この解説はシリーズになっています。
今回は「その5」です。シリーズはここまでです。
「その1」は2020.02.03に、「その2」は2020.02.10に、「その3」は2020.02.17に、「その4」は2020.02. 25に、発信されています。
また、
それらの内容はトピックスとして、弊社のホームページのトップページ
. https://cell-medicine.com/
の真ん中あたりの左側に、
・2020.02.03 自家がんワクチンは固形がんの種類を 問わずに使えます ~その1~
から順に、緑色の文字ボタン形式で表示されていますから、クリックしてみて下さい。
以下は、その4の続きです。
「その4」で述べた結末は(というべきか、宿題というべきか)、
「がんペプチドワクチン」も「樹状細胞ワクチン」も合成した“我こそは癌なりペプチド”を使いますが、 それらの実態は、(免疫刺激剤と混ぜて)直接がんペプチドを注射するか、(あらかじめ)樹状細胞にがん ペプチドを載せて注射するかだけの違いしかありませんが、
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. この方法も、がん治療でうまく行っているのでしょ うか?
. いずれにしても、弊社の「自家がんワクチン」では、 このような開発方針は採用していません。
. 何故か、ですって?
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でした。
注目すべきポイントは、
. 「がんペプチドワクチン」も「樹状細胞ワクチン」も、合成した“我こそは癌なりペプチド”を、ペプチドを載せる看板タンパク(地球上のヒトの数、 70億人分もの膨大な種類があると言われています)の中で、共通した部分にすぎないごく一部の看板パーツ にしか載せていないのです。
. 言い換えれば、膨大な種類があって、多種多様なペプチドを載せられる看板タンパク全体を有効利用して いないのです。
. それに対して、弊社の自家がんワクチンは、この解説シリーズの「その1」で述べたように、 もともと患者様本人のがん組織をホルマリン漬けにして固めた、
. (あるいは、さらに病院内で処理が進められパラフィン(ローソクの蝋)に埋め込まれた)
がん組織そのもの、
. (実は、病理診断に使用した残りもの) を原材料にして作製しています。
. 患者様本人のがん組織ですから、その方のがんに独特の“我こそは癌なりペプチド”は全部入っているは ずです。
. また、この解説シリーズの「その2」で述べたように、 ***************
. あるがん細胞には、がん抗原タンパクがわずか1種類しかない、と仮定しても、切断のされ方 によって、できるぺプチドは多数の種類にわかれます。
. これが、もし、がん抗原タンパクが2種類、3種類もあると、できてくるぺプチドは膨大な種類になってし まいます。 ****************
となりますと、合成して作り出せる“我こそは癌なりペプチド”はせいぜい数十種類ですが、患者様本人の がん組織からできてくる、その方に独特の“我こそは癌なりペプチド”は数百、数千種類になる可能性があ ります。
. とてもじゃないけど、いちいち人工的に合成して追いつく数ではありません。
. しかし、この解説シリーズの「その1」の、 1)がんワクチンの作用は、抗原提示細胞とキラーT細胞の働きによります の冒頭で述べた記述を思い出して下さい。
. 「細胞性免疫反応」
の一連の流れ、のすぐ上にあった記述です。
****************
. 自家がんワクチンに含まれているがんの塊を細かく砕いた断片は、体内に戻すと、断片を食べてしまう細 胞に取り込まれ、消化されていきます。
. 断片を食べてしまう細胞には、がんの免疫療法で重要な働きをする細胞がいます。
. その代表例が樹状細胞といわれるもので、外敵から身体を守る皮膚の中に沢山います。
****************
でした。
. つまり、自分の身体の中の樹状細胞に、患者様本人のがん組織からできてくる、その方に独特の“我こそ は癌なりペプチド”を作らせてしまおう、という作戦です。
. これならば、できてくる“我こそは癌なりペプチド”が数百、数千種類であろうと、樹状細胞まかせにして おけばよいので、いちいち合成する苦労はありません。
. そうして出来てきた“我こそは癌なりペプチド”は、自分自身の樹状細胞の上の看板タンパクに表示されま す。
. (もっとも、看板タンパク全体に表示されるか、その一部の看板パーツに表示されるかは、樹状細胞まか せとなりますが、、、、、。
. 出来てくる“我こそは癌なりペプチド”の種類が多ければ多いほど、一部の看板パーツだけではなく、 あちこちの看板パーツに表示されるはずです。)
