80歳以上の方々に対する自家がんワクチン療法の効果は意外に高い – その1 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

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80歳以上の方々に対する自家がんワクチン療法の効果は意外に高い – その1

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 がん治療では、がん種が何か、どこまで進行しているステージか、男性か女性か、年代はどうか、がん以外の疾患はないか、等々の状況によって、患者様ごとに「個別に」治療法が選択され施行されていきます。

 この時、「この治療法を受けたい」という患者様の希望が特にない場合、一般的には主治医が選択した「標準治療」に従って、淡々と治療が進んでいくのが普通です。

 ところが、患者様の年齢が80歳代に入っていると、積極的な治療が“行われにくく”なってきます。有体にいえば、「ああ、もう80歳を超えているんですね、それなら治療せずに、様子をみていきましょう…..」となりやすいのです。何故かといえば・・・

 本来ならば、実年齢よりも「体力」「持病の有無」「精神状態」「理解力」など、治療への影響が大き因子が個別の患者様ごとに考慮されるはずですが、

★ 高齢者のがん治療には、 (より若い世代への一般的な説明の要点の他に)

・臨床試験の多くが70代前半までを対象としており、80代以上の「標準治療」が確立されていない。
・実施される治療のもたらす利益と不利益の差が余り 大きくない。
 (危険を冒して得られる余命が元々の寿命と比べて利益が見込めるか否かが不明)。
・治療に伴う副作用、合併症、後遺症から回復して健康体を取り戻せるか、治療によって寝たきりの状態になってしまう可能性はどの程度かなど、若い世代の治療と比べると不利な点が数多く認めらる。

とされています。(→ 静岡県立静岡癌センター 「高齢者のがん治療」 )

 しかし、弊社の“自家がんワクチン療法”では、これまでの臨床実施経験から、副作用はあっても、放置しておいても自然に治癒する範囲の極めて軽いものばかりでした。危険を冒す心配は、まずありません。

 (例外はあります。過去、4000例を越える自家がんワクチン療法受診者のうち、既に発症していて外来治療中だった自己免疫疾患例で、自家がんワクチン投与後、急速に悪化して、入院治療となった方が1例だけありました。自己免疫疾患を発症している方では、自家がんワクチンの強い免疫刺激作用により、自己免疫疾患が悪化する可能性が高いため、投与は“禁忌”としております。)

 そのようなわけで、80代の高齢者の方であっても、安全に受診していただけると考えております。

 実際に過去の受診例から80代の患者様の経過を探索してみますと、各種のがん症例を含め、自家がんワクチン受診後の予後調査が出来ている 51例(平均年齢、82.9歳)中では、以下のような結果でした。

1: 主治医判断で明らかに有効だった*8例
2: 自家がんワクチン投与開始後1年以上無増悪12例
3: 無増悪期間が6ヶ月以上だったが1年未満に終わった5例
4: 無効だった26例

 *→ 「有効」の判定基準は、https://cell-medicine.com/cases/#case01
   ・残存腫瘍サイズ縮小(RESIST法)
   ・腫瘍マーカー減少(半減以下)
   ・推定余命より2倍以上の延命
   ・QOLの明らかな改善
   ・主治医評価による何らかの臨床上の好ましい反応
  のいずれかがあった場合としています。

 この表から「改善率」を計算してみましょう。

この場合の定義を、

としますと、結果は、39.2% となりました。

 一方、2024年11月末時点までに予後調査したさまざまな種類のがん症例、3790例では、全体の「改善率1」は、 44.0% でした。(→ https://cell-medicine.com/cases/library.php

 これからすると、自家がんワクチン療法による、“80代のがん患者様の改善率は意外に高い”と推定されます。

 どうか、読者の皆様におかれましては、ご家族や親戚縁者の中におられるかもしれない80代のがん患者様が、もし、主治医から、

「ああ、もう80歳を超えているんですね。それなら治療せずに、様子をみていきましょう…..」

に類することを言われたなら、数年前でも、がんの手術を受けたことがありさえすれば、そのがん組織は病院内で保存されているはずですから、自家がんワクチンの製造が可能です。
積極的ながん治療を諦めることなく、高齢者にも安心安全な「自家がんワクチン療法」の受診をお勧め下さい。

天寿を全うできると考えられます。

 (次回以降のトピックスにて、具体的な症例提示を行います。お楽しみに!)

より長く生きられるという安心感を!

You Tubeで【自家がんワクチンとは】をご覧ください。

注:弊社は病院やクリニックではなくバイオ企業であるため、症例報告や論文内容のWeb掲載は許容されています。

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