卵巣がんステージIIIcでも副作用がほとんどない自家がんワクチン療法で5年超生存している方がおられます 最新のがん免疫療法に関するニュース・トピックスをご紹介します。

ニュース・トピックス

卵巣がんステージIIIcでも副作用がほとんどない自家がんワクチン療法で5年超生存している方がおられます

症例のご紹介 

卵巣は子宮の両翼からあたかも腹腔中に飛び出しているような形をしている重要な臓器ですが、ここからがん(腫瘍)が発生すると、やわらかいお腹の中にあるため、がんが大きくなっても周囲臓器を圧迫しにくく、腹膜刺激が起こるまで症状が出にくいという特徴があります。

言い換えれば、痛みや違和感を感じる方が少ないのです。

お腹が妙に膨れてきて、違和感がでてからですと、この時は、お腹のなかではすでに腹膜刺激や腹水貯留などが起きていて、来院したときには進行がんと診断されることが少なくありません。

卵巣がんの初期治療は、昔も今も手術です。
かなり大きくなった卵巣がんでは、手術で「全部取ったはず」(完全肉眼的切除(R0))でも、腹腔内に目では見えない残存がん細胞が多数残ってしまうため、再発率が非常に高いという問題があります。

そのため、かつては(1980年代まで)、初回手術後に「がんが残っていないか」を確認する目的で二度目の開腹手術(セカンドルック手術)が行われていた時代がありました。
しかし、現在では生存率を改善しないことが明らかになり、画像診断や腫瘍マーカーで十分に評価できるため、このような確認目的の再開腹は標準治療としては行われていません。

また、治療法の進歩に伴い、薬物療法では、多数の薬剤が開発されています。

特に、抗がん剤等の開発は現在も非常に盛んです。
今月(2026年9月)には、新薬エラヒア(ミルベツキシマブ ソラブタンシン)(Ref. 1)が日本でも承認されました。

これは、抗体薬物複合体(ADC)の一種で、葉酸受容体αに結合する抗体と強力な微小管阻害剤であるDM4(メイタンシノイド)を化学結合させたものです。
 
強力な微小管阻害剤でがん細胞を殺そうとするものですから、必然的に重篤な副作用を伴います。
特に、発現頻度は低いとされているものの、眼の角膜炎や間質性肺炎に注意が必要です。

さて、このように新薬の登場は卵巣がん患者さんにとっては嬉しいものかもしれません。
しかし、副作用がきついと、実際には治療が苦しいものに暗転します。

それに引き換え、未だ未承認薬とはいえ弊社の「自家がんワクチン」には、各種のがんを含めて4200例以上への投与経験がありますが、苦しいというようなレベルの副作用は、全く報告されておりません。
「放置しておいても自然に治る」範囲の極めて軽度の副作用だけです。

実際に卵巣がんで受診された代表的な患者さんをご紹介しましょう。

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〔症例2324〕
64歳。ステージIIIc。2014年8月~9月パクリタキセル、カルボプラチン併用療法3クール施行。2014年10月子宮摘出、両側付属器切除、大網切除、腹膜播種切除術施行。同年12月化学療法再開。2015年2月よりアバスチン併用療法。
2015年3月自家がんワクチン投与開始。同年6月主治医によれば、
「3年も生きられないと予想されたが現在も健在。病気なんかなかったかのように生活している」とのこと。
2018年5月分子標的薬リムパーザに変更。CA125値がさらに低下。2020年3月最終生存確認。
(注)手術時、腹膜播種があったにもかかわらず「QOLの明らかな改善」、「主治医の評価による何らかの臨床上の好ましい反応」により、自家がんワクチンも5年生存に貢献したと判断。

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この方のホームぺージ上の記述は、こちらに掲載されています。
 → https://cell-medicine.com/cases/47

その他の卵巣がんの患者さまについても、このホームページをご覧いただければ幸いです。
他にも「7例」の情報があります。 ぜひご覧ください。

Reference
1.「エラヒア点滴静注100mg」添付文書
 https://www.takedamed.com/medicine/elahere?setpopflage=true

You Tubeで【自家がんワクチンとは】をご覧ください。

注:弊社は病院やクリニックではなくバイオ企業であるため、症例報告や論文内容のWeb掲載は許容されています。

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