すでに、
トピックスNo.695 - 乳がん治療 の投稿論文がわずか2日で査読を通過、出版されました~その1~
トピックスNo.696 - 乳がん治療 の投稿論文がわずか2日で査読を通過、出版されました~その2~
トピックスNo.699 - 乳がん治療 の投稿論文がわずか2日で査読を通過、出版されました~その3~
でお知らせ申し上げましたように、わずか2日で査読を通過し出版された学術論文(Ref. 1)では、
「時間依存性Cox比例ハザードモデル」によらず、
A:ランドマーク解析
B:制限平均生存時間解析(Restricted Mean Survival Time、RMST)
により、
自家がんワクチン(AFTV)を中心的な治療法としたOptimum AFTV Set療法の効果について解析した結果、B:制限平均生存時間(RMST)解析 にて、統計学的な“有意差”が示され、Optimum AFTV Set療法が有効であることが示されました。
これによって、残されていた統計学的な問題点の解決を果たしたこととなります。
としてあります。
ところが、この3本のトピックスの内容について、一般の方々には理解しがたいようで、
“だから、結局どこがいいの?”
という一言で片づけられてしまうありさまでした。
どうやら一般の方々にとって、統計学的な有意差が「ある/なし」の決着はどうでもよく、
“患者にとって、メリットは何?”
に対してストレートにお答えできる説明でなければならなかったと思います。
そこで案出したのが、今回のトピックスのタイトルです。
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乳がん再発後でも自家がんワクチン療法の追加で12年間のうち平均3.3年も長生きできます
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上記の、 B:制限平均生存時間(RMST)解析 では、 A:ランドマーク解析で設定したある時点(起点)から先のある制限された時点(τ)まで、比較している2群の「平均生存時間の差」が数値で示されます。
今回の乳がん治療の投稿論文に述べたRMST解析では、乳がん遠隔転移検出日(乳がん再発日)から、起点(1.5年)までの間に、Optimum AFTV Set療法(自家がんワクチン療法と放射線治療を受け、自家がんワクチン療法の前後6ヶ月間、標準的な抗がん剤治療をうけない)という患者さまであれば、起点(乳がん再発後1.5年)から先の12年間では、Optimum AFTV Set療法を受けていない患者さまよりも、平均3.3年も長生きしていることを示しています。
つまり、“だから、結局どこがいいの?”という問いへの回答は、
もし、乳がんの再発(遠隔転移)が見つかったら、通常の標準的な抗がん剤治療(や放射線治療がプラスされることもあります)を受けたとしても、半年くらいは抗がん剤を使用しない期間を設けながら、
自家がんワクチン療法と(もし、放射線科の先生が追加の放射線治療をしてくださるなら)放射線治療を組み合わせる戦略をとれば、
“その後の余命では平均して3.3年も得をしますよ”
ということになります。
(ご注意:これは過去のデータを用いた後方視的な解析からの結論であり、抗がん剤の中止による延命効果
を証明したものでもありません。今後さらなる研究によって、この戦略の有効性の検証が必要です。)
Reference
1.Miyazaki T, Kuranishi F, Ohno T.
Additional Landmark and RMST Analyses Addressing Immortal Time Bias in the Evaluation of Autologous Formalin- Fixed Tumor Vaccine for Metastatic Breast Cancer.
Clin Breast Cancer 2026;26:80-81.
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