自家がんワクチン:一旦効果がでれば、治療をやめても効果は一生の間続くという実例 最新のがん免疫療法に関するトピックスをご紹介します。

トピックス

自家がんワクチン:一旦効果がでれば、治療をやめても効果は一生の間続くという実例

症例のご紹介 

従来より、弊社では、患者様から、

「自家がんワクチンはいつまで効くのか」

というご質問を受けることがあります。

そのため、弊社のホームページのうちの“よくあるご質問”のページに、
Q14. 「自家がんワクチン」の効果はどのくらい続くのですか?

に対する回答として、

A14.分子として全く同じであるA10に述べた異常目印(TAA、がん抗原)を細胞表面に発現しているがん細胞に対しては、それを殺せるキラーT細胞が大量増殖したあとにメモリーT細胞ができ、そのメモリーT細胞が生きている限り、何回でもキラーT細胞を刺激して活性化し増殖させるため、効果は長く延々と続くと考えられております。

と掲示しております。

これは、

自家がんワクチンは、一旦効果がでれば、治療をやめても“一生の間”効果は続く

とも言い換えることができます。

ただし、実際上は、ヒトで一生の間効果が続くか確認した科学的にしっかりしたデータは持ち合わせていませんでしたので、
“理論的には”という前置きを常に添えて参りました。

この点については、以下の2本のセルメディシンニュースにて説明してありますのでご覧いただければ幸いです。

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・セルメディシンニュースNo.280 (2016.04.20)
がん免疫療法では一旦効果がでれば、治療をやめても効果は続く
(弊社ホームページのトピックス欄に転載) → Ref. 1

・セルメディシンニュースNo.422-修正 (2020.11.18)
自家がんワクチンで活性化したリンパ球は5年半後でも元気です
(弊社ホームページのトピックス欄に転載) → Ref. 2
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この度、“理論的には”ではなく実際に生涯の間自家がんワクチンが有効だったと考えられる実例が判明しましたのでご紹介します。

こちらのページにある、 〔症例0039〕 をご覧ください。

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膠芽腫(GBM、グレードIV)。手術、放射線61.2Gy照射後、抗がん剤ACNU2コース実施。以後、2003年7月より自家がんワクチン療法を施行。2回目の免疫反応テストは陰性だったが、腫瘍体積減少を認める。04年2月までは一部縮小(MR)。その後部分寛解(PR)、術後24ヵ月以降は完全寛解(CR)となり社会復帰、2013年3月CR継続中を確認、2021年まで健在で18年生存例となっていた。しかし以後、てんかん重積発作により意識状態が悪化し、呼吸不全で2023年永眠されたが、その直前の同年5月のMRI画像ではGBMの再発は認められていなかった

)2003年以前はもちろん2023年現在でも、摘出術、放射線治療、薬物療法を併用してもGBMは難治性であり、根治に至る例は極めて稀であるというのが脳神経外科専門医の常識であることからすれば、本症例は自家がんワクチンの効果によりGBMが“終身無再発”となったという、世界的にみても希少な長期生存例といえよう。

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抗がん剤が効きにくい“スローな癌”こそワクチンで
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大病院の先生方へ:

「混合診療禁止」政策により、保険診療機関である大病院では「自家がんワクチン療法」が実施できなくても、先生ご自身の患者様に対して、お近くの連携クリニックの外来にてごく簡単に、自由診療にて実施できます。

既に、大学教授で、この連携方式により、ご担当の患者様の自家がんワクチン療法受診を実現されている先生方も何人もおられます。具体的な方法は弊社まで直接お問い合わせください。

新たに「自家がんワクチン療法」を自院でも連携方式で開始したい病院の先生方は、どうか遠慮なく弊社にご連絡下さい。Web会議にて直接説明申し上げます。

大病院から小型診療所まで、どこでも簡単に実施可能です。しかも初期投資も不要です。

肝がんでは、すでにランダム化比較対照臨床試験で有効性が証明されているエビデンスレベルの高いがん免疫療法です。

★“自家がんワクチン療法”は「厚労省への届け出は不要です」★

自家がんワクチンは生きている細胞を含まないため培養不要で、 再生医療等安全性確保法でいう「細胞加工物」(人又は動物の細胞に培養その他の加工を施したもの)に該当しないためです。

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