主治医に提出する「がん組織を返却してもらうための要請文書:術後摘出組織についてのお願い」状を更新しました 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

トピックス

主治医に提出する「がん組織を返却してもらうための要請文書:術後摘出組織についてのお願い」状を更新しました

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&&――――――【キーポイント】――――――&&
 
 患者様自身の摘出がん組織を埋め込んだパラフィンブロックを、
患者様に返却してもらう際の苦労を少しでも少なくするための更新です。

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 がんの手術後、病院では、病理診断のために、必ずがん組織をホルマリン漬けにして化学固定し、それをさらにパラフィン(蝋)に埋め込んで、消しゴムサイズのブロックにします(よく“パラブロ”と言われます)。

 パラブロの中に埋め込まれたがん組織は、厚さはせいぜい2~3mmです。ここから病理診断用の超薄切片を切り出しますが、その厚さは2~3μmで、埋め込まれたがん組織の1/1000程度の厚さです。もっと厚く切り出しても10μm程度までです。

 ですから、パラブロの中に埋め込まれて残っているがん組織の量は元の組織量の99%もあります。

 これを取出して原材料とし、患者様のがん組織に含まれている(未知のがん抗原を含めて)全てのがん抗原を有効利用できるようにしたのが、弊社の「自家がんワクチン」です。

 この点が、他のがん免疫療法にはない特徴です。

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日本病理学会では、
「患者に由来する病理検体の保管・管理・利用に関する日本病理学会倫理委員会の見解」(平成27年11月)を発表しています。そこでは、

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1.病理検体の保管に際しては、患者の尊厳とプライバシーが保護されなければならない。診断書、顕微鏡標本、パラフィン・ブロックあるいは肉眼写真についても同様である。

2.医療機関あるいは病理医としての業務遂行、すなわち病因と病態の解明に資するため、検体由来者である患者やその家族から病理検体の全部あるいはその一部の返還要請があったとしても、正当な利用や適切な管理が担保されない限り、返却・譲与すべきではない。

3.ただし、正当な理由の記載された文書による求めがあれば、返却することとする。

4.なお、返却に伴う病理検体の保管に関しては、公序良俗に反する事態が起こらないよう、保管者に誓約を求める必要がある。

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となっています。

 上記の3.が重要な見解です。

 ですから、患者様から、「正当な理由」記載した文書を主治医の先生に提出すれば、病院の病理部に保管してある患者様のがん組織が埋まっているパラブロを、患者様に返して貰えるはずです。

 その一助となるように、弊社では、ホームページの「受診するには」-「がん組織の確保」のページに、

「がん組織を返却してもらうための要請文書:術後摘出組織についてのお願い」状のひな形

を長らく掲載して参りましたが、今般、これを更新いたしました。

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 上記の日本病理学会倫理委員会の見解の冒頭には、


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病理医は高い職業倫理観とプロフェッショナルとしての高度な業務遂行能力を発揮し、これら病理検体を整理・保管し、医療の精度管理のみならず、医学研究の推進、医学教育などに適切に利用する責務を有している。


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と記載されています。

 現代では、病理の解析技術の発達により、1枚の切片、さらには1個のがん細胞からでさえ、様々な情報が得られるようになっています。そのため、ごく少量でも検体を残しておけば、医学の発展に役立てると弊社でも考えています。

 そこで、上記のひな形の文章内容に、

 「パラフィンブロックの場合は、自家がんワクチン作製前に依頼することで少量ながら切片の作製が可能な状態でお返しすることにも対応しているそうです。」

という一文を追加したのが、今回の更新版です。

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 患者様にも、そして、主治医の所属される大型病院の病理部門の先生方にも、お役に立てていただけるように、弊社の自家がんワクチン療法を育て上げていきたいと念願しています。

より長く生きられるという安心感を!

You Tubeで【自家がんワクチンとは】をご覧ください。

注:弊社は病院やクリニックではなくバイオ企業であるため、症例報告や論文内容のWeb掲載は許容されています。

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