自家がんワクチン、従来型抗がん剤なしで乳がん骨転移に完全奏効:米国がん学会AACR2018で発表します 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

トピックス

自家がんワクチン、従来型抗がん剤なしで乳がん骨転移に完全奏効:米国がん学会AACR2018で発表します

最新の学会から 

XXXXX→ 乳がんが骨転移した場合、骨転移巣は「どんな治療をしても治せない」 ←XXXXX

というのが、従来の常識でした。

しかし、我々は、乳がん手術後の胸骨転移巣に対し、
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自家がんワクチン療法-1+ホルモン療法剤-1
    (6年後)胸骨転移発見
  → 自家がんワクチン療法-2
   +姑息的放射線治療(36Gy、通常の約半分の線量)
   +ホルモン療法剤-2
   +ビスホスホネート(骨保護剤)
   +ニボルマブ(免疫チェックポイント阻害剤)

(注:ホルモン療法剤と骨保護剤は化学療法として使用しているが、従来型抗がん剤は全く使用していない。腫瘍マーカーの減衰開始後に抗体医薬であるニボルマブで追加治療したが、腫瘍マーカーの減衰曲線には全く影響がなかった。)
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という治療により、

“従来型抗がん剤治療なし”で、乳がん骨転移に完全奏効したという症例

について、米国がん学会(AACR)2018で発表します。
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発表日時:2018年4月18日 8:00-12:00
発表場所:米国がん学会、シカゴ、マコ―ミックプレース南、展示ホール A, セクション 29
カテゴリー:臨床研究
ポスターボード番号:5
抄録番号:5634
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わずか1例の症例報告にもかかわらず、国際的にも権威ある米国がん学会でのポスター発表が採択されたということは、

『いかに、全世界で乳がん骨転移巣の治療に苦慮しているか』

まさか、従来型の強力な抗がん剤も使わずに、完全奏効例がでるとは!

という、専門医も驚いた現実を反映しています。

この症例報告からは、強い副作用で患者様を苦しめる「従来型抗がん剤」は実は不要だ、と推定されます。

本邦で、乳がん治療に承認されている「従来型抗がん剤」には、

・シクロファオスファミド
・カペシタビン
・ドキシフルリジン
・フルオロウラシル
・ゲムシタビン
・S-1
・テガフール
・テガフールウラシル
・アクラルビシン
・ドキソルビシン
・エピルビシン
・マイトマイシンC
・ピラルビシン
・ドセタキセル
・イリノテカン
・パクリタキセル
・ビノレルビン
・カルボプラチン
・エリブリンメシル酸塩
・ミトキサントロン

があります。これだけ多種類の従来型抗がん剤が乳がん治療に承認されているということ自体が、

 進行した乳がん治療がいかに難しいか、
 骨まで転移した場合はどうしようもなくなる、

という、医師をも苦しめてきた苦難の歴史の産物なのです。

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乳がん骨転移の治療に関するニュースは、トップページのトピックス欄から、

2017.12.26 乳がん骨転移の治療:振り返ってみれば、世界最高の成績だった-1
2018.01.04 乳がん骨転移の治療:振り返ってみれば、世界最高の成績だった-2
2018.01.08 乳がん骨転移の治療:振り返ってみれば、世界最高の成績だった-3
2018.01.25 乳がん骨転移の治療:振り返ってみれば、世界最高の成績だった-4 ~論文が出版されました~

に掲載してありますので、ご覧下さい。

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今回のトピックスシリーズとなった学術論文が、1月23日オンライン出版
されました。
→  https://www.hindawi.com/journals/ijbc/2018/4879406/
をご覧下さい。

International Journal of Breast Cancer
Volume 2018 (2018), Article ID 4879406, 11 pages

Rate of Clinical Complete Response for 1 Year or More in Bone-Metastatic Breast Cancer after Comprehensive Treatments including Autologous Formalin-Fixed Tumor Vaccine.

Fumito Kuranishi, Yuki Imaoka, Yuusuke Sumi, Yoji Uemae, Hiroko Yasuda-Kurihara, Takeshi Ishihara, Tsubasa Miyazaki, and Tadao Ohno

です。この論文に添付されているSupplementary Table(PDF版がダウンロードされます)にて、
「自家がんワクチンを注射すれば、確かにリンパ球も増える」
こと、さらに、
Th1(%) in CD4+ Tも、Th1/Treg比も増える
こと(→ つまり、体内でがん免疫反応が活性化していること)を示しています。

この論文は、Full-Text PDF版だけではなく、Full-Text HTML版、等の電子出版形式で出されています。誰でも無料で閲覧できます。

また、わかりやすい和文のスライドPDFがこちらにあります
→ Bone-meta_Breast_Ca_CMI0406&0984&2040-20180123

これまでに、自家がんワクチン療法を受診していて見出された20例の乳がん骨転移症例について予後を調べており、
乳がんで、
・単発・多発の骨転移があるだけではなく、
・肝、脳、リンパ節、肺、胸壁、皮膚等、さまざまな部位に
乳がんの転移がある末期がんの方々
を治療した結果でも、“世界最高の成績”であることが、明らかにされています。

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治療不能とされている乳がん骨転移の日常診療でさえこれほどの成績とな
るなら、他のがんの骨転移にも自家がんワクチンは効くと想定できます。

→ “がん、骨転移にはワクチンを!!”
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大規模病院の先生方へ:

「混合診療禁止」政策により、大規模病院では「自家がんワクチン療法」が実施できなくても、先生ご自身の患者様に対して、お近くの連携クリニックにて簡単に実施できます。

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新たに「自家がんワクチン療法」を自院でも開始したい病院の先生方は、どうか遠慮なく弊社にご連絡下さい。直接説明に伺います。

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★“自家がんワクチン療法”は「厚労省への届け出は不要です」★

自家がんワクチンは生きている細胞を含まないため培養不要です。また、組織を再生させるものではなく再生医療等安全性確保法でいう「再生医療製品」に該当しないためです。

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注:弊社は病院やクリニックではなくバイオ企業であるため、症例報告や論文内容のWeb掲載は許容されています。

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