昨日(2024.01.10)のASCO Postイブニングニュースで、
“Immunotherapy Initiation at the End of Life for Patients With Metastatic Cancers”
(転移のあるがん患者に対する終末期のがん免疫療法開始)
が報じられました(Ref. 1)。
これは、元は、1月4日に出ていた論文(Ref. 2)から起こした意見表明ですが、
. がんの終末期(死の1ヶ月前以降と定義)にがん免疫療法を始めてもムダだ(Ref. 3)
という意見と軌を一にしています。
この意見の根拠は、米国がんデータベースから、ステージIVの
. メラノーマ 20,515例
. 非小細胞肺がん 197,331例
. 腎がん 24,625例
を解析して導き出された結論ですから、確かなものです。
既に、弊社では、会社設立後早期の2004年から、弊社発行のQ&A集で、
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Q13:どんながんにも効くのですか?
A13:「自家がんワクチン」が患者様の体内で、狙ったがん細胞を殺せるキラー細胞(CTL)をうまく活性化できれば、狙ったがんがどんな種類であれ、効果が期待できます。
. しかし、CTLの増殖スピードよりもがん細胞の増殖スピードが早い場合は、CTL増殖が追いつかないため、がん細胞を殺しきれなくなってしまいます。そのため、あまりにも進行し最末期になってしまった患者様では、「自家がんワクチン」療法では対抗しきれないという事態が起こります。
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と説明してきています。
. (この説明は、弊社ホームページの
. https://cell-medicine.com/faq/172/
. にも掲載しています)
☆彡
それに加えて、
セルメディシンニュースNo.394
. (2020.04.08発信。同一内容は、弊社ホームページのトピックス2020.04.08 付け にも掲載)
では、
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がんが進行していてどんどん痩せていくようなカケキシア(悪液質)状態に至ると、基礎的な免疫能力が激減してしまい、自家がんワクチンによる免疫刺激に、体の側が反応できないようになってしまいます。
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と注意を喚起しています。
ステージIVのがん終末期では、ほとんどの症例で、
● 体内のがん細胞数が10の10乗個を越えるほどに増えていて、
● しかも、カケキシア状態に陥っていますから、
いかにがん免疫療法が盛んな米国であっても、がん免疫療法(ほぼ全ての症例で、免疫チェックポイント阻害剤が使われている)が無効に終わっているのは止む無しと考えられます。
どうか、がん患者様には、がん終末期になってしまう前に(できれば、余命3ヶ月以上との診断があるうちに)がん免疫療法を受診されますよう、強くお勧めします。
なかでも、免疫チェックポイント阻害剤のような命にかかわる強烈な副作用が、これまでは皆無であった
. 「自家がんワクチン療法」
を採用していただければ有難く存じます。
Reference
1. https://ascopost.com/news/january-2024/immunotherapy-initiation-at-the-end-of-life-for-patients-with-metastatic-cancers/?utm_source=TAP%2DEN%2D011024%2DINTL&utm_medium=email&utm_term=9492fe1b4d1abeee077e1ad596db983a
2. Kerekes D, et al
Immunotherapy initiation at the end of life in patients with metastatic cancer in the US.
JAMA Oncol 2024; DOI: 10.1001/jamaoncol.2023.6025.
3.https://www.medpagetoday.com/hematologyoncology/othercancers/108123?xid=nl_mpt_DHE_2024-01-04&eun=g816724d0r&utm_source=Sailthru&utm_medium=email&utm_campaign=Daily%20Headlines%20Evening%202024-01-04&utm_term=NL_Daily_DHE_dual-gmail-definition
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全体タイトル:『がんと共存して長生きを』 *
* タイトルの趣旨は、「がんを小さくするため
. に無理な抗がん剤治療を続けると、強い副作用
. で疲弊してしまい、結局は長生きできなくなる
. よりも、無理のないやさしい治療を続ければ、
. がんが体内に残っていても長生きできる可能性
. があります」、ということです。
. 実際に、末期がんの方々の余命延長効果がこ
. のセミナーで提示されます。
セミナー1:『あなたのがん専用のがん免疫療法、
. 究極のパーソナルドラッグ・
. 自家がんワクチンについて』
. 講師:セルメディシン株式会社
. 代表取締役社長 大野 忠夫
セミナー2:『がんと共存・からだにやさしい
. 少量抗がん剤治療について』
. 講師:銀座並木通りクリニック
. 院長 三好 立
日時:1月27日(土)14:00~16:00(13:45開場)
場所:銀座並木通りクリニック
. 〒104-0061 東京都中央区4-2-2 第1弥生ビル7F
. TEL:03-3562-7773
参加費: 無料
参加可能者数:10名(要予約・申込み先着順)
お申込み方法:参加ご希望の方は、
. 銀座並木通クリニック
. TEL:03-3562-7773
. まで直接お電話下さい。
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. 質疑応答のコーナーでは、多くのご質問をいただい
. ています。ご遠慮なくどうぞ。
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