誌で、インパクトファクター(IF)が2019-2020では6.370と予測されています。

IFは、Cancers誌に掲載された論文を引用する他の論文の数の平均値を表しています。いわば、その学術誌の影響力の大きさを示しているわけです。

筑波大学の先生方との共著とはいえ、弊社社員が“第一著者”として英文総説論文を出したということは、とりもなおさず、他社や民間病院のがん免疫療法をしのぐ弊社のがん免疫療法の研究レベルの高さを表しています。

どうか今後も、
.      「理研発 & 筑波大発」ベンチャー企業
であるセルメディシン株式会社の活躍にご期待下さい。

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自家がんワクチン療法は、しっかりした学術論文群に支えられている科学的根拠のあるがん免疫療法です。

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「混合診療禁止」政策により、保険診療機関である大病院では「自家がんワクチン療法」が実施できなくても、先生ご自身の患者様に対して、お近くの連携クリニックにてごく簡単に、自由診療にて実施できます。

既に、大学教授で、この連携方式により、ご担当の患者様の自家がんワクチン療法受診を実現されている先生方も何人もおられます。具体的な方法は弊社まで直接お問い合わせください。

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