一昨日(2025.03.25)、2023年秋に自家がんワクチン療法を受診された患者様のご家族から、以下のような電話を弊社にいただきました。
~~~~*****~~~~~*****~~~~
〔症例3909〕
2023年7月に脳腫瘍のうちの最悪性とされている膠芽腫が判明、手術後(といっても、脳室に浸潤していたため全部は切除できない状態だった)、同年10月に自家がんワクチン療法を受診。
1年後、2024年秋には水頭症になるもシャント挿入で、2025年3月現在では歩行も脳障害も改善中。
2025年1月には、MRI画像で脳内に白い影が見えた。放射線壊死かもしれないとのことで経過観察していたが「再発ではない」との診断が今回あった。
「発症してからは20ヶ月経過、元気です。ありがとうございます。」との御礼の電話だった。
~~~~*****~~~~~*****~~~~
通常の膠芽腫の経過からいえば、再発/増悪が観察されるのは、手術後、1年目前後です。まして、脳内に膠芽腫が残っているとなれば、再発/増悪が起こるのは、はるかに短くなります。
膠芽腫の患者さん全体の丁度半数の方に当たる「無増悪生存期間中央値」は、12.0ヶ月、とされていますから、この方は明らかに、その山も越している時期に来ています(Ref. 1)。
もちろん、この患者様お一人の経過だけでは、統計学的な処理は不可能ですから、統計学的な意味で「確かに自家がんワクチンは効いている」とは断言できません。しかし、電話をされてきたご家族様のはずんだ声からは、よほど嬉しかったとの様子が伝わってきました。むしろ、弊社の方こそ、ご家族様の喜びを分けていただいたと思います。
そこで、弊社では、今回を契機に、弊社ホームページ(https://cell-medicine.com/howto/timing.php)の下段に、
“患者様・ご家族様からの経過報告はいつでもどうぞ”というご案内の項目を設置することにしました。
経過報告は、堅苦しい書式ものではなく、電話・メール・手紙・FAXなど、どれでも構いません、情報をいただいた弊社側にて、社内データベースに収納いたします(社外には、個人情報を開示することはありません)。
また、今回の患者様の件のように、良好な経過のみではなく、残念な経過の場合も、ご報告を歓迎しています。ご報告のあった方と類似のがんを患っている患者様に、いつか役立つと思われるからです。どうぞ、ご遠慮なく、弊社にご連絡賜れれば、たいへん有難く存じます。
Reference
1.脳腫瘍取扱い規約、第5版、表1-3、日本脳神経外科学会・日本病理学会 編、2023年10月、金原出版
~~△▲~~▽▼~~~~~~~~▽▼~~△▲~~
より長く生きられるという安心感を!
You Tubeで【自家がんワクチンとは】をご覧ください。
~~△▲~~▽▼~~~~~~~~▽▼~~△▲~~