A16に記載されているように、自家がんワクチンの投与は、基本的には1コース(3回のワクチン投与と2回の免疫反応テスト)分だけです。特別の場合、2コース、3コースと続けることがありますが、2グラムを大幅に越えるがん組織が残っている患者様に限られます。
強烈な抗がん剤を継続して使用している患者様は、十分な休薬期間が取れる余裕がある場合に実施してください。その場合、もし可能ならば抗がん剤投与終了後1ヶ月は待って残存抗がん剤の影響がなくなってから、自家がんワクチン療法を開始して下さい。
弱い抗がん剤を使用していて、血中リンパ球数が低下しない方や、一度低下したとしてもリンパ球数が回復傾向にある方なら、同時併用が可能な場合があります。主治医にご相談下さい。
自家がんワクチン療法は、他のがん免疫療法と異なり延々と続けることはなく、原則として1コースで終了します。