つい先日、とある患者様から、自分の術後摘出がん組織(パラフィン包埋ブロックに埋め込まれているもの)を自分に返して貰いたいとお願いしているが、病院の主治医に、
「当院の方針ですから返却できません」
と断られている、どうすれば良いか、との相談がありました。
がんといえども、元々患者さんの体内にあったものですから、当然ながらその患者さんのものと考えられます。しかし、未だにこのような断り方をする大病院があるとは、唖然とするばかりです。
弊社では、すでに2つのトピックスで、この問題の解決法を報じています。
弊社ホームページ(トップページ)
https://cell-medicine.com/
の「トピックス」欄の下側にある
「すべてのトピックス一覧」ボタン
をクリックすると、これまでに発信した400本ほどの一覧がでてきます。
その中から、
2020.07.02:手術後のがん組織検体は患者さんに返すべきだと日本病理学会も認めている
→ https://cell-medicine.com/topics/%E6%89%8B%E8%A1%93%E5%BE%8C%E3%81%AE%E3%81%8C%E3%82%93%E7%B5%84%E7%B9%94%E6%A4%9C%E4%BD%93%E3%81%AF%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AB%E8%BF%94%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%8D%E3%81%A0%E3%81%A8/
2020.12.10:本邦の中心的がん専門病院でも手術後のがん組織を患者様に返しています
→ https://cell-medicine.com/topics/%E6%9C%AC%E9%82%A6%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%BF%83%E7%9A%84%E3%81%8C%E3%82%93%E5%B0%82%E9%96%80%E7%97%85%E9%99%A2%E3%81%A7%E3%82%82%E6%89%8B%E8%A1%93%E5%BE%8C%E3%81%AE%E3%81%8C%E3%82%93%E7%B5%84%E7%B9%94/
をご覧いただければ幸いです。
ここでおさらいのため、2015年11月に出された
「日本病理学会倫理委員会の見解」
の冒頭部分を以下に引用してみましょう。
なお、原文は、ここにあります ↓
https://pathology.or.jp/jigyou/pdf/guideline-160531.pdf
—————-***************—————–
平成27年11月
患者に由来する病理検体の保管・管理・利用に関する
日本病理学会倫理委員会の見解
一般社団法人 日本病理学会
理事会
倫理委員会
病理部門には細胞診断、生検あるいは手術から得ら
れた検体が保管されている。病理医は高い職業倫理観
とプロフェッショナルとしての高度な業務遂行能力を
発揮し、これら病理検体を整理・保管し、医療の精度
管理のみならず、医学研究の推進、医学教育などに適
切に利用する責務を有している。
このため、病理検体の保管に関し、以下のように考
えるのが適切である。
1.病理検体の保管に際しては、患者の尊厳とプライ
バシーが保護されなければならない。診断書、顕微鏡
標本、パラフィン・ブロックあるいは肉眼写真につい
ても同様である 。
2.医療機関あるいは病理医としての業務遂行、すな
わち病因と病態の解明 に資するため、 検体由来者で
ある患者やその家族から病理検体の全部あるいはその
一部の返還要請があったとしても、正当な利用や適切
な管理が担保されない限り、返却・譲与すべきではな
い。
3.ただし、正当な理由の記載された文書による求め
があれば、返却することとする。
4.なお、返却に伴う病理検体の保管に関しては、公
序良俗に反する事態が起こらないよう、保管者に誓約
を求める必要がある。
(後略)
—————-***************—————–
上記の3.にある正当な理由の一つとして、
. がん免疫療法の一つである
「自家がんワクチン療法」を
受診したい、そのために原材
料となる自分のがん組織のパ
ラフィン包埋ブロックが必要
です
と、がん組織の返却を依頼する「文書」に記載してお願いすればよいはずです。
これに相当する依頼状のひな形を、
https://cell-medicine.com/howto/tissue.php
の中にある
「手紙形式の例文・ひな形」ボタン
をクリックして、ぜひご活用下さい。
このような「依頼状」が手術を行った病院の病理部に残れば、病理部は術後検体を保存しなければならないという義務から解放され、パラフィン包埋ブロックを患者様に返却することが容易にできるはずです。
実際にこれまでの弊社の経験では、全国各地のがんセンターに限っても、パラフィン包埋ブロックを患者様に返却した実績が、全部で82例もあります。また、大学病院からでは598例あり、全国にある赤十字病院からでは92例もあります(2022年4月18日現在)。
どうか、いったんは「返却できません」と断られたとしても、めげずに「依頼状」提出とともに、これらの返却実績数値を元の主治医に示し、患者様自身のがん組織(パラフィン包埋ブロック)を返却してもらうよう、しっかりとお願いしてみて下さい。
返却しないと主張する医師側の方がおかしいのですから。
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自家がんワクチン療法は、しっかりした学術論文群に支えられている科学的根拠のあるがん免疫療法です。
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抗がん剤が効きにくい“スローな癌”こそワクチンで
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大病院の先生方へ:
「混合診療禁止」政策により、保険診療機関である大病院では「自家がんワクチン療法」が実施できなくても、先生ご自身の患者様に対して、お近くの連携クリニックの外来にてごく簡単に、自由診療にて実施できます。
既に、大学教授で、この連携方式により、ご担当の患者様の自家がんワクチン療法受診を実現されている先生方も何人もおられます。具体的な方法は弊社まで直接お問い合わせください。
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肝がんでは、すでにランダム化比較対照臨床試験で有効性が証明されているエビデンスレベルの高いがん免疫療法です。
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自家がんワクチンは生きている細胞を含まないため培養不要で、再生医療等安全性確保法でいう「細胞加工物」(人又は動物の細胞に培養その他の加工を施したもの)に該当しないためです。
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