転移した乳がんで世界最長の延命効果を示す“自家がんワクチン”:正式論文が出版されました 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

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転移した乳がんで世界最長の延命効果を示す“自家がんワクチン”:正式論文が出版されました

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本年7月8日、弊社ホームページで発信したトピックスNo. 649にて、

達成!世界新記録:“自家がんワクチン”、転移した乳がんで世界最長の延命効果を示す- プレスリリースを発信しました

と報じましたが、その根拠となる学術論文がこのほど正式に出版されました。
こちらです ↓


Kuranishi F, Miyazaki T, Tagashira T, Fujii A, Yuba M, Miyake I, Fujita T, Suzuki T, Masuda H,
Makihata T, Nakagou S, Ohno T.
 Thirty-Five-Year Follow-Up Real-World Data Revealed the Efficacy of Autologous Formalin-Fixed
Tumor Vaccine on Metastatic Breast Cancer-A Target Trial Emulation.
 Clin Breast Cancer. 2025 Dec;25(8):e1011-e1022.e5. doi: 10.1016/j.clbc.2025.06.008. Epub 2025 Jun 27.


 既に、世界中で使用されている巨大な文献データベース”PubMed”に収載されています。
→ https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40695705/

 また、Clin Breast Cancer誌が、他のデータベースScopus, Web of Science, Embaseにも収載されている
学術誌のため、今回の論文もこれらに収載されます。

 なお、学術論文の掲載数は、2022年時点で、
  ・Web of Science (17,100万件)
  ・Scopus (8,700万件)
  ・Pubmed (3,400万件)
  ・Embase (3,200万件)
 とされています。

 今回の論文で採用されている解析手法、「ターゲットトライアルエミュレーション法」は、過去の実臨床データを、あたかも「これから臨床試験を行うがごとく」のデータに見立て、一つの注目因子(薬剤)の臨床効果を検定する方法で、当該薬剤の、「効果の有無が決定できる標的となる臨床試験を模倣した試験法」です。

 参加患者様の背景因子(年齢、がんのステージ、使用した治療法、等々)に大きな偏りがないようにきちんと調整すれば、丁度、これから治療を受ける患者さんを、

「当該薬剤の治療を受ける群と受けない対照群」

とにランダムに割り付け、当該薬剤の効果を比較検討できる(統計学的にみれば)正確なランダム化試験に相当する結果が、過去の実臨床の観察データでわかる、という方法になっています。

 「効果の有無が決定できる標的となる臨床試験」は、第III相治験に相当します。一つの新薬の臨床開発には、おおよそ50億円はかかるのが相場とされていますので、もし、「ターゲットトライアルエミュレーション法」で新薬候補の効果が過去の観察データでわかるなら、臨床開発費の絶大な節約効果があることとなります。

 今回の論文の要旨(Abstract)に記載してあるように、乳がんの遠隔転移を検出してから10年後の生存率は、

A. 自家がんワクチン+標準治療群25.6%
B. 標準治療のみの対照群7.4%
C. 最適化自家がんワクチンセット療法群
 (Optimum AFTV Set subgroup)
53.8%
D. C.群の対照となる最適化放射線治療のみの群 0%

でしたので、A.群とC.群が他の2群に比べ、大幅に高い10年生存率を示しています。もちろん統計学的な有意差があります。
 すなわち、乳がん手術後に遠隔転移を起こしていても、1/4以上ないし半数以上の患者様が10年は生き延びられることを示しています。

:ここでいう標準治療とは、乳がんの治療に汎用されている「抗がん剤治療+放射線治療」のことです。頭髪がごっそり抜ける等、強い副作用があることで有名な治療法ですね。上記のC.群とD.群では、抗がん剤治療は併用されておらず、A.群、B.群と同様の放射線治療が使われています。)

 しかも、自家がんワクチン投与群(A.群とC.群)では、問題となるレベルの「自家がんワクチンに由来する強い副作用(CTCAEグレード 3以上)はなかった」ことが判明しています。

 この論文の考察の第3パラグラフには、

Thus, we assume that the median meta-OS of 12.85 years is the longest record for the advanced
breast cancer patients in the world at present, based on our knowledge.
(和訳:したがって、我々の知る限りでは、遠隔転移後の全生存期間(meta-OS)の中央値12.85年は、現在、進行乳がん患者における世界最長の記録であると考えられる。)

と明記されており、この乳がん専門誌の審査を通過していることから、現時点における世界最長の延命効果があると、欧米の乳がん専門家によって認められていることを示しています。

 まさに、遠隔転移後の全生存期間(meta-OS)の中央値12.85年は、現時点における

“世界新記録”

なのです。
 もし、読者の皆様の身辺に、乳がん患者様がおられましたなら、ぜひ、「自家がんワクチン療法」をお勧め下さい。

 「自家がんワクチン療法」の詳しい受診方法は、弊社のホームページの
 → https://cell-medicine.com/howto/schedule.php
 に記載されています。

You Tubeで【自家がんワクチンとは】をご覧ください。

注:弊社は病院やクリニックではなくバイオ企業であるため、症例報告や論文内容のWeb掲載は許容されています。

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