1回目のDTH-1反応テストで陽性になることはめったにありません(陽性となることは体内にがん細胞を見つけて殺せるキラーT細胞がすでに出来ていることを示唆します)。しかし、それでもテストするのは、予想外の過敏反応がないことを確認しておきたいためです。
ただし、まれに1回目のDTH-1反応テストで陽性になる方がおられます。例えば、口腔がんの患者様の場合は、がん組織の中にまで口内細菌が入り込んでいるため、1回目の免疫反応テストから陽性でした。しかし、これは口内細菌に対する免疫反応で、口腔がんに対する免疫反応ではありません。
また、1回目のDTH-1反応テストでは陰性だったにもかかわらず、ワクチン接種後、DTH- 1反応テスト注射部位に紅斑が現れ、2回目のDTH- 2反応テストを待たずに陽転してしまうことがあります。これは1回目のDTH-1反応テスト注射部位にまだ残っている固定がん組織に対して、早くも体内で強い細胞性免疫が誘導されたことを示唆しております。決して異常な現象ではありませんので、ご心配は無用です。