. しかも、皮膚の中の樹状細胞は、リンパ節に移動しやすい性質を持っていますから、「こんな変なヤツが いるぞ」とい“印”(すなわち、“我こそは癌なりペプチド”)を細胞表面に出して、周りにいるリンパ 球に教えます。
. そして、ここまでくれば、あとは、この解説シリーズの「その1」の、
. 1)がんワクチンの作用は、抗原提示細胞とキラーT細胞の
. 働きによります
の中で述べた、
****************
以下の①~⑤が、樹状細胞と、がん細胞を殺すキラ ー役のリンパ球が働いてがん細胞を殺す、
. 「細胞性免疫反応」
の一連の流れです。
****************
に乗っていることがおわかりでしょうか。
. またこのときに、この解説シリーズの「その4」の注意書きもぜひ思い出して下さい。再録しますと、
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. ただし、ここで、たいへん重要なことを申し上げておかなければなりません。
. がん細胞が表面に出している
. 「看板タンパク」と、
キラーT細胞がその表面に出している
. 「文字を読み取る眼のようなタンパク」
(T細胞受容体)
の相性がピッタリ合わないと、
. 「キラーT細胞ががん細胞を殺さない」
のです。
. そして、相性がピッタリ合うのは、ごく簡単にまとめて言えば、 「看板タンパク」と(T細胞受容体)が相補的になる場合だけです。
. ★小難しい言い方をする必要はありませんネ、
. 何のことはない、遺伝子が共通の同じ個人の体内
. の細胞どうしだけ、といえば分かりやすいでしょう、
. (科学的に多少不正確なところがあっても、
. ここでは眼をつぶっていただけませんか、
. 遺伝子が違う他人の細胞はお互いにキライ
. なのです)
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. “我こそは癌なりペプチド”を自分自身の樹状細胞の上に表現させますから、周りにいる自分自身のリンパ 球との間では、
. 「看板タンパク」と(T細胞受容体)が相補的になることは確実です。
. すなわち、自家がんワクチンとは、患者様本人の身体の中で、
自分自身の樹状細胞に、自分自身のがん組 織断片から、自分自身のがんペプチドを作り出させて細胞表面に表出させ、自分自身のリンパ球を刺激し、 活性化できる
. (体内の「変なヤツ」を殺せるキラー細胞を作り出すことができる)
という仕掛けなのです。
. これが、患者様本人の体内に残存しているがん細胞を殺すこと、すなわち、がん治療効果につながります。
. そして、がんの手術後すぐなら、がん再発予防、がん転移防止ができることとなります。
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. さて、この解説シリーズの「その1」から、「その2」、「その3」、「その4」を経て、ここまできて、自家が んワクチンは、ある特定の種類のがんに効くとか効かないとかという点については、何も触れていないこと に気が付かれましたか?
. 例えば、肺がん、胃がん、肝がん、脳腫瘍などについて、効くとか効かないとか述べてませんよね。
. 患者様のがんがどんな種類であれ、自分自身のがんは、もともとのがんの種類にかかわらず、
. 「自分自身の体内に残っているがんの種類はもとのまま」です。
. 例えば、胃がんが肝臓に転移して肝臓がんになった、という場合は、転移性肝臓がんといいます。本来の肝 臓がん(原発性)ではありません、実の姿は胃がんのままなのです。
. また他の種類のがんでも同じで、腎盂がんが肺に転移していても、実の姿は腎盂がんのままです。
. ですから、手術で取り出した腎盂がんで自家がんワクチンを作り、注射しますと、肺に転移した腎盂がん (肺がんとはいいません)がきれいに治る、というようなことが起こります。
. その実例はこちらにあります ↓
. https://cell-medicine.com/cases/specialists-agree/
. すなわち、患者様のがんから作り出した自家がんワクチンを患者様自身に戻す限り、
. がんの種類にかかわらず効果が期待できる
. と考えられます。
. ただし、自家がんワクチンを作るとき、固定したがん組織の塊が約2グラム程必要です。その量を確保する には、もともとのがんが塊状態である固形がんでないと難しいのです。ですから、
. 「自家がんワクチンは
. 固形がんの種類を問わずに使えます」
というわけなのです。
(この解説シリーズは、以上です。)
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