新型コロナウイルス感染でも、高齢者ほど重症化のリスクが高いと報道されているように、一般に高齢者では免疫能力が下がっていることは良く知られています。
確かに、高齢になると体内の免疫細胞数が減少していて、感染症ワクチンも効きにくいとされています。
がんの場合、患者様が80歳を越えていますと、主治医は往々にして患者様の体力を思い、副作用の強い抗がん剤治療をためらい、がんの手術後に体内に残存がんがあるだろうと考えられる場合でも、積極的な治療を何もしないことが多々あります。
このような一般的な見方に対して、弊社では、高齢の方でも、生存に必要な免疫能力は十分残っている、だからその免疫能力をうまく刺激できれば、体内の残存がんと十分闘えるはずだと考えております。
実際に、つい最近、弊社でまとめた自家がんワクチン療法の受診者の臨床データから、80歳以上の高齢者を抽出してみましたところ、意外にも高い臨床効果が認められました。
これまでに自家がんワクチン療法を受診し、フォローアップ調査で経過が判明している80歳以上の症例数は、全部で27例あります。
これに含まれているのは、胃がん5例、結腸がん4例、肝および肝内胆管がん3例、脳腫瘍3例、直腸がん2例、気管支および肺がん2例、その他のがん8例です。
男性12例、女性15例、平均年齢は83歳、最高齢は92歳ですから、ほぼ、80歳以上の年齢層を代表しているがん患者集団と言えます。
そこで、ソフトクライテリア(*)の観点から評価した自家がんワクチンによる治療成績を見てみますと、
改善率-1は、“44.4%” もありました。
(*)ソフトクライテリア の定義は、→ こちらにあります
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(注)改善率1とは、
(1.有効+2.長期不変・無増悪)/(1.有効+2.長期不変・無増悪+3.不変6ヶ月以上1年未満+4.無効)
の例数で計算した数値(%)です。
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ここでいう
1.有効とは、「残存腫瘍サイズ縮小、腫瘍マーカー減少、推定余命より2倍以上の延命、QOL(KPS評価)の明らかな改善等の数値化できる指標のいずれか、または、主治医の評価による何らかの臨床上の好ましい反応」があった症例数です。
2.長期不変・無増悪とは、自家がんワクチン投与後、1年以上、がんのサイズが不変または再発・転移がない場合をさしています。
3.不変6ヶ月以上1年未満とは、自家がんワクチン投与後、6ヶ月以上がんのサイズが不変または再発・転移がなかったものの、1年未満で増悪・再発・転移が認められた場合です。
一般的には、6ヶ月以上もの間、がんが増悪しなければ、前向きに考えられて有効と解釈されることが多いのですが、
「この薬では1年も持たなかった、半年程度じゃあな~」
と臨床現場では不評です。
「1年も持たない」という現象は、遺伝子変異が起こりやすい増殖の速いがんに分子標的薬を投与した場合に頻繁に観察されています。
そこで、改善率1の計算にあたっては、このような臨床現場の意見を採用して、
. 3.不変6ヶ月以上1年未満 を分母に廻しています。
すなわち、1年以上の間、長期不変・無増悪なら前向きに評価してもよいが、「1年も持たない」のでは「未だ不十分な効果にすぎない」とし、後ろ向きに評価して無効の一部に分類し、分母に廻しているのです。
その分、ソフトクライテリアの「改善率1」では、臨床効果の評価が厳しくなっています。
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この高齢者層に限らず、自家がんワクチン療法を受診した(さまざまながん種と年齢層を含んでいる)これまでにフォローアップ調査が済んだがん患者全体、1759例、の集団の改善率1は、「42.8%」です。
(こちらに公開されています ↓ )
https://cell-medicine.com/cases/library.php
すなわち、80歳以上の高齢者であっても、若者を含む全体のがん患者集団とほとんど変わらないがん免疫反応を示しており、自家がんワクチンの効果が同じように表れていると考えてよいでしょう。
改善率1という、まだまだ大まかな治療効果の評価基準ではありますが、
自家がんワクチン療法では、
. ☆ 高齢者であっても、副作用はほとんどなく、極めて高いQOLを保って、人生を最後まで送れる
という特徴は、
抗がん剤治療では、
. ★ 強烈な副作用を伴うため、高齢者には投与がためらわれる
という特徴に勝る、
と言えると思います。
実際に
「残存腫瘍サイズの縮小により、1.有効」と判定された83歳の男性
【症例1788】
(腎がんで脳転移があった方で、脳転移巣を摘出し自家がんワクチンを作製、原発巣の腎がんは手術せずに放置)
のご家族の方は、自家がんワクチン療法を実施した主治医に、1年経過後、以下のように報告してきています。
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新年には、お陰様で兄夫婦二組とおい達(父母の孫)が実家に集まり、父母と楽しい時間を持つ事ができました。
さて、「がんワクチンに対する感想」ですが、一言で言いますと、父本人も家族も大変満足しております。
今のこの良き状態が、ワクチンのためだけとは言い切れないのでしょうが、原発巣の腎臓癌の縮小傾向、脳への再転移がないのは、やはりワクチンの効果なのではないかと思ったりしています。
年齢も鑑み、生活の質を維持したい、と副作用のある抗がん剤や放射線治療、体力を奪い合併症のリスクがある手術等の治療を見送ると決断した父が、唯一トライしたがんワクチンは、まず副作用がほとんどない事がポイントでした(実際父は、投与翌日の発熱のみ)。
また他のワクチン治療と異なり、投与が一定期間で終了し、その後継続した効果が期待できるという点も、生活面で拘束が少なく良かったと思います。
とにかく現在の父は、新聞を読み、読書、囲碁…と以前と変わらない日常を送っており、それは一昨年末の脳腫瘍摘出手術後には家族が描いてもいない位の回復状態であり、感謝の気持ちばかりです。
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まるで絵に描いたような新年の一族団らんの姿を実現できたことは、弊社でもたいへん嬉しく思っています。
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抗がん剤が効きにくい“スローな癌”こそワクチンで
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「混合診療禁止」政策により、保険診療機関である大病院では「自家がんワクチン療法」が実施できなくても、先生ご自身の患者様に対して、お近くの連携クリニックにてごく簡単に、自由診療にて実施できます。
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