今更ながら、「がん治療後のフォローアップ調査の重要性については既に常識化している」と筆者は思っておりましたが、意外にも、自由診療領域では、医師間に十二分に浸透しているとは言い難いようです。
そして、この常識は「薬局や現場の薬剤師にとっては、法律で義務化されたので仕方なく行うもの」となったのに違いない、と考えておりましたが、どうやら筆者の認識不足のようでした。
CareNetのホームページに、
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第54回 「患者フォロー義務化」のメリット示す調査結果が公表
【早耳うさこの薬局がざわつくニュース】
公開日:2020/09/22
https://www.carenet.com/pharmacist/hayamimi/cg002153_054.html?utm_source=m15&utm_medium=email&utm_campaign=2020091701
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が出ましたが、その結論は注目に値するものです。
薬剤師に対しては、
2020年9月1日に「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」の改正法が施行され、服薬期間中の患者さんの状態を確認する「患者フォローアップ」が義務化されました。
この義務化に対する従前の典型的な意見は、2020年09月11日 (金)掲載の
https://www.yakuji.co.jp/entry81326.html
にあります。丸ごと引用すると、
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◆改正医薬品医療機器等法が一部施行され、薬剤師に
対して、服用期間中の患者フォローアップが義務づけ
られた。薬局で薬剤師が調剤した薬について渡すだけ
ではなく、継続的に使用状況を把握し、必要な薬学的
知見に基づく指導などを行うことの重要性は理解でき
るが、そう簡単に進まないことが想定される。
◆まず電話でフォローする場合、現代の事情を考える
と極めて難しい。現役世代は業務中や移動中に電話さ
れても迷惑だろうし、高齢者も最近は詐欺対策などで
知らない番号や固定電話に出る人はほとんどいない。
◆それでは、電子メールやLINEなどはどうかというと、
さらにハードルは高まる。「なぜ、個人情報を教えな
ければならないのか」と患者から不快に思われるリス
クがある。
◆もちろんフォローが必要な患者の見極めが重要にな
るが、服薬後のフォローへの理解が深まるには時間が
かかるだろう。逆にトラブル続きで暗礁に乗り上げる
かもしれない。患者に安全と安心を与えるものと理解
してもらえるかがスタートの一歩になる。
————————————————
という悲観論の塊でした。
ところが、上記の【早耳うさこ】によれば、患者への「服用期間中フォローアップ」によって、
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薬剤中止を含めた「用法用量の減量」や「残薬調整」などの129事例によって、
1ヵ月換算の医療費削減効果が109万円になる
ことを強調した。
(2020年9月11日付 RISFAX)
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というのです。
ここには、抗がん剤も調査対象に含まれています。
そして、
<<気持ちが悪くなるから飲まずにこっそり捨てている>>
という患者さんも結構多くおられます。
この調査は、国家承認薬の処方と服薬指導に関するものですが、調査結果は、薬局で服薬指導を受けるような保険診療薬の場合に限らず、
・自由診療でも、医師が意識してフォローアップ調査を行い、患者さんがフォローアップ調査に協力していただけるなら、
上記のとおりとはいかないまでも、何等かの効果的な医療費削減(つまり、患者さんの治療費削減)につながることを示唆しています。
混合診療禁止政策が現実としてあるため、自由診療では、「保険が使えるはずの抗がん剤」を自由診療薬に併用する場合は、抗がん剤も自由診療価格(つまり、全額自己負担)にされてしまいますが、きめ細かいフォローアップ調査によれば、患者さん負担を少しでも安上がりにできる余地が生まれるのではないでしょうか。
本来ならば、混合診療禁止政策の見直しが望ましいところですが、この岩盤規制の解除は歴史的に難しいようですので、とりあえずは、できるところから実行してみてはいかがでしょうか。
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