経済アナリストで、テレビやラジオ番組に多数出演していて人気の著名人、森永卓郎氏が、
「がん闘病日記」
を今年7月1日に出版されました(Ref.1)。この本には、
“満身の闘病ドキュメント”
との帯がついています。
ブログ等でよくあるパターンの闘病日記を本にしたものかなと思いつつ筆者が手に取ったとき、パラりと開いたページでいきなり目に飛び込んできたのが、第1章の中のサブタイトル、
「抗がん剤で死にかける」
でした。
これはいったいどういういことだろうと、その先を読んでみると、以下のような記述がありました。
点滴を打つ部屋には、ずらりとリクライニングシートが並んでいて、7~8人の患者が抗がん剤の点滴を受けていた。苦しそうな表情を浮かべている患者は一人もおらず、私も軽い気持ちで点滴を始めた。
案の定、体になんの変化もなく、「なんだ、簡単じゃないか」というのが、その時の気分だった。
容体が急変したのは、その日の夜からだった。
気持ちが悪くなり、モノが食べられなくなり、寝込んでしまった。その後、体調はどんどん悪化し、最悪の状態に陥ったのは、2日後の12月29日だった。
このときは、1日でイチゴを3粒しか食べられなくなり、意識も朦朧としてきた。はた目にも、私の具合が相当悪いことは、はっきりわかったようで、妻は2人の息子を呼び寄せた。
(中略)
….このときははっきりと「死」を意識した。三途の川が、はっきりと見えたのだ。
念のために書いておくと、抗がん剤がいけないと言っているのではない。大部分の人は、すい臓がん用の抗がん剤を打って気分が悪くなることはあっても、それが原因で生死の境をさまようようなことはない。要は、抗がん剤が私には合わなかったのだ。
(なお、森永氏は膵臓がんステージIVと当初診断されていましたので、この時に点滴された抗がん剤は、標準治療薬の、 「アブラキサン(毒薬)+ゲムシタビン(劇薬)」 です。
しかし、その後、膵臓がんではなかった、原発不明がんだったと診断が変更されたとのことです。)
「抗がん剤が私には合わなかった」とは、たいへん冷静な自己分析だと思います。
丁度、“お酒に強い人、弱い人”がいるように、ある種の抗がん剤に強い人、弱い人は必ずいます。
人によってどの種の抗がん剤に強いか弱いかは、すぐにはわかりません。しかし、一度、受診すればわかります。ご自身に合わなければ、副作用でひどい目に合うからです。
読者の皆様、あるいはご関係の方々で、一度でも抗がん剤治療でひどい目に合ったなら、直ちに遠慮せず堂々と主治医に、「この薬は私に合わない」と主張して下さい。
標準治療だからといって、ひどい目にあったままズルズルと引き伸ばすと、かえって命を縮めます。
実際に、森永卓郎氏も、原発不明がんだったと診断が変更されてから、オプジーボによる保険診療と、血液免疫療法(未記載のため詳細不明)による自由診療を選択され、目下、延命治療に挑戦中です。
それでありながら、保険診療と自由診療を併用するとは“禁止されている混合診療だ”と非難するものはいません。
「自分の命は自分で守る」ことを基本に据えて、保険診療による標準治療にこだわる主治医に遠慮なく、患者様にはどうかご自身が納得できる自由診療“も”取り入れてください。
今かかっている(保険診療を行っている)病院の外の病院/クリニックでなら、様々な種類があるがんの自由診療を受けられます。
そして、その自由診療の一つとして、多数の学術論文に支えられている弊社の「自家がんワクチン療法」を前向きにご検討いただければ、たいへん有難く存じます。
Reference
- 森永卓郎、がん闘病日記、株式会社三五館シンシャ、
2024.07.01発行
【ご案内】
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【7月の銀座セミナーのご案内】
(気軽に質問しやすいライブ感覚の少人数限定定期セミナーです)
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全体タイトル:『がんと共存して長生きを』(*)
(*) タイトルの趣旨は、「がんを小さくするために無理な抗がん剤治療を続けると、強い副作用で疲弊してしまい、結局は長生きできなくなるよりも、無理のないやさしい治療を続ければ、がんが体内に残っていても長生きできる可能性があります」、ということです。
実際に、末期がんの方々の余命延長効果がこのセミナーで提示されます。
銀座並木通りクリニックでは、この全体タイトルにて、すでに10年以上も定期セミナーを開催してきています。
セミナー1:
『あなたのがん専用のがん免疫療法、 究極のパーソナルドラッグ・ 自家がんワクチンについて』
講師:セルメディシン株式会社
代表取締役社長 大野 忠夫
セミナー2:『がんと共存・からだにやさしい少量抗がん剤治療について』
講師:銀座並木通りクリニック
院長 三好 立
日時:7月27日(土)14:00~16:00(13:45開場)
場所:銀座並木通りクリニック
〒104-0061 東京都中央区4-2-2 第1弥生ビル7F
(TEL:03-3562-7773)
参加費:無料
参加可能者数:10名(要予約・申込み先着順)
お申込み方法:参加ご希望の方は、
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