前回のセルメディシンニュースNo. 707「肝転移したがんはキラーT細胞を全身から吸い取って始末させる」で、
手術を受けたことのあるがん患者さまで、もし、 「がんの転移が発見された場合」は、
(強烈な副作用がある抗がん剤治療を開始する前に)事前に副作用がほとんどない「自家がんワクチン」を投与しておき、体内の抗原提示細胞を刺激、活性化しておけば、後から追加する放射線治療で、より強い効果が期待できます。
しかも、放射線が当たっていないところに潜在しているがん細胞まで殺せる、“アブスコパル効果”までも起こせるように効果を増強できます。そのような実例は、確かにあります。
次回のセルメディシンニュースにてご紹介申し上げますので、どうかお楽しみに。
と予告しました。
先ずは、アブスコパル効果とはどんなものか、弊社ホームぺージにあるニュース・トピックス2025.11.06版から、【放射線が当たっていないところのがんまでも治るという「アブスコパル効果」の総説論文】の記事をご覧ください。
とても読みやすい解説が書いてあります。 こちらです。→ https://cell-medicine.com/topics/2851
弊社の創業以来、今日にまで自家がんワクチン療法を受診されたがん患者様は、合計4261例に達していますが、
そのうち、明瞭に“アブスコパル効果”があったと報告された症例は以下の2例があります。
〔症例0994〕
67歳、男性、大腸がん、ステージIV
腹壁転移、腹水あり、傍大動脈リンパ節の11ヶ所に転移ありの方。
自家がんワクチン療法1コース目(イムノテラピィ)+転移リンパ節への放射線治療(ラジオテラピイ)、その後、自家がんワクチン療法2コース目を施行(“イムラジ”になっている)、放射線照射をしていない肺転移巣までも消失(これがアブスコパル効果です)、5年以上無再発状態が続いている。
弊社ホームぺージではこちらに紹介されています。 → https://cell-medicine.com/cases/38
学術論文は、Ref. 1です。
〔症例1091〕
69歳、男性、胃がん、ステージIII
この方では、「自家がんワクチン+胸部に放射線治療」を実施されましたが、放射線が照射されていない頸部リンパ節が縮小しています。
弊社ホームぺージではこちらに紹介されています。 → https://cell-medicine.com/cases/41
また、参考情報として、自家がワクチンと強力な放射線治療法・トモセラピーを併用する方法が、トピックスとして紹介されています。
こちらです。 → https://cell-medicine.com/topics/1764
4200例を超える自家がんワクチン療法受診者全体で、アブスコパル効果が確認されているのは、現時点ではわずか2例ですから、いかに珍しい反応か、ご理解いただけるものと思います。
今後、この割合をどのようにして上昇させていくべきかが大きな課題ですが、
弊社では、上述したように、
・自家がんワクチン療法(イムノテラピィ)
・放射線治療(ラジオテラピイ)
の併用法(“イムラジ”)こそがその本命ではないかと考察しております。
Reference
1. Imaoka Y, et al.
Long-lasting complete response status of advanced stage IV gall bladder cancer and colon cancer after combined
treatment including autologous formalin-fixed tumor vaccine: two case reports
World J Surgical Oncol. 2017;15:170
DOI 10.1186/s12957-017-1245-x
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