自家がんワクチンによる腎細胞がんの治療成績 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

トピックス

自家がんワクチンによる腎細胞がんの治療成績

症例のご紹介 


 読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。
昨年同様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


 さて、昨年1月当初のセルメディシンニュースは、No. 624 肺がんステージIVでも「自家がんワクチン+放射線」のイムラジ療法で治療成功の方がいます

  &&———-【キーポイント】———-&&
 
 肺がんで、術後の標準治療が無効でも“イムラジ”
 で治療成功の方がいますよ!

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でした。

本年は、腎臓がんのうち、腎盂がんを除いた腎細胞がんに対する自家がんワクチン療法の治療成績をご紹介します。
というのも、弊社のホームページのうち、腎臓がんのページでは、腎盂がんを含めて腎臓がんとして表示しているからです。

腎盂がんは、腎臓の本体をなす腎細胞に由来するがんとは異なり、尿路上皮がんの性質を示すがんですので、今回はキチンと分けてみたというわけです。
なお、ここでの評価方法は、弊社独自の基準(ソフトクライテリア)によるもので、学術的に厳密に規定されている評価基準(ハードクライテリア)とは異なるものです。

ハードクライテリアでは、治療の奏効率を算出するために、がんのサイズをミリ単位で厳密に測定するRECIST法が採用されていますが、がん組織と正常組織の非常にクリアーな境界線がわかるCT画像が要求される等、大学病院レベルでなければなかなか実行できないたいへん面倒な方法です。

それに対して、ソフトクライテリアは、もっと緩やかな測定基準を採用しています。

がん免疫療法を施行すると、目を見張るような完全奏功(CR)や部分奏功(PR)例が出ることは多くはありません。

ところが、がんの大きさは不変(SD)でも、生存期間や生活の質(QOL)が劇的に改善される個々の症例は多数認められます。

そこで弊社ではCR・PRに代わる評価法として、

◆「長期SD」(自家がんワクチン接種後1年以上の無再発・無増悪)
◆「QOLの明らかな改善」(患者さん周囲の誰が見ても元気そのものになった)
◆「がんの一部が縮小した」(RECIST法によらずに一見してわかるほどに)
◆「臨床症状が大きく改善した」(寝たきりから、自足歩行するようになった等)
◆「医師の予測よりも2倍以上長生きした」
◆「腫瘍マーカーが明らかに低下した」(半減以下に)
◆「主治医の評価による何等かの臨床上の好ましい反応があった」

との評価基準を用いて、“ソフトクライテリア”を構成しました。

これによってきわめて簡単に「がんに対する何らかの改善効果」を表すことができ、高額のCT機器を備えていない、町の小規模クリニックでも使いやすい評価方法にしてあります。

まずは代表的な症例をご覧ください。

〔症例1788〕
(この方については、弊社ホームページのうち、腎臓がんのページ https://cell-medicine.com/cases/44 に掲載してあります。)
 83歳という高齢の男性。腎細胞がんで脳転移あり。脳転移巣を摘出し自家がんワクチンを作製、原発巣の腎がんは手術せずに放置。2013年1月自家がんワクチン接種。8月主治医より「原発巣の縮小を認めた」との報告あり。2014年6月の再連絡で、原発巣が減少中とのこと。
「残存がんサイズの縮小」から、自家がんワクチンは有効だったと判定。

)80歳代に入ると積極的な治療はしないことがよくあります。しかし、この方については、自家がんワクチンを接種してから1年経過後、ご家族より、感謝の報告をいただいております。

〔症例0152〕
57歳男性、2001年12月左腎癌(腎細胞癌)摘出、術後インターフェロン投与開始。2003年3月右腎転移、肺転移は回復傾向。2004年6月膀胱内に2箇所転移。同7月に摘出。
(2004月11月ご家族から電話)ワクチン前はインターフェロンが効かない状態だった。ワクチン後、患者本人はいたって調子が良い。明らかに元気になった。競馬にも行くようになった。
2004年12月に肝転移、リンパ節転移。インターフェロン、インターロイキン継続中。
(インターフェロンは無効だったにもかかわらず、肺転移巣は回復傾向にあり、それに加えて、以前は屋内でじっとしていた方が競馬場に出かける程になったという、)
「QOLの明らかな改善」から、自家がんワクチンは有効だったと判定。

〔症例0020〕
48歳女性、2001年1月血尿高度、腫瘍内出血疑いにて同年2月根治的腎摘出術施行。術後、インターフェロン投与下にて経過観察、同年7月局所再発。2002年8月腫瘍摘除および十二指腸部分切除施行。しかし全ての切除は不可能でリンパ節転移は残存。2002年9月よりインターロイキン投与。
2003年2月、自家がんワクチン投与。腎細胞癌が転移したリンパ節腫瘍は約3週間前のエコー結果と変わりなく、むしろ少し縮小した傾向。
十二指腸へ食い込み、血管内へ顔を出していたリンパ節転移巣が以前よりゆっくり増殖するようになったとの印象が強い、との主治医見解があった。
「残存腫瘍サイズの縮小」、「主治医の評価による何らかの臨床上の好ましい反応」から、自家がんワクチンは有効だったと判定。

)この方は結局は亡くなっていますが、自家がんワクチン投与後2年間生存されました。直径3cmを超えるリンパ節転移巣が残されていた自家がんワクチン投与前の経過からすれば、2年間の生存はとても期待できない状態でした。

現時点では、自家がんワクチンによる腎細胞がんの治療例は、全18例あります。
そのうち、上記の3例に加えて、「長期SD」の8例(自家がんワクチン接種後1年以上の無再発・無増悪)を合わせると、11例が「がんに対する何らかの改善効果」があったことがわかります。

学術的に規定されたハードクライテリアに比べれば厳密さに欠けるところがあるソフトクライテリアであっても、腎細胞がんの方々のうち、

    (3+8)/18 = 61%

もの高率で、
    自家がんワクチン療法により、「何か良いことが起こりますよ!」
となれば、小規模クリニックの臨床現場でも、医師にも患者様にもご家族様にも、喜んでいただけるのではないかと思われます。

)弊社では、上記のソフトクライテリアによる評価だけに依存した自家がんワクチン療法の効果を測定しているわけではありません。
上記のハードクライテリアでさえ問題ありとして採用せず、統計学的に有意差がある明瞭な延命効果を
「効果あり」として採用し評価する国際的な学術論文誌に掲載された論文も、多々発表しております。

こちらにありますので、チラリとでもご覧いただければ幸いです。
→ https://cell-medicine.com/company/publications/categories/pub1

You Tubeで【自家がんワクチンとは】をご覧ください。

注:弊社は病院やクリニックではなくバイオ企業であるため、症例報告や論文内容のWeb掲載は許容されています。

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