胃がん 自家がんワクチン療法受診後の乳がんの有効症例ライブラリーをご覧いただけます。

有効症例ライブラリー

胃がん

自家がんワクチン療法を受診、その後、2024年11月末時点までにフォローアップ調査した胃がん症例のうち、経過報告があった症例についてソフトクライテリアの観点から評価した治療成績を以下のと、その下の代表的症例にまとめました。

(注)弊社が病院やクリニックではなくバイオ企業であるため、症例報告や論文内容のホームページ掲載は許容されています。第3者によるフェークニュースにご注意下さい。

がん種
全症例数 233
1:有効 12
2:長期不変・無増悪
(1年以上)
28
3:不変
(6ヶ月以上1年未満)
5
4:無効 65
改善率1:
(1+2)/(1+2+3+4)
36.4%
5:経過観察中 2
6:投与中止 10
7:転帰不明追跡不能 99
改善率2:
7.転帰不明も
無効とした場合
19.1%
8:未投与 12
9:未評価 0

(注)改善率1=(1.有効+2.長期不変・無増悪)/(1.有効+2.長期不変・無増悪+3.不変6ヶ月以上1年未満+4.無効例数)
→ もっとみやすい改善率-1、改善率-2、表中の項目1~9の定義は →  こちらです

代表的症例

〔症例003〕

64歳、男性。進行性胃がんによる胃穿孔で2001年12月緊急手術。肝転移、リンパ節転移あり(11個中4個)。術後、TS-1投与。この際の予測では余命半年
2002年10月自家がんワクチン接種。DTH-2反応陽転。ワクチン終了後、主治医の強い勧めで抗癌剤治療に戻ったが患者本人が勝手に休薬。QOLが非常に改善、ゴルフに3回も行ったという状態が継続、肝転移巣が消えかかっているという。しかし2004年7月多発性筋炎(癌の末期症状として)発症により8月死亡。

(注)この方は勝手に休薬していたため、事実上、自家がんワクチンの単独治療になっています。手術時の胃穿孔により、腹膜播種は避けられないと診断されていましたが、それでも「推定余命より2倍以上の延命」でワクチンが有効だったと評価されています。

〔症例0205〕

例外的に自家がんワクチンを3コース接種した症例。
2005年1月、進行胃がんに対し幽門側胃切除術施行。術中腹水細胞診陽性のため非治癒切除に終わる。2005年2月より8月まで自家がんワクチン3コース施行、DTH反応は陽性であった。また2005年7月より2006年8月までUFT内服治療(300mg/day)を施行した。2008年9月肝転移および右鼠径部リンパ節再発を認めるまで無再発であり、3年8ヶ月の長期不変(無再発生存)を得た。その後4コース目ワクチン、肝および右鼠径部リンパ節再発に対して放射線照射。2009年3月、両転移消失。同年9月肺転移・肝転移再発、12年5月まで生存し死亡。
しかし、主治医からの報告では、「2005年の手術から術後7年間、進行がん(stage Ⅳ)症例が生存しえたのは脅威です」とのこと。

(注) 腹水に滲出したこのタイプの胃がんは、それほどに治療が難しく、UFT投与だけでは無再発生存3年8ヶ月達成は困難で、当初9回投与した自家がんワクチン(AFTV)の効果があったとしか考えられない症例です。

〔症例0615〕

胃癌(膵皮膜侵潤、癌性腹膜炎あり)、術後化療をしない場合は余命数ヶ月との主治医見解。2007年10月自家がんワクチン接種、他の治療は実施せず。2008年09月(1年経過時)で全く問題なく健在。山歩きもできる状態となっている。

〔症例1046〕

術後1年間抗がん剤治療施行。抗がん剤使用時は腫瘍マーカーのAFPが40~50前後のまま低下せず、体重が65kgから40kg台に急減。1ヶ月休薬後2009年11月に自家がんワクチン接種。2010年7月フォローアップ調査時点までは全く連絡がつかず、東海クリニックでは(推定)死亡と診断。(2012年9月患者ご家族より電話あり)自家胃がんワクチン投与から3年経過した今でもAFP=2~3程度におさまっている。(2013年7月)全く問題なく仕事に復帰しており、非常に感謝しているとの連絡あり、友人のためとしてワクチン関係の新規資料請求があった。(2016年、2017年再度)今でも問題なし。患者本人も「自家がんワクチンのおかげで命拾いした」と言っている。

(注)AFP産生胃がんは、静脈侵襲が強く、高頻度で肝転移をきたし、治癒手術後の再発例も多く見られ、予後不良である、とされています( → 椎名伸充 他、AFP産生胃癌の臨床病理学的検討、千葉医学 88:97-101, 2012)。担当医が「(推定)死亡」と診断するほど、2009年末時点では本症例の状態は悪かったのですが、2013年のご家族からの連絡で健在が判明、「死者が生還した」と言われるほどに驚きをもって転帰が修正された著効例です。

