一般的にがんの場合、がんとの診断後、ある種の治療を経て、5年間再発・転移しなければ治療は成功し
たと考えられています。
しかし、なかには、がんを抱えたまま長生きされる方もいます。
そのため、無再発生存者だけではなく、有病生存者を含めて、5年生存率が治療成功率の目安とされてい
ます。
しかし、乳がんではゆっくり進行する例が多いこと、5年生存後でも再発する例がかなりあることから、10
年たたないと治療が成功したか否かわかりにくいため(非常に稀ですが、20年たってから再発する場合もあ
ります)、一応は、10年生存率が治療成功の指標として使われます。
乳がんの進行度は、しこりの大きさや転移がどこまで広がっているかにより、0期、IA期、IB期、IIA期、
IIB期、IIIA期、IIIB期、IIIC期、IV期と細かく分類されています。
このうち0期では、経過観察のみとなりますので、手術対象となるのは、IA期からIIIA期までとされて
います。
→ https://yokohama.hosp.go.jp/infomation/cancer_breast_cancer.html
(ただし、進行しているため一般的には手術せず、主に薬物療法となるIIIB期からIV期であっても、例外
的に手術が行われることがあります。)
弊社の自家がんワクチン療法では、手術を受けたこれらの時期の方々が治療対象になります。
乳がんでかなり進行した状態のIII期の長期生存率はどうでしょうか?
国立がん研究センターが2020年3月17日に公表した、
. ・全がん協加盟がん専門診療施設の診断治療症例について5年生存率、10年生存率データ更新
から、
女性の乳がん患者の5年生存率、10年生存率は、それぞれ(がん以外の死亡を除いた相対生存率で)、
III期全体で、 5年生存率 80.0% (Ref. 1)
III期全体で、10年生存率 61.9% (Ref. 2)
となっています。これが肺がんの場合では、III期の5年生存率は12.0%ですから、かなり高い生存率です。
. では、乳がんでは10年経てば治療は終わりでしょうか?
. 実は必ずしもそうではありません。
有病(あるいは未だ有病の可能性あり)のため、ホルモン剤や分子標的薬等で延々と治療を続ける場合が
結構多いのです。
これは、医師が自信をもって、この方は治った、と言える例が多くはないことを物語っています。
弊社では、この度、自家がんワクチン療法を受けた過去の乳がん症例のフォローアップ調査を通じて、医
師が治療開始10年前後に、
「治療終了」あるいは「終診」
とカルテに記載した症例を複数見い出しました。
「終診」は、がんが「治癒した」という意味では必ずしもないと考えられます。
あくまで主治医の個人的判断で、
(未だ有病かもしれないというリスクを考慮しても)
. 「治療を終了してももう大丈夫だ」
という診断にとどまります。
このような症例の割合が実際には乳がん受診症例全体の何%になるのか、未だ確定できてはいませんが、
将来的には、5年生存率や10年生存率だけではなく、実際に臨床現場で患者さんに福音をもたらすのは、
. “終診率”
だろうと考えています。
終診率は客観的に診て確かにがんが治った方の割合という意味での
. 治癒率
とは異なります。がんの「治癒」の証明は非常に難しいものですが、患者さんにとっては、主治医から、
「もういいですね、これで治療はお終いにしましょう」
と言われることがどれほどの安心感をもたらすものか、容易に想像できるからです。
((本年のセルメディシンニュースは今回までです。読者の皆様、新型コロナウイルスに負けず、
. どうぞ良いお年をお迎えくださいますように。))
References
1. https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2020/0317/ncc_press_release_20200317_01.pdf
2. https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2020/0317/ncc_press_release_20200317_02.pdf
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