がん治療による認知機能低下(ケモブレイン)には意外な問題が潜んでいる 最新のがん免疫療法に関するニュース・トピックスをご紹介します。

ニュース・トピックス

がん治療による認知機能低下(ケモブレイン)には意外な問題が潜んでいる

最新の学会から 

先週の10月22~24日に神戸で開催されていた、第64回 日本癌治療学会で、がん患者の方々が受ける標準的ながん治療で、多数発生する認知機能低下症状(ケモブレイン)が、
 ・患者にとっては“深刻な問題”なのに、
 ・医療者はあまり“気にしていない”

という、患者側からすれば、日常生活上、大きな問題がある、という調査結果が発表されました(Ref. 1)。

認知機能低下症状(ケモブレイン)は、強烈な抗がん剤治療を行う乳がんで多発することがよく知られています。

従来より、このセルメディシンニュースで「ケモブレイン」問題は、取り上げてきました(※)が、今回は欧米の医療者側からの指摘ではなく、なんと、日本の医療者側に対する患者側からの明瞭なクレームを含むポスター発表でした。

(※)
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 例えばこちら ↓
・2021.10.04
「抗がん剤で起こるケモブレインには運動が効果的」
 → https://cell-medicine.com/topics/1624

・2022.06.15
「新ASCOガイドライン-がん治療中の運動・食生活・体重管理」
 → https://cell-medicine.com/topics/1730
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また、緩和ケア医師による注意喚起では、 「ケモブレインとは何か 抗がん剤治療中 後 に起こる症状と治療」というホームぺージも公開されています。
 → https://kanwa.tokyo/chemobrain
このページでは、2019年頃から、ケモブレインについて詳しく解説されています。

ケモブレインの症状は、
・記憶の障害(例;以前ならばたやすく思い出せたことが、思い出せない)
・集中力に問題(例;していることに集中できず、短い時間しか注意を払えない)
・名前、日付、出来事などの詳細を思い出せない
・同時に複数のことができなくなる
・物事を完了するのに時間がかかる(混乱したり、思考がゆっくりになったりする)

というものですから、日常生活上では、不便極まりなくなります。

  ~~~~~~~~★★★★~~~~~~~~

今回のポスター発表では、

・調査期間:2025年8月1日~11日
・調査回答者:一般社団法人 ピアリング会員、ピアリングブルー会員、計707名(回答者の75%が乳がん患者)
・調査結果のまとめ:
 ・回答者の約9割が、がん治療による認知の変化を感じていた。

 しかし、
 ・医療現場における認知は十分とは言えず、3/4は医師に相談できていない。
 ・日常生活や仕事に大きな影響を受けるほか、周囲の理解不足による孤立感や精神的負担も抱えている。
  
その上で、「患者の思い」として、ケモブレインを“がん治療前に副作用として教えてほしい”という切実な結論が記載されています。

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ということは、日本の医師は、例えば乳がんに対するような強烈な抗がん剤治療を行う前に、
副作用の“ケモブレインについて説明していない”という現実を、今回のポスター発表では指摘しているのです。

医療者側としては、この「説明不足」という現実を真摯に受け止め、
“ケモブレインを起こさないように、患者さんには、睡眠、定期的な運動、ストレス対策、疲労管理、認知リハビリテーション”について、十分な説明を心がけていただきたく思います。

目前の治療効果を追い求めるだけではなく、患者さんの長期的な健康状態維持のために、1人ひとりの希望に応じた治療の可能性を探っていただくことも重要かと思われます。

そのような中でも、特に弊社の「自家がんワクチン療法」では、高い乳がんの治療成績と安全性を示す学術論文が出版されていますので(Ref. 2)、ご参考にしていただければ有難く存じます。

その説明資料となるホームぺージは、こちらにあります。

→「乳がん、ステージIVでも世界最長の延命効果」
→「自家がんワクチン+放射線治療」には優れた延命効果があっても強い副作用はありません、楽々です」
→「35年に渡るフォローアップ調査から得られた実臨床データから、確かな効果を発表」

(上記のいずれの点も一つのページ https://cell-medicine.com/cases/results-breast-cancer-effect.php に掲載されています。)

References

1.淀川知子、上田暢子、佃美紗都
 がん治療に伴う認知機能変化の実態調査~ケモブレインの認知度と生活への影響~
 一般社団法人 ピアリング、第64回 日本癌治療学会学術集会 PALプログラム
 PALミニポスター会場

2.Kuranishi F, et al.
 Thirty-Five-Year Follow-Up Real-World Data Revealed the Efficacy of Autologous Formalin-Fixed Tumor Vaccine on Metastatic Breast Cancer – A Target Trial Emulation.
 Clin Breast Cancer. 2025 Dec;25(8):e1011-e1022.e5.
 doi: 10.1016/j.clbc.2025.06.008.

You Tubeで【自家がんワクチンとは】をご覧ください。

注:弊社は病院やクリニックではなくバイオ企業であるため、症例報告や論文内容のWeb掲載は許容されています。

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