弊社の自家がんワクチン療法は、自由診療にて提供しておりますため、国に登録した正規の臨床試験である「治験」におけるような、治療後の予後報告を強制的に求めることはできません。
自由診療の名のとおり、弊社提携医療機関のクリニックや病院に、患者様の自由意思にて、運よくもたらされた患者様の予後情報がたよりです。
そのため、既に4000例以上のがん患者様に自家がんワクチン療法を受診していただいているにもかかわらず、フォローアップ調査で予後が判明している方々の割合は、
3790例中、1663例、43.9% (2024年11月30日現在)
となっております。
その後、まるで掘り出し物のように、予後不明であった患者様の消息が突然判明する場合があります。
患者様ご自身やご家族様からの弊社への直接のご連絡、(あるいは思い出されたように、当時の)自家がんワクチン療法のご担当の先生へのご連絡などによるものです。
例えば、以下の患者様の経過をご覧ください。
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〔症例1318〕
脳腫瘍
患者は30代後半、男性。全身痙攣発作で倒れて救急搬送され、開頭手術。術後の病理診断では4 x 5cm大のグレード3の神経膠腫であったが、術後の神経症状の出現を回避するため、約60-70%程度の摘出に止めた。
標準治療に加え、2011年6月自家がんワクチン投与開始、ワクチン3本のみの1コースで終了。以後、テモダール維持療法6クール施行、2013年5月、残存腫瘍は一旦消失。その後残存腫瘍増大なく、職場復帰、てんかん発作もなく要経過観察状態になっていた。
しかし、2020年10月に再発(ここまで術後9年7ヶ月)、同年12月の再手術後の診断では最悪性の膠芽腫に進行していた。
ところが、このままにて(放射線治療は追加不可能のためおそらく標準治療で使うテモダールにて追加治療したと想定される)、2025年3月になって、かつての主治医から連絡あり、元気で生存中とのことだった(膠芽腫との診断後、4年4ヶ月経過中)。
(注)この方が当初受診された尾道市の病院では、担当医の転出により、2012年で自家がんワクチン療法の取扱いを終了しています。膠芽腫へ進行後の予後報告は、弊社とは提携していない福山市の病院による中立した第三者の報告です。
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グレード3の神経膠腫では、半数の患者様が亡くなるという生存期間中央値(mOS)は、標準治療では36.0ヶ月、即ち3.0年とされています(Ref. 1、2009~2015年の日本人データ)。しかし、この症例では、9.6年も無再発でした。
(注)グレード3の治療法は、2015年後、さまざまな改良が試みられていますので、数値は異なってきています。それでも、グレード4の膠芽腫では、標準治療ではmOSは19.0ヶ月(1.6年)にすぎません(Ref. 1)。
また、この方については、膠芽腫では重要とされているマーカーであるIDH変異の情報がなく、旧来型のグレード4の膠芽腫なのか、新規に世界的に定義しなおされたグレード4の星細胞腫かは不明です。ただし、グレード4の星細胞腫であっても、生存期間は3年前後とされています。
それにもかかわらず、この方は膠芽腫に進行したとの診断後4.3年超、問題なく生存中です。
テモダール治療のみではこれほどの生存期間延長は期待できないというのが、最悪中の最悪のがん、膠芽腫では常識とされていますので、上述のデータは、自家がんワクチンによるものとしか考えられず、まさに
「えっ、ホントか!」
という驚愕もののデータとなっています。
やはり、標題どおり弊社では「自家がんワクチン療法受診後の経過報告はいつでも歓迎しています」。
Reference
1.日本脳神経外科学会・日本病理学会編、脳腫瘍取扱い規約、第5版、p.11、表1-3、2023.
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より長く生きられるという安心感を!
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