今年の日本癌治療学会に自家がんワクチンの演題が採択されました 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

トピックス

今年の日本癌治療学会に自家がんワクチンの演題が採択されました

最新の学会から 

本邦のがん治療の臨床医がこぞって集まる、

第61回日本癌治療学会学術集会

は、本年10月19日(木)~21日(土) 横浜市のパシフィコ横浜 で開催されます。

この学会は、がん治療の臨床効果に関する意見交換の場であるためか、
.  自家がんワクチンのような“未承認医薬品”の(動物実験レベルではない)がん患者さんへの効果
に関する演題にとっては、事前審査のハードルがなかなか高いところです。

この度、弊社から発表を申請していた以下の演題が採択されましたので、お知らせします。

========================

【発表セッション】
演題登録番号:2000083
演題名:
. 標準治療を拒否した子宮類内膜がんの一例:自家がんワクチンによる多発肺転移巣の消失

発表者名:福田克彦、大野忠夫
セッション名:eポスター51 「婦人科(症例)1」

日時:10月21日(土) 8:30~9:20
会場:eポスターブース1 (パシフィコ横浜 展示ホールAB)

演題番号:P51-4
発表時間:発表5分、質疑応答2分
発表言語:英語または日本語(演者一任)

========================

この演題の内容は、学術論文とすべく別途に国際誌に投稿していましたが、今回の第61回日本癌治療学会の演題公募〆切後の、本年5月28日に出版が受理されました。

症例の経過とその解説は、こちらの3つのトピックスをご覧ください。 ↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(1)  2023.05.31
標準治療を拒否したステージIVのMSI-high型子宮がん:自家がんワクチンで治療成功!

(2)  2023.06.09
(続)標準治療を拒否したステージIVのMSI-high型子宮がん:同じタイプの子宮がんに対するがん免疫療法の効果発表が米国でも

(3)  2023.06.13
(続々)標準治療を拒否したステージIVのMSI-high型子宮がん:論文が出版されました (Ref. 1)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

なお、今回の症例報告のように、国際誌に掲載される学術論文として出版されることは、

そこに掲載される
. がん免疫療法=「自家がんワクチン療法」 には、高い価値がある
と海外の専門家も認めたことを意味します。

☆☆☆

今回の演題が重要なのは、自家がんワクチンを選ばれた患者さんの子宮がんが、MSI-highというタイプであったことです。

MSI-high型のがんには、免疫チェックポイント阻害剤ペンブロリズマブ(商品名キイトルーダ)が承認されています。しかも、キイトルーダは、MSI-high型の固形がんであれば、“がんの種類を選ばずに” 保険薬として使えます。

ということは、自家がんワクチンも、MSI-high型の固形がんに対しては、“がんの種類を選ばずに” 効く可能性があります。

さらに、キイトルーダには、免疫チェックポイント阻害剤に特徴的な、自己免疫疾患様の強烈な副作用(間質性肺疾患、大腸炎、重度の下痢、甲状腺機能障害、下垂体機能障害など)が出ることがあります。
一旦、強烈な副作用が出てしまうと、その後、生涯に渡って、副作用の手当を続けなければなりません。

それに引き換え、自家がんワクチンにはこのような恐ろしい副作用はありません。非常に安全です。

治療したいがんがMSI-hgh型か否かは、主治医の先生を通じて臨床検査会社に依頼すれば、簡単にわかります。
もし、読者の皆様の近辺に、がん患者様がおられるならば、どうかMSI-hgh型か否かの検査をお試し願います。がん治療のチャンスが広がります。

Reference

1. Katsuhiko Fukuda and Tadao Ohno.
Successful monotherapy with autologous formalin-fixed tumor vaccine for a stage IV uterine cancer patient who rejected rational chemotherapy and immune checkpoint inhibitor treatment.
Clinical Case Reports 2023;DOI:10.1002/ccr3.7513
(標準治療と免疫チェックポイント阻害剤投与を拒否したステージIV子宮がん:自家がんワクチン単独療法による治療成功)

*****△▲**▽▼******************△▲**▽▼*****

【9月の銀座セミナーのご案内】
.  (ライブ感覚の少人数限定定期セミナーです)

*****△▲**▽▼******************△▲**▽▼*****

セミナー1:『あなたのがん専用のがん免疫療法、
.      究極のパーソナルドラッグ・
.      自家がんワクチンについて』

.  講師:セルメディシン株式会社
.      代表取締役社長 大野 忠夫

セミナー2:『がんと共存・からだにやさしい
.      少量抗がん剤治療について』

.  講師:銀座並木通りクリニック
.      院長 三好 立

日時:9月30日(土)14:00~16:00(13:45開場)

場所:銀座並木通りクリニック
.   〒104-0061 東京都中央区4-2-2 第1弥生ビル7F
.   (TEL:03-3562-7773)

参加費:無料

参加可能者数:10名(要予約・申込み先着順)

 まだ残っている新型コロナへの感染対策のため,参加人数を制限をしております。ご希望の方は,お早めにご予約下さい。
★ セミナー参加者は,マスク着用の上,来院下さい。

★  お申込み方法:参加ご希望の方は、
.  銀座並木通クリニック
.  (TEL:03-3562-7773)
.  まで直接お電話下さい。

質疑応答
質疑応答のコーナーでは、多くのご質問をいただいています。ご遠慮なくどうぞ。

*****△▲**▽▼******************△▲**▽▼*****

このメールニュースを、ぜひ読者の知人の方々に転送願います。

◎ 新たに配信をご希望の方、
〇 メールアドレスを変更した方、
✕ 今後は配信停止をご希望の方、

こちらからどうぞ。→ https://cell-medicine.com/registration/

このメールニュースのバックナンバーは、弊社ホームページにある「すべてのトピックス一覧」に含まれています。
320本以上のトピックス(ニュース)が蓄積されています。
こちらです →  https://cell-medicine.com/topics/

内容の検索は、このページの画面右上の「ここから検索」欄から、Google検索と同じ方法で可能です。

患者様向けには、「自家がんワクチン療法」のホームページをご案内下さい。わかりやすくやさしく記載してあります。
こちらです。
⇒ https://cell-medicine.com/

弊社は、理化学研究所発ベンチャー企業 & 筑波大学発ベンチャー企業 です。

セルメディシン株式会社
〒305-0047 つくば市千現2-1-6-C-B-1
TEL:029-828-5591、FAX:029-828-5592
E-mail: tkb-lab@cell-medicine.com

***△▲**▽▼**********************△▲**▽▼***

注:弊社は病院やクリニックではなくバイオ企業であるため、症例報告や論文内容のWeb掲載は許容されています。

ご相談は無料です。
お気軽にお問い合わせください。