7. 「自家がんワクチン」療法とナチュラルキラー細胞を使う治療法とはどう違うのですか? 自家がんワクチンやがん免疫療法のみなさまから寄せられる質問とその回答をご紹介します。

よくあるご質問

7. 「自家がんワクチン」療法とナチュラルキラー細胞を使う治療法とはどう違うのですか?

「自家がんワクチン」療法は、自家のがん細胞だけを殺す細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を体内で誘導増殖させるために行います。CTLの特異性は非常に高く、ねらった患者様自身のがん細胞しか殺しません。たとえ同じ種類のがんでも、他人のがん細胞は殺しません。がん抗原(TAA)が少しでも違えば、敵とは認識しないのです。その代わりいったん敵と認識すると殺し方も強烈で、1個のCTLは1個のがん細胞だけではなく、相手をなぎたおすように次々にがん細胞を殺していきます。

それに対して、ナチュラルキラー細胞(NK)は、異常目印がなくてもがん細胞を殺します(がん細胞が阻害分子を発現して抵抗した場合は別
です)。CTLとNKでは役割分担が異なるのです。また「自家がんワクチン」療法と一般的な免疫細胞療法との違いについては、A8をご覧ください。

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