2016年11月5日、第13回がんワクチン療法研究会が広島県の因島医師会病院にて開催されました。
この会は小さな研究会ではありますが、毎回、アクティブな研究発表があります。
今回も、会長講演(因島医師会病院・倉西文仁先生)では、なんとステージIV乳がんで、自家がんワクチンの受診症例群では(ランダム化試験ではないが、一般診療における)非受診症例群に比べ、明らかに生命予後が長い、という驚きの結果が発表されました。
この中には、自家がんワクチンと放射線治療の併用症例も含まれていますが、骨転移巣が画像上で完全寛解となった症例が、13例中5例もありました。
乳がん骨転移は、どんな治療をしても治らない、というのが従来からの常識です。
もしその乳がんがホルモンレセプターを持っていればアロマターゼ阻害剤が効くことがあり、稀ではありますが乳がん骨転移が治癒する場合があるそうです。ただし、成功確率はわずか1~2%(大学病院の乳がん専門医談)とのことですから、13例中5例も骨転移巣を消去させたという結果は、驚きという他はありません。
この効果が真に自家がんワクチンによるものか否かは、学術的に精密に設計されたランダム化大規模臨床試験によらないとはっきりはしません(今回発表の成果は、たまたま運よく好都合な症例が重なって出ただけだ、という反論が必ず出てくるからです)。
しかも一方で、そもそも骨転移巣を完全にコントロールできたところで、他の部位で乳がんは遠慮なくどんどん再発・転移してくる、だから、
骨への放射線照射はせいぜい痛みをとる位で良いのだ、生命予後を延長させたという報告はないのだから、骨を積極的に治療しても意味がない、という乳がん専門医の強い意見が流布しているのも事実です。
そうとは言え、一方では、「骨に転移した乳がんの患者さんは気の毒だ、痛みで最後は全く動けなくなってしまうからね」という、毎日入院
患者を見ている臨床現場の先生の意見もあります。
乳がん骨転移巣は、放射線の除痛照射で一時的に痛みがとれても、しっかり治ることはありませんので、再び大きくなってきます。そのときは強い痛みを発生させます。何コースも除痛照射を繰り返すと元の骨がボロボロになって骨の強度を失い、体を支えることができなくなってしまいますから、何コースも照射はできません。
強い痛みを発生させないように、もし骨転移巣だけでも根治できるならば、患者さんのQOLを高く維持でき、良好な状態で生活していただけるのです。
ですから、骨を積極的に治療する意味がない、とはとても思えません。実際、筆者は、因島医師会病院で、自家がんワクチン療法により具合がよくなった患者さんにお目にかかることができました。
とてもお元気で、当方が面映ゆくなる位、自家がんワクチンのお蔭ですと感謝されました。
もし、読者のお知り合いで、乳がん骨転移を治療したいとの希望者がおられましたら、ぜひ、遠慮なく、こんな症例が出ていますと、現在の主治医に相談されることをお勧めします。
症例報告で、既に学術論文になっているのは、
こちらのページの → 〔症例0406〕(因島医師会病院) です。
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★“自家がんワクチン療法”は「厚労省への届け出は不要です」★
自家がんワクチンが、生きている細胞を含まないため培養不要で、再生医療等安全性確保法でいう「細胞加工物」(人又は動物の細胞に培養その他の加工を施したもの)に該当しないためです。
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