医学論文を出版している、ランセット(The Lancet)という世界的に有名な学術誌のことを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
1823年創刊という200年もの長い歴史がある医学雑誌で、『The New England Journal of Medicine(NEJM)』、『JAMA』、『BMJ』、『Annals of Internal Medicine』と並び、世界五大医学雑誌の一つとされ、臨床医学では、世界で最も権威ある学術誌とされています。
ランセット誌に掲載された論文の影響力は強烈で、もし大学病院に所属している医師ならば、「ランセットに論文が載っているなんて知らなかった」ということは許されません(不勉強だと教授に叱られます)。
それほどの高名な医学雑誌に、つい先日、以下の論文が掲載されました。
“Adjuvant chemotherapy and hormonotherapy versus adjuvant hormonotherapy alone for women aged 70 years and older with high-risk breast cancer based on the genomic grade index (ASTER 70s): a randomised phase 3 trial”
Brain E, et al. Lancet 2025;406:489-500.
ストレートに和訳すると、
「ゲノムグレード指数(ASTER 70s)に基づく高リスク乳がんを有する70歳以上の女性における補助化学療法とホルモン療法の併用療法対ホルモン療法単独療法:ランダム化第3相試験」
という舌を噛みそうな表題になりますが、要するに、
「70歳以上の高齢でタチの悪い乳がんの患者さんには抗がん剤を上乗せ治療しても意味がない」
という結果を示しています。
この論文で試験対象になった乳がんの方は、基本としてホルモン療法を受けています。ホルモン療法は作用が穏やかなため、治療上で副作用が問題になることはほとんどありません。
ところが、ここに抗がん剤(パクリタキセル、フルオロウラシル、ドキソルビシン、シクロフォスファミド等が使われます)を上乗せ治療して、積極的に乳がんを治そうとしても(化学療法群とします)、
対照群(化学療法を受けていない548例)に比べ、化学療法群(541例)では、4年生存率でみても、8年生存率でも、何もメリットが無かったにもかかわらず、
化学療法群(541例)では、34%(対照群(548例)では、9%)
で重大な副作用が観察されました。
なんのことはない、患者さんは化学療法を受けただけひどい副作用で損をしたというわけです。
乳がんで、過去何十年にも渡って使用されてきた化学療法(現在でも標準治療の一環として世界中で使われています)は、
「高齢の患者さんには、生存率の改善をもたらさず、より多くの有害事象と関連していた。」
というわけですから、まもなく世界中の病院で頭をかかえることになるでしょう。
このような高齢の方々にこそ、重大な副作用がほとんどない、「自家がんワクチン療法」をお勧めします。
弊社のホームページのトップページには、このほど、
「免疫療法」 一番のお勧めは自家がんワクチン療法
という、がん治療の最前線にいる医師のYouTube動画が掲載されました。
その動画では、「国内で自由診療で行われているさまざまながん免疫療法のうち、自家がんワクチン療法が特に優れている理由」が詳しく述べられています。
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