座ってばかりではがんで死にやすくなるゾという警告論文が出ました 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

トピックス

座ってばかりではがんで死にやすくなるゾという警告論文が出ました

最新の学会から 

中高年にとっては、都心に向かう地獄のような電車通勤がない分、在宅勤務は有難いものですが、楽あれば苦ありというごとく、パソコン相手に座りっぱなしとなりやすい欠点があります。

先週6月18日、中高年者で座業ばかりしているとがん死リスクとの相関性が高いという論文が出ました(Ref. 1)。

8002人の成人(45歳以上)に加速度計を腰につけ、7日間連続で動き方を測定、その集団を平均5.3±1.5年も追跡した前向き試験の結果です。対象者全体の平均年齢は69.8±8.5歳です。

(加速度計は、最近はどのスマホにもついていて、歩数のカウントに使われています。)

追跡期間に268人ががん死していることから普段の“動き”とがん死リスクとの相関関係の解析がなされました。

対象者全体を3分割し、

(T1)座りっぱなしが多い不活発群
・(T2)動きまわる普通群
.  (light-intensity physical activity)
・(T3)積極的に運動する活発群
.  (moderate- to vigorous-intensity physical activity)

に分けたところ、各群のがん死者数から計算したがん死リスクは、

T2 対 T1 : ハザード比1.45 95% CI, 1.00-2.11
T3 対 T1 : ハザード比1.52 95% CI, 1.01-2.27

でした。ここでハザード比が1より高いことは、生存に好ましい影響があることを示していて、その95%CIが1.0以上であることは、統計学的有意差があることを示唆しています。

逆にいえば、不活発群(T1)はがん死リスクが高いことを明瞭に示しています。

この論文では、不活発時間の影響を計算してみたとき、その30分を、

・軽い運動時間に置換すれば、がん死するリスクが8%下がる
・中等度から強度に運動する時間に置換すれば、がん死するリスクが31%下がる

としています。つまり、

.  “長生きしたけりゃ座りっぱなしになるな、動け”

というメッセージを発信しているわけです。

このセルメディシンニュースでは、過去に運動に関連した話題を2題発信しています。

それらの話題は、弊社のホームページのトピックス欄に掲載しています。

・セルメディシンニュースNo.285-皆さん、運動してますか?がんにならないために(2016年7月21日掲載)
→ こちらです

・セルメディシンニュースNo.397-非常識?–実は進行がんでも運動が効く(2020年4月30日掲載)
→ こちらです

今回のニュースも含めて、これらのニュース3題をまとめて考えれば、やはり人間も動物です、運動は血液循環を良好にし、結果的に体内の免疫力を強化するとされていますから、健康維持に重要なのですね。

Reference
1. Gilchrist SC, Howard VJ, Akinyemiju T, et al.
Association of Sedentary Behavior With Cancer Mortality in Middle-aged and Older US Adults.
JAMA Oncol. Published online June 18, 2020. doi:10.1001/jamaoncol.2020.2045

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