〔症例1091〕

69歳、男性。胃がん、リンパ節転移あり(1cmくらいが5ヶ所、血管を巻いている)、stageIII、2009年1月に摘出。腫瘍マーカーCEAが1月で20~30であったが、11月に170、12月の1か月で倍になった。
この間、化学療法(TS-1、シスプラ、イリノテカン、タキソール)で効果なし。余命半年-1年との主治医診断。2010年2月
自家がんワクチン接種開始、胸部に放射線治療併用。この際に照射野外の頸部リンパ節に転移発見。しかし3月に縮小、CEAが60に低下。
最終的には再々発をきたすも、非照射部位の「残存腫瘍サイズの縮小」、「腫瘍マーカー半減以下へ減少」により有効と評価。

(注)この方は、放射線照射だけでは滅多に出現することがないアブスコパル効果が、自家がんワクチン接種により活性化された免疫細胞を通じて現れ、放射線が当たっていない部位の頸部リンパ節転移を縮小させたものと考えられます。

〔症例1308〕

2011年4月自家がんワクチン接種開始時点ですでに腹膜播種あり。2012年6月、大きな問題なく生存中。自家がんワクチンはよく効いていると思う、と主治医から連絡あり。「推定余命より2倍以上の延命」、「主治医評価による何らかの臨床上の好ましい反応」による有効例である。

〔症例1461〕

リンパ節転移あり。術後2011年12月末より抗がん剤TS-1にて治療。翌年1月自家がんワクチン接種開始、2コース分接種。アンサー(成分が丸山ワクチンと同じ)併用。2012年7月(主治医より)「現在外来でのデータも改善し、以前と変わらない状態まで戻った、TS-1もスケジュール通り内服している」とのこと。ワクチン接種前KPS80%であったものが100%に改善、海外旅行にも出かけた。体調良好、CT上も無再発・無転移。

(注)この方は、自家がんワクチンと抗がん剤、免疫刺激剤(アンサー)の同時併用のため、改善効果は自家がんワクチンのみによるものか否かは不明ですが、主治医がたいへん喜ばれた症例です。「QOLの明らかな改善」、「主治医の評価による何らかの臨床上の好ましい反応」から有効例と判断されました。

〔症例1650〕

60歳、男性。2009年6月胃全摘出手術。脾臓も摘出。胃がん低分化型腺癌、pT3pN1M0、ステージIIIa。
2010年9月よりTS-1、CDDPで治療。2012年1月よりタキソテール単剤で9コース施行。「倦怠感、指の痛み等がひどく、息苦しさ等もある。この療法に対する信頼感もいまひとつ」との主訴あり。以後、2012年12月まで自家がんワクチンを3コース(計9回)接種。
2回目ワクチン投与時に強めの炎症反応出現。大きく腫れたが潰瘍はなく、ステロイド等は使わずに患部を冷却して対処。ワクチン接種部位の硬結が15x15mm。
2012年11月CTにて再発なし。2014年3月主治医に連絡あり。主治医は「(自家がんワクチン投与)前にがん性腹膜炎、横隔膜下の腫瘤ありの病勢より、自家がんワクチンの効果良好と考える」とのこと。

(注)この診療所では患者さんにアンケート調査を行っていますが、この方からの回答では、
「(抗がん剤治療では出てくる)体がだるくなり、簡単な動作が非常に面倒になるという患者にとって最悪の副作用が、自家がんワクチンではない
とあり、自家がんワクチンの特徴を前向きに評価しています。

〔症例2244〕

59歳、男性。ステージIIIb。スキルス性印環細胞がん、ステージIIIB、2014年7月手術。癌直径13cm、pT4a、リンパ節転移15個あり。口側断端(+)だった。2014年10-12月自家がんワクチン療法施行。その後ピシバニール5KEを週1回ずつ施行。術後、元の主治医よりTS1服用指示があったが2016年3月退職のためQOL低下を不安視し飲まず、患者希望で「自家がんワクチン+ピシバニール」で経過観察。(2015年6月)月1で腫瘍マーカーを見ているが上昇なし。以後、腹水貯留、2015年12月まで生存。

(注)この方は、スキルス性の印環細胞がんという、難治性で知られているタイプの胃がんです。ステージIIIでは5年生存率が6%台と言われています。この方は、多発転移ありでも腫瘍マーカー上昇なしの期間がかなりあったことから、「主治医の評価による何らかの臨床上の好ましい反応」の点で、自家がんワクチンは有効だったと判断されています。

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