弊社の提携医療機関で、京都府立医大消化器内科と人事交流のある百万遍クリニック(院長・坂元直行先生)では、これまで自家がんワクチン療法が有効となるか否かを、接種する前に推測できる「バイオマーカー」を探索して来ましたが、この度、ついにアメリカ癌学会での発表にこぎ着けました。
今回の研究成果は、特に、自家がんワクチンと免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ、キイトルーダ等)との併用開始前に、受診されようとしている患者様が、自家がんワクチン療法に反応し有効となりそうか、あらかじめ検査しておくための方法として、高額治療が無駄にならないために非常に有効です。
今回は、52例もの患者様の末梢血のサイトカイン産出能(特にインターフェロンガンマ)を調べています。
自家がんワクチン接種後の遅延型アレルギー(DTH)反応が陽転した患者群では、陽転しなかった患者群に比べ、自家がんワクチン接種前のベースラインレベルのインターフェロンガンマ産生能が高かった(p=0.0397)とのことです。
一般的に、DTH反応が陽転した患者群はDTH反応が陽転しなかった患者群に比べて、明瞭に長生きできることが既にわかっていますから、今回の結果からすれば、あらかじめインターフェロンガンマ産生能が高い方は、自家がんワクチンに良く反応し、長生きできると推定されます。
今年のアメリカ癌学会(AACR2017)は、ワシントン, D.Cのコンベンションセンターで4月1-5日の間に開催されます。もし、お出かけの予定のある先生方は、ぜひ、以下のポスター発表をご覧下さい。
・発表者:京都府立医科大学消化器内科 坂元直行(Naoyuki Sakamoto)・石川剛(Takeshi Ishikawa)ら
・演題名:Impact of whole blood interferon gamma production for patient selection in vaccination with autologous formalin-fixed tumor vaccine
・Session Category: Clinical Research
・Session Title: Adaptive Immunity to Cancer
・Session Date and Time: Monday Apr 3, 2017 8:00 AM – 12:00 PM
・Location: Convention Center, Halls A-C, Poster Section 29
・Poster Board Number: 18
・Permanent Abstract Number: 1699
今回の研究成果を応用すれば、
アクセル・オン(自家がんワクチン)→ ブレーキ・オフ(オプジーボやキイトルーダ)戦略
が一段と効果的になると考えられます。
その実例は、
https://cell-medicine.com/cases/shikyugan/
に掲載されている
〔症例2329〕 (銀座並木通りクリニック)
の画像をご覧ください。
ここには、専門医も感嘆した治療効果が出ています。
また、弊社も著者となった原著論文も、
https://cell-medicine.com/company/publications/miyoshi-m-kataoka-t-asahi-a-
maruyama-t-okada-r-uemae-y-ohno-t-a-transient-increase-and-subsequent-sharp-
decrease-of-chemo-refractory-liver-metastasized-uterine-cervical-small-cell-
carcinoma-to/
に掲載されています。
【ご案内】
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大規模病院の先生方へ:
「混合診療禁止」政策により、大規模病院では「自家がんワクチン療法」が実施できなくても、先生ご自身の患者様に対して、お近くの連携クリニックにて簡単に実施できます。
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大病院から小型診療所まで、どこでも簡単に実施可能です。しかも肝がんでは、すでに無作為比較対照臨床試験で有効性が証明されているエビデンスレベルの高いがん免疫療法です。
★“自家がんワクチン療法”は「厚労省への届け出は不要です」★
自家がんワクチンが、生きている細胞を含まないため培養不要で、再生医療等安全性確保法でいう「細胞加工物」(人又は動物の細胞に培養その他の加工を施したもの)に該当しないためです。
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