学術論文の力 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

トピックス

学術論文の力

最新の学会から 

先週(2019年5月5日)、欧州の患者様から弊社の提携医療機関の一つ、銀座並木通りクリニックに連絡がありました。

来日してでも、ぜひ、自家がんワクチン療法を受けたいというのです。

それをベースに、院長先生はブログ記事
治療がない(海外からのメール)
を書かれました。

院長ブログは、こちらです ↓
https://ameblo.jp/gin-nami/page-2.html

弊社で患者様の背景をお聞きしましたところ、専門家でないと読みこなせない学術誌の論文、

” Complete remission of chemo‐refractory multiple‐metastatic upper tract urothelial carcinoma by autologous formalin‐fixed tumor vaccine”
Clinical Case Reports, 2017;5:1780-1784.
(化学療法抵抗性多発転移上部尿路上皮がんの自家
がんワクチンによる完全奏功治療例、臨床症例レ
ポート、第5巻、1780-1784頁、2017年)

を読んだようで、この論文の第一著者が、銀座並木通りクリニックの院長・三好立先生でしたので、連絡してきたというわけでした。

ちなみに、この論文では弊社も共著者になっています。

また、この論文を掲載した学術誌は、医療の専門家がみて価値ある内容でないと採択しない(当然ながら厳しい批評をする査読者がいる)専門誌で、英国で編集され、世界的に有名な学術出版社, Wiley社から発行されています。

論文の内容は、腎盂がんの症例報告です。

すでに弊社のホームページで詳しく紹介していますが、自家がんワクチン療法により、劇的効果が認められています。

こちらです ↓
https://cell-medicine.com/cases/jingan/
〔症例2114〕(銀座並木通りクリニック)をご覧ください。

現時点では、転移・再発後の腎盂がんに有効な標準療法といわれるものはありません
治療法の十分なエビデンスは、ないのです(Ref. 1)。

そのため強烈な副作用のある抗がん剤治療も含めて、さまざまな試みがなされていますが、残念ながらほとんど無駄に終わっています。

標準療法(言い換えれば、エビデンス絶対主義)に依存する限り、医師は腎盂がん患者の治療は不可能です。

連絡してきた欧州の患者様も泌尿器がんで使われる抗がん剤の組み合わせ療法を受けた上に、免疫チェックポイント阻害剤・ペンブロリズマブ(商品名キイトルーダ)も投与されていますが、やはり無駄に終わり、もはや欧州では治療法がないという状態になってから、学術論文を頼りに連絡してきています。

はたしてこの患者様に自家がんワクチンが効くかどうかは、治療の結果を見てみないと判りません。

しかし、少なくとも一つの学術論文が、暗夜の灯になり、患者様の道しるべになったことだけは確かです。

自家がんワクチン療法は、日本だけでなく、ドイツでも採用されています。院長先生は、日本に来る必要はない、ドイツで受診できますよ、と教えられています。

真の医療者ですね。

Reference

1. 日本泌尿器科学会編、腎盂・尿管癌診療ガイドライン、
2014年版、メディカルレビュー社

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抗がん剤が効きにくい“スローな癌”こそワクチンで
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大病院の先生方へ:

「混合診療禁止」政策により、保険診療機関である大病院では「自家がんワクチン療法」が実施できなくても、先生ご自身の患者様に対して、お近くの連携クリニックにてごく簡単に、自由診療にて実施できます。

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既に、大学教授で、この連携方式により、ご担当の患者様の自家がんワクチン療法受診を実現されている先生方も何人もおられます。具体的な方法は弊社まで直接お問い合わせください。必要な投資額はわずか30万円前後です。

新たに「自家がんワクチン療法」を自院でも連携方式で開始したい病院の先生方は、どうか遠慮なく弊社にご連絡下さい。直接説明に伺います。

大病院から小型診療所まで、どこでも簡単に実施可能です。しかも肝がんでは、すでにランダム化比較対照臨床試験で有効性が証明されているエビデンスレベルの高いがん免疫療法です。

★“自家がんワクチン療法”は「厚労省への届け出は不要です」★

自家がんワクチンは生きている細胞を含まないため培養不要です。また、組織を再生させるものではなく再生医療等安全性確保法でいう「再生医療製品」に該当しないためです。

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