先週金曜日(2025.12.05)に、ある患者さまから弊社に電話がありました。
「もう4年も生きてるよ~、今77歳になった!」との、喜びに満ちた弾んだ声のご報告でした。
この方〔症例3667〕は、手術後、肝内胆管がん、T3N0M0、ステージIII、と確定診断されていた方です。
日本における肝内胆管がんの術後余命は、現在でも依然として厳しく、術後の標準治療である抗がん剤(TS-1)治療を受けているからといって、術後生存期間が大幅に延びるという確立したデータはまだありません。
ステージIIIの場合、5年生存率はおおむね20~30%程度とされ、根治的切除が得られた場合でも、再発率は50%以上と高く、術後補助療法の導入が予後改善の鍵とされています。
上記でいうT3とは、「門脈本幹や一次分枝、または肝動脈本幹や一次分枝にがんが及んでいる」状態です。
がんが大きいだけでなく、血管に食い込んでいるため、切除難易度や再発リスクが高いとされます。
(N0M0は、リンパ節転移なし、遠隔転移なし、を示しています。)
そのため予後は厳しく、(5年生存率が20~30%程度からすれば、逆に)80~70%もの方が5年も生きられずに亡くなることを示しています。
手術を受けた国立病院の主治医の説明で非常に不安だったのでしょう、この方は、標準治療(TS-1服用)の他に、院外で自由診療で受けられる「自家がんワクチン療法」を選ばれました。
それも通常の自家がんワクチン療法では、原則として1コース(3回接種)で終了するところを、念のため2コース目も受診、さらに別途に「丸山ワクチン」療法も受け続けてこられました。
その結果が、先週金曜日の嬉しい電話報告となったのです。
考えてみれば、この方では、抗がん剤TS-1、自家がんワクチン、丸山ワクチンを併用していますので、どれが肝内胆管がんの再発を抑制したのか、即断はできません。
標準治療(抗がん剤TS-1)では再発率が高いため、大きな役には立っていないと考えられますが、自家がんワクチンと丸山ワクチンは、ともに抗がん剤とは全く作用の仕方が異なるがん免疫療法です。
丸山ワクチンは、体内の白血球全体を刺激し、リンパ球機能も活性化(細胞傷害性Tリンパ球も含めて)することが知られています。
いわばがん免疫反応全体の底上げを行うような作用をする、と言えます。
一方で、自家がんワクチンは、自家(その患者さま)のがん細胞特有のがん抗原に反応する細胞傷害性Tリンパ球を増やします。
特有のがん抗原を持つがん細胞を、そのがん抗原だけに反応する細胞傷害性Tリンパ球によって狙い撃ちにするという、非常に特異的ながん免疫反応を起こします。
抗がん剤TS-1による術後肝内胆管がんの再発抑制効果は実は弱いと考えて、それを一旦脇におくとすれば、この両者(自家がんワクチンと丸山ワクチン)が協力しあって、がんが血管に食い込んでいた患者さまの肝内胆管がんの再発を今日まで抑え込んできた、と解釈するのが、最も順当なところだろうと推定されます。
弊社としても、術後の強い不安に満ちた日常から、電話で喜びの報告ができる程に変化したこの方の日常を、共に喜びたいと存じます。
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